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おしどり夫婦の極意

以前から、子どもの居ないカップルのほうが仲が良いと感じることが多い。

子どもができた途端、女性は妻より母という役割意識が強くなってしまうからかもしれない。

でも、子どもがいても仲の良いご夫婦もいる。

俳優の中尾彬さんがお亡くなりになった。

おしどり夫婦だと言われていたので、中尾さんに関するエピソードを読んで、なるほどと思ってしまった。

アナウンサーの徳光さんが本当の夫婦仲について質問したとき、こう答えたそうです。

「そう仲良くベタベタしてるわけじゃないんだよ。ケンカもよくする。

ただね、要はお互いに相手のことが気にかかる。

相手のことを気にかけること。これが非常に大切。

夫婦の中で一番やっちゃいけないことは、連れ合いを無視すること。

連れ合いに関心を示さないこと。これが非常に大切なことだってことですね」

日本では結婚した途端、夫は妻に関心を持たなくなり喧嘩もしなくなるケースも多いのかもしれない。

妻も又子どもを持ったら子どもに関心が向くのかもしれない。

なぜなら、母になった途端、1番自分に関心を寄せているのは夫ではなく子どもだから。

人は関心を持ってくれる人に、自分も関心を寄せる。

子どもは母親を目で追いかけて、全て食事も身の世話も依存するので子どもの関心は、特に母親に向けられる。

もちろん、父親の中には子煩悩で、子どものこととても強い関心を持ち子どもに夢中になれる人もいるけれど。

大抵は、仕事に夢中になるか、同僚や仲間との飲み会に時間を費やしていくうちに、次第に関心を失う。

赤ちゃんが生まれたときのような強い関心がなくなってしまうかもしれない。

赤ちゃんも父親より、毎日世話してくれる母親に関心を寄せるので、父親に人見知りしてしまうこともある。

幼児ななると子どもは父親にも関心を向けるけれど、その前に父親側の関心は低くなり、仕事や趣味や同僚や友人との関係に関心が向くのかもしれない。

こうやって、いつの間にか夫婦の関心はお互いのことではなくなり、他のことに向いてしまうのかもしれない。

妻は、夫に対して自分に関心を持って貰いたいと感じている。自分に関心を持って欲しいと感じている。

でも、夫に関心を強く寄せているのではなく、寄せて貰いたいように感じる。

それは、なんとなく夫の関心が自分や子どもに向いてないことを感じ始めているからなのか。

女性は時々自分に関心があるかを見極めている気がする。

髪型を変えても何も気が付かない夫に失望して、怒りよりも次第に諦めてしまい自分も夫に関心を持たないことを選択するのだろうか?

夫には、子どもの父としての関係性だけを夫に期待して、カップルとしてお互いを知ることを諦めてしまうのだろうか?

カップルとして興味を感じなくなるというより、他に関心が向き気がついたらお互い無視をしてしているのだろうか?

愛情の反対は無視なので、無視されたり無視し続けると、おしどり夫婦とは程遠い関係になってしまう。

私の友人は、20年以上一緒にいた夫は会話の話は、友人の噂ばかりで夫に対する愛情が日々減っていったと話していた。

夫の叔父さんの名前を出して、妻に「お前は◯◯叔父さんを知っていたっけ?」と聞かれて衝撃を受けたと話してくれた。

結婚して叔父さんとも、付き合いがあり、毎年会っていたのに信じられない質問で、それからいかに夫がいかに自分に関心ないか考えるようになったのだとか。

妻の食べ物好物も知らないことが分かり、自分も夫を無視しようと決めたのだとか。

最終的に妻は夫と離婚することを、選んでしまった。

「愛の反対は憎悪ではない、無関心である。」

これはノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサが語った言葉だとか。

おしどり状態じゃなくても、喧嘩さえもしないカップルは、もはやカップルではないのかもしれない。

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