リモート演劇がくれた娘の笑顔と未来
劇団ノーミーツって知っていますか?私は、偶然参加したイベントで知りました。完全リモートで演劇をやっている劇団です。「リモートで演劇?」と最初は驚いたものの、どんな感じなのか気になっていました。
そして、2020年8月2日に開催された第二回公演「むこうのくに」の追加公演を観ました。想像をはるかに超えた内容と技術に、驚かされっぱなしの時間。自宅からだから、家族でリラックスして観ることができて本当によかったです。
でも、いくらリモートで面白かったからって、リアルの臨場感や会場の人との一体感には負けるでしょ?
と思うかもしれません。
「これはすごい!」と思ったのが、参加者同士の交流ができるようにチャットが準備されていたことです。みなさん、それぞれ感じたことをチャットに発信できて、「いいね」をつける方もいて、リモートだからこその一体感だなと思いました。
ここまでは、多くの人の感想かなと思います。
ここからは、我が家ならではの感想、リモート演劇だからこそ感動した出来事をご紹介します。
我が家ならではというのが、私の子供たちはたくさんの人がいるところに外出しづらいこと。だから、外出できたとしても、緊張して楽しむことはかなり難しいんです。
今回、一緒に観たのは中学生の娘だけでしたが、リモートだったから、安心して観ることができました。
誰かと話すことも、体中に力が入るほど緊張してしまいますが、チャットがあったので、今回、会ったことがない人ばかりのチャットにコメントを投稿することができました。
実は、このコメント。警戒心が強いため、なかなかできないんです。でも、1,000人以上、参加されていることもあり、たくさんのコメントが流れている状態だったから、じっくり見ることができない。だからこそ、気軽にコメントできたようでした。
3回くらいでしたけど、自分の気持ちを文字にして誰かに見てもらう。そんなこと、今までできなかったから、娘の行動に涙が出そうになりました。
演劇が終わった後「楽しかったね。また観たいね。」と何度も何度も伝えてくる娘に、自分への自信と世界が広がったことへの達成感を見ることができました。
「リアルがいい」というのは当然です。
コロナが終息して、普通に動ける人はリアルに早く戻ってほしいと願っていると思います。
でも、コロナの状態が普通の人がいる。そして、その状態は、実はいろんな人がいつ起きるかわからない状態であることを、少しだけ。ほんの少しだけ頭の片隅に置いていてほしいんです。
不可能を可能にすることは、とてもストレスがかかるし、挫折感を味わいます。でも、今いる場所からできることがあれば、それは生きる希望や未来への夢を抱くきっかけにつながるんです。
コロナが終息しても、リモートが選択肢の1つとして当たり前になる世界になってほしいと個人的には願っています。
劇団ノーミーツのみなさんが娘にくれた希望を、もっとたくさんの人が体験できたらいいなと思いました。
私たち親子に、喜びと希望をくれた劇団ノーミーツのみなさん、本当にありがとうございました!
最後に、演劇の時の一コマ。写真のシェアはOKでした。これも、リモートならではですね。
娘ちゃん「カワイイ」を連発してました。
「どうなってるんだろう?」と親子でおしゃべりできました。他にもいろんな場面がありましたが、途中から夢中になって写真を撮るのをすっかり忘れていました。
次回の公演もあったらいいなと思います。
ひとり親でも、不登校でも、学ぶことや働くことを諦めないでやっていることをシェアするための活動費として使わせていただきます!