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不登校のサポートを「ビジネス」として捉え始めて変わったこと

前回、読んだ本から気づいたことを書いたのですが、公開して気づいたことがあります。それは、私がわが子の不登校のサポートをビジネスとして捉えているということです。

わが子のサポートをビジネスなんて!

と思うかもしれませんが、ビジネスといっても、交渉ごとが多いのでビジネスとして捉えることで、感情を入れ過ぎないようにしているということです。

結果的に、不登校のサポートで学んだことは、自分が働く上での大切な視点になっています。


不登校のサポートをビジネス視点でやっていることにどうやって気づいたのか?


ですが、そんなふうに捉えるようになっていたのは、ここ2~3年かもしれません。気づいたらそんな感じで接していたなと。

というのも、ほとんどの学校の先生、教育委員会、福祉施設の方など、私をどう見ているのかというと「子供たちのお母さん」です。当たり前ですけどね。

でも、この「お母さん」という枠が曲者。

私が伝える言葉は、「お母さん」という枠により、純粋に受け止めてもらえないことが多々ありました。

例えば、子供たちの様子から読むことへの困難さがあると感じるとします。でも、そのまま事実を伝えても伝わらないんです。

なぜかというと、「お母さん」だから。つまり、「お母さん=素人」として受け止められるのです。

専門機関や検査を受けて、結果が同じであっても、お母さんからの言葉と専門医の言葉は受けての反応に大きな違いがあります。


そうなると何が起こるのか?


サポート体制が遅れ、子供たちの学びが確保されないという現実が起きます。

これ、かなり困るんです。

なぜなら、子供たちの学びの意欲がある時に必要なサポートを伝えても、周りが動かないからです。

最終的には専門医の検査などが必要です。ですが、検査を受けるためには時間がかかります。この待ちの時間に何も手立てをしないということは、子供たちの学びに大きな影響を与えてしまうのです。


逆に、学校や専門家の方の言葉どおりにやっても、上手くいかないこともありました。


そのたびに、

「私が悪かったんだ」
「このままだと子供たちは学べないまま大きくなる」

というプレッシャーに押しつぶされそうになったんです。

でも、いただいたアドバイスをそのままやっても上手くいかないのは当たり前。というのも、前提条件である子供たちの状況が違うからです。

前提条件が違えば、いくらいい道具も役に立ちません。


そこで、どうしたのか?


というと、子供たちの不登校がはじまったとき、NPO法人が実施したペアレントトレーニングを受けた時に学んだことを思い出しました。

具体的には、事実を書き留めることと、客観的に伝えることです。

でも、自分の子供のことだと、客観的に伝えることって、かなり難しいんですよね。身近な人ほど感情の方が強くなるから。

結果、私は子供たちのサポートを仕事。つまりビジネスとして捉えるようにしました。

だから、学校の先生や教育委員会、医療機関など、伝える時はビジネスとして捉えて伝えています。

何かを伝えたい時は

誰に、何を、どのように伝えれば動くのか?

を常に考えているんです。

そのため、伝わりやすくするために、場合によっては資料を作ったり、伝える人を変えてみたり、伝わりやすい人から伝えて周りを固めることを意識したり。ということをやっています。


これが、「お母さん」という意識だと、私はできないかなと。


ビジネスとして自分が捉えるようになってからは、心ない言葉や動きが悪い時、思いのほか頭にこなくなったことも、いい効果だと思っています。


とはいえ、やっぱり親ですから、感情的にもなるし、抑えきれないもどかしさも出てきます。それは、子供との関係性の違いなので仕方ありません。

学校の先生や教育委員会にとっては、子供が所属している間だけ。でも、親は子供の人生という長い時間で考えています。

見ている長さや世界が違えば、出てくる対応策も全く違う。だからこそ、「どこで落とし所を見つけるのか」が必要になってくるんです。

そうなると、


ビジネスの視点や交渉力は必須


となってきます。

ここまで書いて、こんなふうに考えている親は稀かもしれない…。と自分で書いていて感じます。

でも、ビジネス視点で動くようになってからは、動いても動かなくても、「次にどうしようか」という自分の動きが変わってきました。

結果、大人になってからの夢や必要なプロセスを、子供たちが自分で考えられるようになっています。

不登校の子供たちのサポートは、子供たちのタイミングに合わせて必要なサポートが提供されることがとても重要です。

「子供たちが元気になったら学校に来るようになりますよう〜」という悠長なことを言っていると、子供は学ぶことができないまま時間だけが過ぎてしまう可能性が高くなります。

だからこそ、視点を変え、冷静に判断し、交渉をしながら動かしていくために、親がビジネスの視点を持つことは大事だと思っています。

学校との話し合いがうまくいかない時は、ビジネス視点、意識してみるのもいいかもしれません。

ひとり親でも、不登校でも、学ぶことや働くことを諦めないでやっていることをシェアするための活動費として使わせていただきます!