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退職理由から考える「超早期退職」の防ぎ方。~就活セミナーの活用~

今年の夏も多くの早期退職された方の相談をお受けしました。
主な退職理由は
①    人間関係が上手くいかなかった。
②    想像していた仕事内容と違っていた。
③    会社自体がブラック企業だった
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それでは早期退職は未然に防げなかったのでしょうか?
全国的にアフターコロナ、労働人口の減少を見据えて多くの企業が新卒の採用を増やし、学生優位な「売り手市場」となっています。社会全体で働く人が減る中で、新卒に対する期待値も高い現状です。

しかし、コロナ禍の影響で大学生の多くは、授業もオンラインが中心、アルバイトも課外活動も制限され、多くの学生は対面でのコミュニケーションが苦手という状況を作ってしまいました。就職活動についても、オンラインが中心となり、対面形式のセミナー、説明会に参加する学生は減少し、就職支援サイト主催の就活イベントも採算が見込めず激減しています。

この結果、極端な話ですがECサイトで洋服を購入するように、自らの進路を決めている学生さんも少なくありません。これではサイズ違いや、質感などが分かるはずがなく、返品(超早期退職)が増えても仕方がありません。

超早期退職を防ぐには

①    会社のことを理解する
セミナーや説明会に参加するだけではリアルな会社を理解することが出来ません。話を聞くことが出来るのは人事担当者と人事から頼まれた一部の社員のみ。リアルな話を聞くには一般社員とも話す機会があるインターンシップ・実習などへの参加が有効です。

②    自分のことを理解する。
人気の企業や職業が必ずしも自分に合っているかは分かりません。自分は何が苦手で、何が得意(好き)なのかを理解することが重要になります。どんなに努力しても苦手なものを克服するのは大変です。自分が得意(好き)とする職業を探すことが重要です。

③    社会人と学生との違いに気付く
大学は授業料を払って学ぶところ、企業は給料をいただきながら学ぶところ。お客さん扱いして学生まで。何でも与えられるのではなく、分からないことは自ら質問し、考え行動することの必要性に気付く必要があります。

売り手市場の考え方

そんなに努力をしなくても、しばらくは「売り手市場」が続き、内定は取れると思いますが、マッチングが上手くいくかは疑問です。

「こんなはずじゃなかった」「会社を見る目が無かった」

貴重な時間を失わない為には、対面で社会人の話を聞くことが重要です。
この秋にも各地で就活セミナーが開催されます。会場での参加者が減っており、むしろリアルな質問などもしやすくなっています。
また、インターンシップ、ボランティア等の課外活動は「ガクチカ」の為だけではありません。働き続ける為には、まず自分自身を理解すること。
先ずは第一歩を。

学生さんと社会人が同じ目線で働く目的を考えるセミナー。(会場提供)

学生支援ワーキンググループは障害の有無に関係なく、すべての学生・生徒さんの就職を応援しています。今回は「ハタモク岡山」さんに会場提供しています。


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