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無意識に子供たちを潰していないだろうか?

不登校のことについて、子供の状態から学校の現状までいろんなことを調べ学んでいる時、印象的な言葉と出会いました。それは、「子供たちを潰さないで」という言葉です。

もちろん、誰しもが学校に行けない、または行きづらい子供たちを潰そうなんて思っていないと思います。ただ、結果的に潰している現状があることが見えてきました。

例えば、

授業の時間は静かに椅子に座っていること。
先生の話は黙って聞くこと。

これは学校に行けば言われることです。

でも、脳のタイプによってはじっと椅子に座っていることが難しいタイプの子もいます。バランスボールや動いていることで集中して聞くことができるタイプがいるんです。

また、宿題では

漢字ドリルで書き取りの練習を何回も繰り返す宿題。

覚えてくることができなかったら、練習として間違った漢字を繰り返しノートに書く。でも、単純に書くだけでは覚えることができないタイプがいて、漢字を分解してパーツで覚えたり、使い方を一緒に知ることで覚えられるタイプの子もいます。

こんな感じで、学び方だけでもさまざまな違いがあります。

でも、どうしても学校のルールが当たり前で、「できない。」または、「違う方法を試す」ということは難しい。そして、それによって潰されている子供たちがいるということを、今も感じます。

どうやったら変わっていくのか?

と考えていた時、以前から気になっていた本が目に飛び込んできて、読んでみました。その本が「天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ」です。

職場の人間関係において書かれた本ですが、職場に限らず、家族、学校、地域でも当てはまることがたくさんあると感じました。

この本では、天才、秀才、凡人という3つのタイプで起きていることがわかりやすく書かれています。もちろん、全ての人がこの3つのタイプでわかれているわけではなく、天才と秀才、秀才と凡人、そして、天才と凡人といったようにいくつかのタイプを併せ持った人もいます。

この併せ持った人をうまく巻き込むことで、人間関係の役に立つ話もありました。

子供たちのことに戻すと、どうしても学校と先生というパターンになりがちです。しかし、先生の中には、困っている子供たちが感じていることや見えていることがわかる先生もいます。

どちらもわかるタイプの人が通訳のような役割をしてくれることで人間関係がうまくいく。つまり、子供たちが潰されなくて済むのかもしれません。

では、親は何ができるのか?

ということが気になったのですが、私自身の行動をふりかえると、学校の先生と子供の間をつなぐ役割をすることが多いです。子供の言葉にできていない気持ちや考えを、先生にわかりやすく伝える。逆もそうです。

そして、学んでもらいたい事も、伝えたい相手。子供や先生に合わせた言葉や表現でつたえるようにしています。つまり、翻訳ですね。

「きっと、大人の世界も子供の世界も、見えている世界が違う人同士が分かり合えたり、お互いの落とし所を見つけるためには、翻訳者がいるのだろう」

と、今回の「天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ」を読んであらためて実感しました。

そして、私自身が他のタイプの人を潰している言動をしていないかも振り返る機会になりました。全てを分かり合えることができなくても、歩み寄ることはできるようになりたい。

タイプ的には自分が少数だとは自覚しています。でも、少数だからこそ、いろんな人のちょっとした辛い経験の中に自分が経験したことがあったり、似た経験があったりするのかもしれません。

最後に、この本には共感で判断することは、危ういという言葉もありました。それは、根拠がなくすぐに周りの意見に左右されやすいから。それにより人を潰してしまうことがあるということでした。

これもタイプによるとは思いますけど、意識したいことだなと感じました。。

もう少しこの本をじっくり読むことで、これからの私にとって必要なヒントが隠されている感じがしているので、今日はじっくり読書を味わいたいと思います。

本から気づいたことを誰かに伝えることって、いろんなことにアンテナが立てやすくなり、課題解決に役立つと感じています。そして、1人ではなく誰かと一緒に本を読むことで、さらに効果が増すんですよね。

4月も読書会をオンラインで開催するので、どんな気づきと出会いがあるのか楽しみです!安心して自分が気になること、本から気づいたことをシェアできる機会。気になる方はこちらのページからどうぞ↓

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