10代最後の日

ついに、10代最後の日が来てしまった。


0歳から10歳なんて、半分は物心あってないようなものだから当たり前かもしれないが、この10年間を振り返えると色々という言葉では表せないくらいの経験をした。


検定に落ちて、初めて挫折を経験したのも10代。泣きながら、狂いながら勉強して、中学受験したのも10代。ちゃんと友達ができたのも10代。人間関係に、成績に、自分自身に悩み抜いたのも10代。大学受験も、初めてのバイトも、人を尊敬したのも、自分のやりたいことが決まったのも、全部が10代の私だ。



俗な表現を使えば私はメンヘラで、すぐ病んで、常識の何かが欠けてて、心身が弱くて、中途半端にしか勉強が出来なくて、周りに迷惑かけまくるどうしようもない子だなぁと、反省はしている。


しかし、自分の記憶は美化されてしまうもので、自分が嫌いで仕方なくて、散々苦しかったことも、親に当たり散らかしたことも、成績に人間関係に遠回りしすぎたことも、当時の自分は全力で最善の選択をしてきたんだろうな、と愛おしくさえ思う。


苦しくて、辛くて、でも楽しかった。周りの人のおかげで10代らしい10代を過ごすことが出来た。本当にありがとうございました。



だから、ここで終止符を打ちたかった。


私の思う10代を見事に演りきったからこそ、少女のままで死にたかった。


案外20歳なんて大したことないのかもしれないけど、自分が大人になることが想像できなくて、少女じゃない私になるのが怖い。大人になりたくない。


でもそれは、大人になることで生まれる責任から目を背けて逃げてるだけだって、もう子供じゃないんだから逃げてるだけじゃいけないんだって、無理やり自分を押し込んで、少女にはもう戻れない事実に傷ついている。



20歳になりたくないな。


なりたくないけど、とりあえずは自分のやりたいことは見つけられたから、それに向かって頑張る1年にしようかな。


パパとママに明日指定で送った手紙、読んでくれるといいな。


19歳までの私を支えてくれて、ありがとうございました。

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