見出し画像

中国人の餃子から学んだ価値観 その1

私は大学時代は英語を専攻したのですが、英語を深く学びたいと思ったのは、英語が話せれば、世界の人と交流できて私の可能性を大きく広げてくれると確信していたからです。でも今回は英語のエピソードではありません。とある中国人の方との思い出話。

私が学んだ大学では、短期留学生と学位をとる留学生がいました。前者は姉妹校のインドやアメリカから、後者は中国、韓国からの留学生が多く居て、私は海外への好奇心から、いろんな留学生に英語で話しかけては友達を作り、小さなパーティをしたり、学食でおしゃべりして彼らの考え方や未来の目標を教えてもらいました。若い頃にやっておいてよかったと思える経験でした。

さて、ある時中国人留学生の1人、チョウさんが手作り餃子を数人の友人に振舞ってくれることになりました。餃子パーティーです。私はお手伝いを申し出ました。動機はもちろん本場の餃子を作れるようになりたかったから。

さて当日。チョウさんは小さな餃子用のマイ延棒を持ってきて、皮から作り始めました。中国の人にとって餃子は水餃子だそうで、皮から作るとモチモチで本当に美味しいのです。餡の味付けは、各ご家庭によるそうです。チョウさんのは、八角が少し入ってました。これ入れるとエキゾチックな味になるんです。チョウさんの料理上手は留学生の間でも有名でした。

「ちさと、あなたには特別に、私の秘密の隠し味を教えてあげます。」やった!手伝った甲斐がありました。なんだろう、中国でしか買えない何かとか?

「ほんだし!これです。これでめっちゃくちゃ美味しくなるよ!」

えー?!私は本場中国の味付けが知りたいの!そんな日本の主婦みたいなこと言わないで。

「私色々試した。これが一番ね!味がすごくよくなる」メーカーの回し者みたいなことをいって、さっさと作り上げてしまいました。

味はもちろん、今まで食べた餃子で一番美味しかったんです。だってチョウさんの餃子だもん。

でも若い私は、期待はずれですっかりしょげてしまいました。もっと干からびたトカゲを入れたり、漢方薬を入れたりしてほしかった。完全なる偏見。

そのくせ、誰よりも餃子をポン酢につけて食べながら、これまた釈然としない。ポン酢ってなにさ!

長くなったので、続きは次回に😊✨

この記事が参加している募集

この経験に学べ

よろしければサポートをお願いいたします😊✨いただいたサポートは、クリエイターとして皆さまのプラスになる活動に充てさせていただきます!🙏