「助けてください!」なんて言えない。だけど…
「助けてください」といっても伝わらない。
そんな経験ありますか?
私は子供たちの不登校がスタートして8年目になりましたが、ずっと伝わりません。もう、伝わらないことが当たり前になっています(笑)
子供たちの成長をそばで見ている人だとしても、
「あなたの子供だから」
「お母さん、よくがんばりますね」
といった感じ。
「いやいや、同じように困っている子、ここにも、あそこにもいるから、うちの子の実績、知っているでしょ。だったら、使えそうなことは使おうよ」
と思うのですが、それは違うようです。
これ、子供たちのことだけでなく、働き方も同じ現象が起きています。
みんなの普通や、みんなが使えると明らかにわかることについて、すごく反応はいい。でも、少数派の少数派になると、目に見える変化が見えにくい割りに物凄い労力を使うからか、「すごいですね」というだけで他人事。
だから、毎回、同じようなことでも大声で
助けてください!
という必要があるんです。人が変われば、その声はさらに大きく、そして、細かく伝える必要があるので、時間も労力も増えるばかり。
それでも、
「伝え方が悪いんですね。もっと熱意を持って伝えれば必ず伝わりますよ。」
「困った時は相談しなくちゃ。」
「周りの人に助けを求めないからダメなんだよ。」
と言われてきました。一体どこまで伝えればいいのか…。
「私のような少数派の少数派の人の世界が理解されにくい理由ってなんだろう」と考え、最近、ようやく答えが出ました。
それは、いつもお伝えしている少数派の少数派。つまり、
スキマの世界の話だから
もう少し詳しく説明すると、例えば、
英語が全くわからない人に、英語で必死に伝えていたとします。そうすると、大変な雰囲気は伝わるのですが英語がわからない人は
「この人、大変そう。でも、意味がわからないし。何言ってるんだろう?」
ということが起きている。共通言語や共通文化がないので、理解できないんです。
それでも、
少数派の人がどうやったら生きやすくなるのか。
と伝わる人はいるんじゃないのかと考えていました。
2020年は、スキマの世界をお伝えしたり、事業化しようと起業家塾に通ったりしました。
起業家塾ではプレゼンがあったのですが、案の定、
「なんか大変そうだね。よくわからないけど頑張って」という空気感満載。
講師の方からは、
「えっと、講師に相談はしてますか?」
と言われる始末。相談していた担当の講師の方が思わずフォローに入ってくださいましたけどね(苦笑)
わかりやすい商品やサービスのプレゼンには食いつくような反応の講師陣に、予想はしていたものの、
「世の中はこんな感じだよね」
と思い知らされ、どこかに逃げ出したくなり
「多くの人に受け入れられるようなことだけするべきなのか」
と、涙が出るほど悔しい時間でした。
私が伝えなくても、私の近くにいる人だけ、わかる人だけに伝えればいいかと思って落ち込むこともありました。
そもそも、私が経験したことを伝えるなんて、必要ないんじゃないかと感じることもありました。
でも、この本を読んで、変わりました。
もしかしたら、日本にいる人だけじゃなくて、もっと視野を広げること。国なんか関係なくて、少数派の少数派の人やその人たちを応援したい、世界にいる人に届けばいいんじゃないかと、ちょっとだけ思えるようになりました。
どうやって世界にいる必要な人に届けるのか?
今、CAMPFIREでコミュニティを準備していて、応援してくれる人を募ってみようと思っています。
共感してくださる人が少しずつ必要な人に伝えてくださったら、本当に必要な人だけに伝わるのかなと。
2021年、どのくらいの時間、伝え続けられるのかわかりません。でも、最後のチャレンジで「助けてください!」と大声を張り上げてやってみようと思っています。
それで、必要な人に届けられなかったら手放せばいいだけですから。
審査は通過していたのですが、紹介文を大幅変更したので、2021年2月くらいにはお披露目できるかなと思っています。応援してくださる方がいてくれると嬉しいです。
ひとり親でも、不登校でも、学ぶことや働くことを諦めないでやっていることをシェアするための活動費として使わせていただきます!