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法人と個人事業主、どっちがいいの?【わたしに、フィット。】 ③

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スピーカー紹介


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法人化した方がいい?個人事業主との違いは?

*動画の内容を文字起こしした記事となっています。動画も併せてご覧ください。


石井愛子(以下、アイコ):そういえば、チヒロちゃんは法人化する予定はないんですか?


中本千尋(以下、チヒロ):今年中(2021年)に法人化しようと思っています。


アイコ:法人化して6年の先輩のシノブさんに、何か質問はありますか?


チヒロ:聞きたいことがありすぎて、何から聞いたらいいのか(笑)


仙田忍(以下、シノブ):法人化するのって、どうして法人化するかっていう理由が大事かなと思っていて。チヒロちゃんは、どうして法人化しようと思ったんですか?


チヒロ:今、フォロワーが多い、簡単にできるおつまみのインスタグラムアカウントを運営しているんですよ。

大きい会社からくる案件も多くって、これまでは運営会社が別にあって、そこから依頼があって料理のレシピを考えて撮影をしてSNSにアップするっていう流れだったのが、その運営会社から独立することになり、自分でやるとなった時に個人事業主としての見られ方になってしまっていたので、変えていかなきゃなと思って、法人化しようと決心しました。

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シノブ:私も社長になりたいとか、会社を作りたいとか思ったことはなかったし、そもそも会社とは何かっていうのもわかっていなくって。

もともと子供が小さくても働ける場所が作りたい、雇用を作りたいってスタートして、がむしゃらに最初は個人事業主で主人の扶養内でやっていたんですけど、1年目の時は趣味半分で、経費って何なのかっていうのもわからない状態でひたすら頑張って商品を作って、気がついたら保険料が6万9000円くらいになっていたんですよ(笑)

個人事業主って、売り上げによって保険料って変わるじゃないですか。税金も1年目に何100万円ってきて。

税金を払うのが嫌っていうわけではないんですが、そのお金をもっとスタッフとかに還元できるんじゃないかって思って、環境をよくしたりとか、システムをよくしたり。会社をよくしていった方が、社会貢献にもなると思って法人化することにしました。


アイコ:私は何も知らないので、法人化したら法人税も払わないといけないし、責任も大きくなってしまうし怖いな、って思っちゃってます。法人化して、メリットとデメリットはありましたか?


シノブ:そりゃ責任は常についてくるものだけど。私の場合も、商品を個人のお客様に売るっていうので始めていたので、あまり困っていなかったんですが、法人にしたらできることが増えてきましたね。

1年目から法人化していたら、もっとできていたことがあったのかもしれないけど、それってやってみないとわからないので、後悔はしていないんですけど。

メリットとデメリットはそんなに感じないけど、ただ信用度は増えましたね。でもちゃんとブランディングができていれば、個人事業主でも法人化してもどっちでもいいと思います。


アイコ:なるほど。法人化して6年、これからシノブさんの会社はどう変わっていくと思いますか?


シノブ:世の中で求められているもののためにやることが多くて、SDGsのピンバッジもクラウドファウンディングで作ったりしたんですが。

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結局自分が好き、面白そう!っていうところから入って、それが結果社会貢献になって、雇用が生まれてっていう流れでやっていて、SDGsが好き!抱っこ紐カバーが好き!ってやったわけではなくて、どれも求められたからやったんです。

アイコもクリエイティブなことがすごくセンスあるねって褒められたりとか、チヒロちゃんも料理のレシピのおかげで時短ができて子供との時間ができたよ、ありがとうって言われたりとか、マリナちゃんもプロフィールを作って感謝されたとか、やっぱり”やりがい”に重きを置いてる人が多くないですか?

あんまり”女性は”って括るのは好きではないんですが、特に女性はそうだと思います。だからこれからも社会に、皆に求められることをやり続けたいなって思います。


アイコ:そうですよね。よく事業をするに当たって、事業計画を出さないといけないこともあって、特に男性って”今後どうしたいか?”って聞きたがるんですが、もちろん計画も大事だけど、コロナっていうのも誰も予測していなかったことだし、今だって、それぞれがこのコロナ禍にうまく順応していかないといけない。

だから今後どうしていくのかを一生懸命考えるより、日々変わっていく世の中に臨機応変に対応していく能力を身につけることが、大事だと思うんです。


シノブ:ビジコンに出たり、経営者仲間の勉強会に行ったりしてわかったのが、人によって感性も違うから、どれが正しいとかはないけど、やってみないとわからないし、いつでも変更できる世の中にはなってきたのかなっていうのは思います。

法人化したり、ビジコンに出たりすると、よく”○年後はどうしたいですか?”とか事業計画を求められるんですけど、あれって絵に描いた餅のように、別に好きに書けるじゃない?

