「あれがあるから憎めない」、あるいは「あれがあるから許せない」
「あのことがあったから、この先何があってもずっと愛してる」と「あのことがあったから、この先何があっても許さない」、どちらの感情を抱くことが多いだろうかと、ふと考えた。
前者はしばしば思うけれど、後者は考えたことない。
と思っていたけれど、
「何があっても愛してる」という感情は大きな感動と共に生まれるものであるのに対して、
「あぁ、コイツはもう駄目だ」というのは呆れや見限り、一瞬青い炎のような怒りが沸き上がったのち、その怒りを吹き消すように縁を切ってすべてが終わってしまうものだから、覚えていないだけで何度もこの感情を抱いているのかもしれない。
愛は持続する感情だけど、呆れや見限りはその一瞬以降は引きずらないようにしようとするから。
多分いちいち記憶していられないくらい沢山の人を見限ってきたような気がします。
わたしは沢山の人を見限り、忘れ、ほんの一握りの人達だけを愛してる、なんだかそれも残酷な気がするのです。
ここまで読んでくれたあなたがだいすき!