自己紹介：救って・・・この音楽を

日本人リスナー共通の大いなる誤解と偏見

　「HM」を聴きながらエッセイを書くことが好きです。

　「HM」？別にあたたかいお弁当屋さんの看板じゃありません。そうヘビーメタル(ヘビー？こんな引っ張るような英語発音は存在しない！)ならぬヘヴィメタルです。これだけ誤解と偏見に満ちた国（ムーミンの国ではチャート１位になることもある！）は西側先進諸国では類がなく、残念至極です。

　「聴く」と言っただけで、嫌な顔されるか、鼻で笑われバカにされるか、その時点でコミュニケーション　ブレイクダウンかのどれかだ。メタラー（メタルを聴く人々のこと）に言わせれば「聴かず嫌い」だ。

　ひと口にメタルと言っても、近年は内部ジャンルの細分化が進み、多数のバンドが出演するフェスなどで初対面の方と親しくなれても、例えば、「デスメタル」ファンと「メロディックパワーメタル」ファンでは両極のスタンスにあり、会話は成立しない。

　「デスメタル」を入口にとはお薦めしない。しかし、数年前にNHKで特集され、クラッシック音楽との融合が図られていると絶賛された「メロディックパワーメタル」、通称メロパワならお薦めだ。

　ベースとツーバスドラムのリズム隊を基礎に据え、心地よい高さの透き通ったハイトーンヴォイスにツインギターが奏でられて疾走し、最高に癒されるのだ。

　楽器が同じなのに他のバンドと何が違うのか？とよく聞かれます。ひと言で言うなら「ドラム」です。自分推しの自称ロックバンドと見比べ聴き比べてください。叩くドラムとシンバル（ハイハットが存在しない！）の数が雲泥の差なのです（多ければよいのか？と言われそうですが、それはまた別問題です）。

　その姿形を捉えて要塞だとか、戦車だと表現されるメタラーもいます。これに乗り込み、手数を振るってドラムソロを叩かれようものなら、下手な雷さまも含めて聴衆全員ぶっ飛びです。

　お薦めバンドなんか紹介したいですが、メタルに限っては特に先入観を与えてはなりませんので、この辺で筆を置きます。メロパワも含めてメタルは日々進化し続けており、色々ありますのでぜひぜひ聴いてみてください。