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やんちゃな子?小学校入学後に発見されやすい発達障害の特徴

学生さんの話を聞く度に必要と思われる早期発見と理解。本人はとても努力していたのに、周りから「勉強していないから成績が悪い」とずっと思われていたそうです。 大学生になり、診断を受けてショックを受けるどころか「LDという障害のせいだったのか」と腑に落ちることができて、楽になったそうです。 今回は小学校入学での発見について書きます。
 
幼稚園や保育園では、ただの「やんちゃな子」、落ち着きはないけれど元気だし、子どもにはよくあることと思っていたら、小学校の就学前健診で発達障害の可能性を指摘されることがあります。幼稚園や保育園では、社会性において気になる点があっても、学習面をみることが少ないために、軽度の発達障害には気がつかない可能性もあります。 そのため小学校へ入学して、同年齢の子どもたちと比較されることで発見されやすいのが、ADHD(注意欠陥多動性障害)やLD(学習障害)です。

ADHD(注意欠陥多動性障害)の3つの特徴

特徴1「不注意」
・忘れ物や失くしものが多い
・整理整頓ができない(困難である)
・順序立てて行動できない(困難である)
・集中して話を聞くことができない(困難である)
・ケアレスミスが多い など

これらの症状は、ADHDの障害をもつ子どもに限らず、多くの学齢期の子どもに当てはまる症状だと思います。

特長2「多動性」
・手足を動かさずにいられない
・席や決められた場所にじっとしていられない
・思ったことはすぐに口に出してしまう

これらの症状はADHDを発見するポイントになります。

特徴3「衝動性」
・質問の途中で答えたがる
・順番を待つことが苦手
・場の雰囲気を読むことができずに行動する

本人に悪気があるわけではないのに、他人の邪魔をする、暗黙のルールを守ることが困難なために、人間関係上のトラブルを招きやすくなることも。

LD(学習障害)のみの場合、発見が困難

LDは障害として理解されにくいのが問題です。 複数の障害をもっているケースでは、LD(学習障害)を発見しやすいのですが、LDのみが障害となる子どものときには発見されないケースもあります。大学へ進学してから発見されるケースもあるぐらいです。
 
このようにLD以外の障害においても、軽度の場合は発見されにくく、本人はずっと生きにくく感じていることがわかります。

早く見つけてあげて

何となく、他の子どもとは異なる点に気がついていても、それが「発達障害かもしれない」と思いたくないという保護者の方の気持ちはよくわかります。 でも、本人は気づいてほしいと思っているのではないでしょうか?発達において障害があることに気づいてもらえることで、それぞれに適した支援の仕方があります。 発達障害の可能性を指摘されたら、子どもが生きやすくなるために専門家へ相談をおすすめします。

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