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不登校をきっかけに柔軟な働き方へシフトすることが必要な理由

子供が不登校になると働くことも、生活も大きく影響します。だからといって、「子供たちが学校に行けるようにしなければいけない」ということではありません。

大人に必要なことは、状況に応じて柔軟な働き方ができ、生活ができる体制を作ることです。

まず、なぜ、子供たちが学校に行かなくなると働けなくなるのか?

家にいることになれば子供の年齢や状況にもよりますが、多かれ少なかれ付き添いが必要になります。仕事をしている人であれば、休暇の取得も必要です。

休暇ですが、子供が小学校低学年までは看護休暇が使えるかもしれません。しかし、大きくなると使えないんですよね。

私の子供たちは、つきっきりでサポートしないといけなかったので

「介護休暇は使えないの?」

と思って調べたことがあります。結果は使えませんでした。高齢者を想定していますからね。該当しなかったんです。

それでも休まなければいけないので有給休暇を使うのですが、日数に制限があります。そのため、長期間休むことは難しく、最悪の場合、退職するしかありません。

私の場合は自分自身のメンタルの不調も重なり、かなり大変でした。

ちなみに、当時勤務していた会社の嘱託医から、「子供が学校に行けない時、親もメンタルの不調を抱えていることが多い」と話があり、私自身のメンタルの不調がわかりました。

結果的に、子供たちのサポートと自分のメンタルの治療、そして正社員で働くを両立することは不可能と判断しました。そして、現在は、自分に合った働き方をするためにフリーランスで活動しています。

なぜ、生活に影響するのか?

それは、学校が提供していることを、ほぼ家庭でやらなければいけなくなるからです。もちろん、子供たちによって程度の違いはあります。

私の子供たちの場合は、学校のものに拒絶反応をしていました。ランドセルや教科書、ノートまで、触ることも見ることもできなくなったんです。

そこで、子供たちが学びやすい方法を親が探すことになるのですが、素人がなんの知識もなく判断できるような簡単なことではありません。学校の先生だってわからないことが多いんですから、当たり前です。

そうなると、専門機関で検査をする場合は費用がかかります。そして、子供のタイプにあった学習教材を揃えると購入費がかかります。

プラス、使えないのに学校が購入している教材の請求も来てしまう。

ということもあるんです。

働けない上に、子供たちの学習や生活スキルを上げるための道具の費用も必要。その結果は、おわかりの通り、貧困へ陥ってしまうんです。

こんな状態で、親が子供を穏やかに見守るというのは、難しい。

だからこそ、大人はどんな状態になったとしても柔軟な働き方と生活手段をもっておく必要があります。

ここまで読んでいると、

不安しかない

と感じた方がいるかもしれません。ちょっと暗くなってしまっていたらごめんなさい。でも、これが現実です。

私は、これをプラスに変えるために

本当にしたいことはなんだろう?

と考えるようになりました。そして、私は在宅のみで仕事をすることを決めたんです。

安定して仕事があるかというと、安定はしていません。でも、面白い人や自分ではできないと感じるような仕事に関わることができています。

そんな私を見て、子供たちは

自分が大人になったらどんな仕事がしたいのか?
どんなふうに生活したいのか?

を考えられるようになりました。


大人がどんな状況になっても柔軟な働き方ができ、生活できる手段を持っていること。それは、結果的に、学校に行けなくなった子供たちの生きる希望になると感じています。

不登校をきっかけに大人がどんな背中を子供達に見せることができるのか?

考えてみると、人生が大きく変化していくと思います。

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お子さんが不登校じゃなくても、誰にでもいつ普通に働けなくなるのかはわかりません。だからこそ、日頃から柔軟な働き方について考えておくことはとっても大切なので、考えてみませんか?


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