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1-6痩せすぎ、肥満は、学力が低下する!?

「体型と、学力なんて関係あるの?」と思ったかもしれません。

ハーバード大学がそのことを研究しました。その研究によると、痩せた体型、肥満体型のどちらも、学力を押し下げることが分かっています。特に肥満体型では、通常体型の人に比べて試験の回答率が15%低く、肥満であればあるほど、記憶力が曖昧になっていくことが分かっています。

WHOで定めた肥満判定の国際基準に、BMI (Body Mass Index)というものがあります。健康診断などで聞いたことがあるかもしれません。

日本でのBMIの理想値は男性が22.0、女性が21.0。
これらの数値に近いほど、「統計的に病気にかかりにくい体型」と疫学調査で判明しています。そして、標準体重は医学上、「生命を維持するために最も適切である体重、健康的に生活するために最適とされる体重」と定義されています。

つまり、勉強する上でも、点数をあげる上でも最も成果を出しやすい状態といえるのです。

特に気をつけなくてはならないのが、過度な肥満体型。

肥満を示すBMI 25.0を超えると、糖尿病、脳卒中、心臓病、高脂血症、高血圧などにかかりやすいとされています。つまり、血管にまつわるリスクが増えていきます。脳に新鮮な血液を運び、脳の老廃物を速やかに回収するためには、血管が健康な状態であることは、大前提なのです。

糖尿病、脳卒中、高脂血症、高血圧などはメタボオヤジが心配するものであって、若さあふれる子どもたちには関係ないと思うかもしれません。

しかし、現代の子どもたちが置かれている環境は、思いのほか深刻です。

塾の行き帰りに立ち寄るコンビニエンスストアでは、糖質がたっぷり含まれる清涼飲料水、スナック菓子、カップラーメンなどが手軽に手に入ります。こうした食材にたっぷり含まれている糖質や脂質は、体の中で中性脂肪に変わり、悪玉コレステロールの値を上げます。血管の中はドロドロになります。

脳のパフォーマンス(認知機能)を決めるのは血流量。
その血液の量、質が低下しては、勉強効率がさがるのは目に見えています。

体重が増えている、ということは「エネルギーの摂取量が消費量を上回っている」ということ。
このサイクルに入ると、肥満一直線です。

体がゆるむと、気持ちまでゆるみます。

体重に関しては、学校や塾では、指導をしてくれません。
家庭での生活習慣、特に食習慣を整えていくことが必要なのです。

では、理想の体重は、どのように算出すればよいのでしょうか。

現時点の、BMIを算出するには、「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))のように計算できます。私の場合は64kg÷1.7m÷1.7mなので、BMI22.1です。

逆に、「理想の体重」を割り出すためには、BMI 22×身長(m)×身長(m)となります。
さっそく、電卓で計算してみてください。

※ 小・中学生の場合はローレル指数を参考にしましょう。
   ローレル指数 = 体重(kg) ÷ 身長(m)3 × 10

次に、現時点の体重と、理想の体重を引いて、差分を出してください。

最後に、それをさらに6ヶ月で割ってみると、1ヶ月あたりに減らす、あるいは増やす必要のある体重が見えてきます。

これなら意外と達成できそうだな、と思ったのではないでしょうか。

育ち盛りの子供たち、特にスポーツをしている子供たちは、筋肉量も増えていきます。厳密に、BMI 22にぴったりにする必要はありません。ただ、BMI 25を超えると、明らかにマイナスです。

もし、現時点で、BMI値が高かったり、少なかったりしても、大丈夫。本書の【2】本番力を高める食習慣で紹介する内容を実践していけば、適正体重に戻っていくことをお約束します。

サミュエル・スマイルズの「自助論」には次のような一節があります。

『人生における成功は、一般に考えられている以上に、肉体的な健康に支えられている。
~中略~ どんな職業であれ、働き続けるには肉体の健康が欠かせないのだ』

脳の健康は、体の健康です。
体の健康は、脳の健康です。

いよいよ、受験まであと4ヶ月。

運動不足になりがちな季節でもあります。

子供の体型が崩れていかないように生活を整えていきましょう。


健康マネジメントスクール
代表 水野雅浩

「健康を企業文化に」

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