イギリスは低用量ピル無料の話
30歳を超えた辺りから、何となく生理が重たくなっているのを感じていた。幸いなことに私は今までの人生、生理でそこまで苦労してこなかった。ちょっとお腹が痛くて腰が重いくて眠いなあ、くらい。
しかし30歳以降はやはり何かの節目なのか、生理3、4日前から、毎月ではないが今までと比較すると、具合が悪い、吐き気、動機、生理中は睡眠薬を飲まされたかのような尋常じゃない眠気が来るようになった。たまにひどい時もある。
ロンドンの英語学校で友達になった日本人の女の子から、イギリスだったらピル無料だから病院行ってみたら?この前行ったらソッコーで大量にくれたよ笑。と言われていたので、行くことを決心。
ロンドンはNHSと言われる一般内科(GP)は診察料も無料である。ビザ申請時に保険料払った人は誰でも診察を受けれる。まだ英語にそんなに自信が無かったのだけど、ビビりながらも行ってみた。
ちなみにまず診察に行きたかったら近所のGPに登録→初診→なんか他に相談したい事あったら別途予約。って感じ。その日病院に行ってその日に診察はして貰えないので気をつけて。
実はピルを試そうと思ったのは今回が初めてではない。日本で彼氏がいた時、避妊をコンドームだけに頼るのってちょっとなあ、と思っていたので諸々の検査も兼ねその時初めて産婦人科に行ってみた。25歳くらいの時だったと思う。(8年前!!)
その時診察してくれたのが男の医者だったんだけど、ピル飲んでみてって言われたけどどのようにいいのかあまりちゃんと理解できず、処方されたけど抵抗があったのでちゃんと服用しなかった記憶がある。
あとその先生に何でかは覚えてないのだが、生理の時期ずらしてみようと言われ、それちょっと抵抗があるんですけど、と話したところ、その男の先生が突然怒り出してしまい、”君みたいな人がいるからピルが広まらないんだよ!!”と言われてドン引き。もう私の中のシャッターは完全に降り、びっくりしたのと結構なショックでもうピルなんか飲みたくない、ていうか男のお前に何がわかんのよ。ってなってからピルと距離を取っていた。というか存在を忘れていた。
話は戻って、NHSに予約して、その日に病院に行き自分の名前が呼ばれて、いかにもイギリス人らしい金髪の女の先生が診察してくれた。
今日はどうしました?30歳超えてから生理が重くて具合悪くなる日のあるんです。。と諸々の症状を話すとピル試した事ある?と聞かれ。無いです。と辿々しい英語で会話。じゃあ三ヶ月試してみましょうとなって、先生が処方箋をくれた。そのまま近くの薬局に行き、薬を処方して貰う、っていうか無料で貰ってくる。終わり。(万人に必要と思われない薬は一律9ポンド、1200円しないくらいかな。例えばステロイドとか)
日本では一ヶ月分2、3000円もする薬をあっさり三ヶ月分も無料でくれる。しかもこんな移民にも。イギリス、進んでんなマジで。って思った。
そんな感じで最初は3ヶ月毎に行ってピル貰ってたんだけど、最終的には(私の場合は3回くらい受診したタイミングで)3ヶ月に一回ごと来る必要無いわって言われて、一気に6ヶ月分処方してくれた。病院の先生達も忙しいからな。
イギリスのピルの服用率は2013年で30%くらいなので、今はもっと増えてるかもね。あと男性がコンドームしないって人が多いのも理由の一つかもな。しろよ。あとこれは関係あるか分からないけど性犯罪が日本よりはるかに多いのも理由の一つかも。日本みたいに平和ボケしてない。
飲んでみた感想は、最初の2、3ヶ月は副作用あります。頭痛、不生出血など。あとイギリスの薬なので小さい日本人には強いかも。でもそれ過ぎると何も無し、生理も軽くなって快適。避妊だけでなく病気対策にもなります。PMSや子宮内膜症など。何より生理と避妊を自分でコントロール出来るので安心ていうか喜び!自分のことは自分で管理したいじゃんね。本来は当然のことだと思います。
日本ではピル高くて買う気になれないので今は一旦飲むのやめてます。生理は健康であれば地球上の全女性にくるもので、生理が無ければ人類もありません。日本でも早くピルに対する意識が代わり、イギリスのように手に入れやすくなることを願います。当然のことが早く日本でも当然のことになりますように。
ピルについては生理用ナプキンソフィのサイトが分かりやすかったからおすすめです。↓
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