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カウンセリングを受けようか迷っている方へ

カウンセリングに興味がある。
でも迷っている。
そんな方へ、まず友達との会話と何が違うの?という疑問について
書いてみました。


私がカウンセリングを受けてみて分かった友達との違いは、
カウンセリング
・基本的に自分の話を聞いてもらう、それがベースとなる(当たり前だけど)
・自分の心のことに集中して深く考えたり感じたりする
・心理の知識のある人(カウンセラー)が、自分が問題と思っていることに関して気付かせてくれる、心の成長ができるように促してくれる
(カウンセラーに全て教えてもらうという意味ではなく、「自分が」気付く、考えるようになる、というか
というのが主な点かなと思います。

受容と共感、同調との違い

友人との会話では、盛り上がったとき「わかるー!」と言うと思うのですが、私の勉強しているカウンセリングでは「わかる」という言葉は禁句です。
相談している側からすると、「あなたに何がわかるんですか」と怒りたくなるときもありますしね。
友達との会話で同調することはすごく盛り上がったり仲間意識が強くなったりするけど、カウンセリングの目的はそこではないので同調はしません。
カウンセリングのベースは「受容」と「共感」です。
同調と共感てほぼ同じに聞こえるけど、違うんです。

同調は「同じように賛同したり合わせること」ですね。
共感も、調べてみると曖昧で同じような意味なんだけど、
ここでは「理解して共有すること」という意味合いが強いです。

同調して「わかるわかる」と話し合うことは楽しかったりそのときの癒しにはなるけれど、
辛い気持ちをただ「辛いんだね」と受け止めてもらえるのが「受容」「共感」です。

いや、友達との会話でも「受容」「共感」てあるじゃん。
たしかに。
そういう雰囲気で話すこともありますよね。
そこで、私が思うカウンセリングと友達との会話での一番の違いは、
「何を話しても大丈夫」
ということかと思います。

カウンセリングでのタブーって?

もし予め知り合いとか友達間の2人であっても、
カウンセリングの間は「カウンセラーとクライアント」の関係になります。
その間に話される内容は決して他人にお話しません。
(たいてい最初に書いてもらう承諾書に守秘義務のことが書いてあります。特別な場合は除くこともありますが)
これは私だけかもしれないけど、友達にいくら「なんでも聞くよ」と言われても、話せない内容とか気を遣うことってあると思うのです。
でもカウンセリングは「これは話してはいけない」っていうことがないですね。
カウンセラーへの暴言とか自分の意見を相手に認めさせようとするとか、
そういうのはまた別ですが、基本的になんでも話していいというのがカウンセリングの場所です。
人に言うのが憚られるような「いなくなりたいとふと思ってしまった」とか、そういうことも言って大丈夫です。
もちろん、命を守らなければいけないので、「死なない」という約束は必ずします。
でも、その感情を雑に扱うことは決してしません。

自分のことに集中する

友達と会うたびにどちらかがずっと一方的に自分の話をするってなかなかないと思うのです。
必ずお互いに近況を話したりしますよね。
雑談の中でカウンセラーが自分の近況を話すことがあるかもしれませんが、
カウンセリングはそこがメインではないのであまり話されません。
友達と話すよりももっと自分自身の心に集中して深く感じて、
考えることができる
のがカウンセリングなのかなと思います。

たくさん話きくよー!と言ってくれた友達に話して、
すっきりすることはもちろんあって、それで本人がOKだったらなにも問題ないんです。
でも、同じようなことでずっと悩んでいて解決できなかったり、
友達に話しづらい内容だったらカウンセリングの出番でしょう。
そういうかんじで、使い分けていったらいいと思います。

支援するということ

カウンセリングにも色々ありますが、私の勉強しているカウンセリングは
「問題解決を支援する」のが基本的な立場。
クライアントさんの代わりになってあげることはできないですが、
クライアントさんが楽になったり色んなことに気付けるような支援をしていきます。
でもカウンセリングを受けていて感じるのは、どれだけ問題解決に導いてもらっても、
自分が気が付かなければ意味がないのです。
自分が成長する、気が付くのには
「(カウンセラーの言っていることを鵜呑みにするのではなく)自分が考える」「感じる」ことが本当に必要です。
教えてもらうだけではなく、「気付いてもらう」ようにする方がカウンセリングで求められることのように思います。

あとは、カウンセラーとクライアントは「友達になる」ことを目的とはしていません。
信頼関係を結んでいくことはとっても重要ですが、お友達になることがゴールではありません。
仲良くなって、お茶して、旅行に行ったらお土産を渡して・・・ということはできないんです。
そうしてしまうと依存関係になってカウンセリングが永遠に続いてしまう可能性があります。
クライアントさんにとってカウンセラーは自分の大切なことを話す人、というのは変わりないし
それは信頼関係がなければできないことなのですが、効果的なカウンセリングをするためには良い線引きは必要になります。


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