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新年明けましておめでとうございます。
神奈川県の森屋です。
2018年が始まりました。
今年は、どんな一年にしたいですか?

我が家は、子ども二人が受験の年です。
だからと言って、親が焦っても仕方がないのですが、どこか落ち着かないのは確かです。そんな私の心情を察しているかのような、先月のある日の ハートフルメッセージ

「子どもの、前を歩くか、並走するか、後ろからついていくのか。親がどの位置にいるのが良いかを、子どもの成長に合わせて考える余裕を持とう」

このメッセージを読んで、今の私はどこに居るかな…と考えました。

娘は、吹奏楽部でクラリネットを吹いています。夏のコンクールは県大会出場を果たし、パートリーダーが3年生から2年生へとバトンタッチする頃、悩みを打ち明けてくれました。

「私がパートリーダーに指名されちゃった。どうしよう、私にはできないよ」

娘は、リーダーというより、おっとりとしていて、みんなに着いていくタイプですが、友達の得意とすることや、好きなもののリサーチには敏感で、誰とでも公平に接することができます。そんな良いところがある事を娘に伝えながら、
「先生は、あなたができると思って決めてくれたと思うけど、パートリーダーって、どんなことするの?」
と聞いてみました。娘が「できない」と思っていることは、どんなことなのかな?と知りたかったのです。すると、「パートリーダーは怒らなきゃいけないんだよ」と。「え? 怒らなきゃいけないの?」「そう、パート会議の時に、ちゃんと練習して!って怒らないと、先輩に怒られちゃうんだ」
なるほど、それは娘にはできないな、と納得。「そうだね、それはあなたには難しいね」と、共感しつつ、怒らずに練習を促す方法は、他にもあるんじゃない?と、一緒に考えることを提案しました。

と言うのも、それまでにも、このような不安やできないという娘の「どうしよう」の対応をすることが何度かあり、私はその都度「こうしたら? こう言ってみたら?」と先に解決方法を言ってしまっていたのです。もちろん、娘はその通りにはできません。自分でできる方法を、自分で考えられるように…と思い、今度こそ!と私も娘の「どうしよう」に付き合うことにしたのです。
怒られるのと誉められるのでは、どっちがやる気になる?
みんなを誉めるためには、どうしたらいいだろう?
そんなやり取りをしながら、「あらやだ、自分の子育て大丈夫?」と私も反省しつつ、暫くの間会話が続きました。
ところが、なかなか自分でできそうなことが見つからず、娘の顔は晴れません。怒らなくても良いことはわかっても、みんなの前で話すことが難しいと思っていることがわかりました。
ふと、「吹奏楽部のみんなの目標は何?」と聞いてみました。
「来年は関東大会!」「そうか!みんなの目標は、関東大会出場なんだね。今の練習で行かれそう?」「絶対無理!」「絶対無理なのね。それは困ったね。パートリーダーがんばれ!」
結局、ここで会話は終わりました。

それから、気にはなっていましたが、パートリーダーについての不安な話もなく、敢えて私からも触れず1か月ほど経った頃、「そうだ、私、言えたんだよ」と嬉しそうな娘。「お母さんに言われたこと思い出して、勇気出して言えたの!」「私に言われたことって?」私も何だか嬉しくなり、身を乗り出して聞きました。
「みんなの目標は何? 関東大会に出場することだよね? このままで行かれる? もっと頑張ろうよ!って言えたの」
「凄い! 勇気出して言えたんだね! 凄いよ! で、みんなはどうだった?」
「はい!って大きな声で返事してくれて、今みんな真面目に練習するようになったんだよ。変わったよ!」と。
勇気を出して言えた時より、それによってみんなが変わった姿を見た時、自分の言葉に自信が持てたようで、その喜びを伝えてくれたのです。そして、その喜びは私にも当てはまり、自分の言葉で娘が勇気を出せたことに、感動しました。

ハートフルメッセージを読んで、この事を思い出し、子どもが悩んでいる時は、並走して一緒に考えよう。できると信じて任せる時は、後ろから着いて行こう。時に立ち止まり考える余裕を持って、子どもの応援をしようと思います。
2018年、私の目標です。

2018年1月1日
神奈川県/森屋弘美
NPO法人ハートフルコミュニケーション認定ハートフルコーチ


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