だから、誰に向けて書くのか。例えば、銀行さんに向けて書くのか、自分自身に向けて書くのかだと思います。
他の人によく見せるために書くのか、自分自身のやりたいことを整理するために書くのか。

私自身も、よく見せたいって書いてる時もあったんですが、自分の信念や大事にしていることは変わらないけど、日々やりたいことや求められていることは違ってきますよね。特にコロナの影響で、計画っていうのは難しくなっている気がします。


アイコ:マリナちゃん、チヒロちゃんは未来予想図みたいのってありますか?


マリナ:今日のメンバーは4人ともそうだと思うんですが、私も旅人というか、直感を大事にしているタイプなので、あんまりガチガチに未来をこうするっていうのはなくて。

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もちろん未来の目標を明確にして、逆算してそれに向けてやっていくタイプの人のいると思うんですが、私はどちらかというと流れに身を任せていくうちにこうなっていたっていうのがあって、特にサラリーマン時代はそうだったなって感じなんですけど。

最近は、自分の直感は大事にしつつも、ある程度ちょっと立ち止まって振り返りとかをしながら、今後自分はどういう風になっていたいんだっけ?って点検するようになりました。

私としては、それが楽しいですね!自分の未来は自分で作っていくことができるっていうのに気付けたから、前よりは意識するようになりましたが、でもだからって5年後どうなっています!っていうのは、まだ明確にはないですね。


チヒロ:私は今、商品を3つのラインで作っていて、1つはスパイス。それは自分で商品を作って、こういう料理に使えますよっていうのを提案しているんですけど。

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その他のエプロン、器に関しては、こんなのが欲しかったっていうのを、みんなの意見を聞いて私が代表して作って、全部受注生産で完全売り切りでやって、その商品をこれからもうちょっと増やしていきたいって言うのと。

そういった若手の職人さんの技術とかを私のフィルターで発信していけたらいいなというのはありつつ、あとは、お店したいなって。今やっているプロダクトのショールームみたいな。いろんな撮影ができたりカメラマンさんたちのテストシューティングできるような、そんな場所が作りたくて。

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あとは、週に2回くらい、おばんざいバーみたいのがやりたいなと思っています。そういった多目的にいろんな人たちが集えて、コミュニケーションがとれるような、繋がるような場所があればいいなって。


シノブ:私も最初はネットショップだったんですけど、やっぱりお客さんと直接会いたいとか、同じように撮影したいとかっていうのがあって、自分でDIYでお店を作りました。

センスとか大事だしこだわりもあるので、自分が思い描いていたイメージを内装屋さんに伝えたら、300万円の見積もりがきて。

うちの商品って単価3000円くらいだったりするので、かなり難しいってなって。30人のスタッフは全員、そんなお金をかけてお店を作る必要ありますか?って反対したんです。でも私1人だけは、どうしてもやりたくって(笑)

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なのでこっそり、子供たちが夏休みの8月に夜の11時から12時だけやる!っていうのを決めて、1人でホームセンター行って板を切ってもらったり組み立てたりして、DIYで結局30万円でできました。

あとはそのお店も、スタッフたちは子供もいるし、長い間勤務するのは大変なので、あえて金曜日と土曜日の11時から15時までしかやりませんっていう、ブランディングをして人気になりました。

時間を限ってやっているから、いつでも混んでいるお店のイメージもつけることができたんです。


チヒロ:無駄がなくっていいですね!


シノブ:駅前じゃないっていうのも、最初は反対されたんですが、他がやっていないことをやったら絶対お客様は来てくれると思っていて。

うちのお店、駅から女性の足だと25分くらいかかるんですが、新幹線に乗って来てくれたり、車で6時間かけて来てくれたり、すごく遠方からお客様が来てくれたりするお店になったんです。

他がやっていないオリジナル性を出せば、ちょっとわがままなお店でも、人は集まってくれるんだなって実感しています。

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チヒロ:うちの場合はお酒を出すので、駅前じゃないといけないっていうのはあるんですが、そういう無駄のない運営方法って参考になります!



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【これから何かやってみたいと思っている方へ】続く



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