ロンドンで"Too much plastic!"と言われてから考え始めた環境問題
帰国して早２ヶ月、最近英語さえ忘れかけてきて若干の危機感を覚えるこの頃。さて、ロンドンから日本に帰ってきて思うことは、環境問題への意識の差です。
ロンドンでは日本食屋でアルバイトをしていたのだが、イートインスペースが10席ほどしかない狭いお店だったので、売り上げの半分はテイクアウトまたはデリバルー（UBER EATと同じ様な感じ）を使ったデリバリーが多いお店だった。ランチタイムとディナータイム以外かなり暇な店だったので、人件費節約の為か平日はホール業を全て一人でやらされていた。
その日の接客を全て一人でやらないといけないので、色んな人と話をすることができたが、ロンドンの人達のプラスチックへの意識はなかなか高かったと思う。買い物をしてくれた人には袋いりますか？と聞かないといけないが、半分以上の人が要らないと言い、自分で袋を持参していた。中にはタッパーを自分で持参して、これにお寿司入れてください、というマダムもいた。
だが私の職場ではテイクアウトはプラスチックのトレーを使いまくっていた。寿司をプラスチックのトレーに入れ、味噌汁をプラスチックのカップに入れ、ビニール袋に入れて渡す。洗ったらまだ使えるであろうトレーは返却などされず、全て捨てられる運命。この点に置いては日本の食器を使う出前システムは良いなと思う。
そんなある日お店のメールアドレスにこんなメールが来た。
”あなたのお店のお寿司はとても美味しいけど、プラスチックを使いすぎだと思うから紙の容器に変えた方がいいんじゃないですか？”
というものだった。その後店長は紙容器の業者なのでは？と疑いを持ちつつ、その人の意見を考慮、全てではないが容器を紙に変えた。
ロンドンのスーパーマーケットでは日本の様に薄い袋ではなく、ちょっと丈夫な大きめの袋を５p程（7円くらい）で販売していて、買わないと袋は貰えない。なので大体の人が自分のカバンに入れるか袋を持参していた。こんな感じ↓
ある日いつものようにバイト先で”袋いりますか？”と聞くと、要らないです、の後に”Too much plastic!"と言われたことがあって、その時ハッとした。
確かにこの世にはプラスチックが溢れすぎている。
その後何かプラスチック製品を買うときはその言葉がよぎる様になった。
なので日本に帰って来てから私は殆どレジ袋を貰わず、ペットボトル飲料を買っていない。Too much plasticだと思うから。
レジ袋の代わりにエコバックを持ち歩いて、飲み物も家から水筒を持って出れば良いだけの話だ。帰国したての時はロンドンに無い日本の飲み物（カルピスソーダーとか）超飲みたかったけど、飲まない日が続くと飲まなくても平気になってくる。
こんな事もあった。本業はファッションフォトグラファーなので、パリコレのバックステージを撮影していたのだけど、ファッションウィーク中のカメラマンはとても忙しい。沢山のショー会場を回らないとならず、スケジュールがタイト過ぎて飲み物を買う時間も無い。
なのでとあるバックステージのケータリングスペースで飲み物を貰おうとした時の事、プラスチック製のカップに飲み物を入れていると、ケータリングのお姉さんにカップに名前を書く様に言われた。名前を書いといたら次使う時どれが自分のかわかるでしょ？って。
”Please save it for earth."
と最後に言われ、その時もハッとした。For earthやねん。。名前書きますとも。自分が住んでる地球の為ですものね。
プラスチックって丈夫だから綺麗に洗ったら何回でも使えるもんね。あと自然に分解されるまで100年もかかるらしいから当然と言えば当然か。めっちゃ丈夫。
日本ではここまで環境に配慮している場面に遭遇することがなかったので、何度かハッさせられ、そこからプラスチック製のものは極力買わない様にしている。
日本に帰国後思うことは、スーパーのレジの方には、袋要らないですと言わないと自動的にレジ袋が使われてしまったり、いまだに無料のとこが多いな〜と思う。要らないって言うとお店の人に、要らないですか！？って返される事多い。日本は袋いる前提のサービス、ロンドンは袋いらない前提って感じ。まあ売り上げあげないといけないのも分かるけど。
あとロンドンには2年間いたけど、台風などの異常気象は一回もなかった。それに比べると日本は災害、特に台風と地震が異常に多いけど、台風の原因は地球温暖化だそう。こんなに異常にひどい災害が続いて何十人も死者が出ているのに、日本（特に政治家）の環境への意識はかなり低く感じる。原因はきっと日本の国民は働き過ぎてとても疲れていて、そんなこと考える余裕さえ与えられないと感じている。
私に出来る事はそんなに無いかも知れないけど、結構一刻を争う状況だと思うからせめて私はレジ袋とペットボトルは買わない。あと車には極力乗らない。カメラマンだから撮影に電車で行って、車じゃないんですねって馬鹿にされた事あるけど、そんな奴マジでクールじゃないから気にしない。環境の方が大事だろが。そう言えばロンドンで通ってた英語学校の先生も環境に悪いから車には乗らないと言っていた。
最後に最近頭をガーン！と殴られた様な衝撃のスピーチを、気候行動サミットでしたグレタの動画貼っときます。彼女まだたったの16才でしかもアスペルガー症候群なのに、たった一人で金曜日授業を休んで環境抗議デモを始めたそう。凄過ぎるマジでリスペクト。。このくらい環境に対して真剣な人が日本の環境大臣になったら良いのに。。
グレタのインスタとツイッター↓
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