わたしの選ぶ行動の奥行と階層について

 「行動が自分の人生を変える」なんて言うけれど、一口に行動と言っても、その性質や重さは全くの横並びではない。

 右足を一歩前に出して、間髪入れず左足を前に、またすぐに右足を前へ、…という早いペースで繰り返し起こる行動もあれば、家を買う、仕事を辞めるといった、最初で最後かもしれない、人生の乗り換えもしくは路線変更となりうるような大きい行動もある。


 もっと言えば、人生を変える行動を引き起こすのは意志や決心があるからで、意志や決心が生まれるのはその人自身の人生哲学や置かれた環境によるところが大きくて、…。

 行動というのは具体的に目の前に現れてくる末端にあるもので、その行動を生み出す根源となるもの、つまりより根本に近い部分・より上の階層には意識やその人なりの信条というものがあるのだろうか。


 例えば恋をしたとき、恋という心境の変化が、相手に愛される自分でいたいという感情を生む。
 その感情から美意識が生まれ、美意識によって、メイクを練習する、似合う服を探す、髪型を工夫する、…といった具体的な行動が引き起こされる。

 逆に言えば、末端の行動だけ取り繕ったって意味がないというか(ないことはないけれど)、一番大切な芯の部分がからっぽで、どこかちぐはぐなような、何のために行動しているのかわからなくなるような不安定さを感じることがある。
 とはいえ、行動の変化が意識を変えるという逆のサイクルが生まれる場合もあるんだろうけど。


 意識と行動に限らず、世界ってもっと階層と奥行があるような気がしていて、その立体感と手触りをもっとうまく掴めたらいいのにと日々思っています。

ここまで読んでくれたあなたがだいすき!