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幸せゲーム

こんにちは、神奈川の松下です。

私は小さい頃から読書が大好きでした。
学校や図書館の本はもちろん、両親からも1冊読むと次の本を買ってもらっていました。家には「少年少女世界名作全集」があり、好きな本は繰り返し読みました。
特にお気に入りはローラ・インガルス・ワイルダ著「大草原の小さな家」シリーズ。大自然の中で、丁寧に暮らしを紡いでいくローラの母さんに憧れて、大きくなったらこんな風に暮らしたいと思ったものでした。

翻って娘も、小さい頃からの読み聞かせの効果か、本好きに育ってくれました。
一緒に本屋に行くと、娘が買いたい本と私がお勧めの本、両方を買います。私が勧めるのは「赤毛のアン」「秘密の花園」などの古典もの、娘が手にするのは「若おかみは小学生」などのライトノベルっぽいものです。

娘は両方を読んでいますが、私が勧めた本は、気に入るものと気に入らないものがあります。
例えば「若草物語」シリーズは何度読んでも発見があって面白いけれど、「あしながおじさん」は友情の部分が物足りないそうです。

読後の感想をシェアし合っていると、まるで少女時代の私と娘が読書を通じて対話をしているような楽しみがあります。
仮に気に入らないものがあってもそこはそれ、読書の好みは人それぞれですし、年齢を違えて読めば、印象が変わることもあるので気にしないことにしています。

そんななか、私が子どもの頃に大好きだった本で、娘とも共通のお気に入りとなった本があります。

それは、エレナ・ポーター著「少女ポリアンナ」です。
両親を亡くしたポリアンナは気難しいおばさんに引き取られますが、どんなことがあってもその中に幸せなこと、嬉しいことを探し出す「幸せゲーム」をして、周囲に奇跡と感動の輪を広げていく物語です。

この「幸せゲーム」を娘と実践するのが我が家のマイルールです。
ちょっと困ったことがあっても
「ポリアンナ風に考えると、○○だね」と声をかけ合います。
すると、気持ちが明るく切り替えられるのです。

例えば、お皿が割れたときは、「手を怪我しなくてよかったね」。
「新しいお皿が使えるね」「出かける前でなくてよかったね」と
言ってみたり、最近の猛暑でエアコンが効かない時は、「ホットヨガに行かなくても汗がかけるね」
のように。

ハートフルコミュニケーションで『視点を変える』ということを教わったときは、「あ、これポリアンナだ」と心の中で思いました。

難しく考えなくても、私自身、子どもの頃からゲームのように遊び感覚でやっています。
小さい頃からの読書習慣が与えてくれたギフトの一つです。
それを今、娘ともできることに幸せを感じています。

娘も、読書の中から至極の言葉や人生を支えてくれるメッセージに巡り合いますように。
そう心の中でそっと祈りながら、今日も一緒に本屋さんに行っています。

2018年7月30日
神奈川県/松下いづみ
NPO法人ハートフルコミュニケーション認定ハートフルコーチ


 


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