社内ではなく、社会のために仕事する「社会指向」
「同僚の○○さんにどう思われているか心配なんです」
協調性の高い人ほど、こういう葛藤があるのではないでしょうか。
成果を出したい反面、どうしても人の顔色を窺ってしまう。そんなことを気にしても意味がないとわかっているのに。
たまにドライに振る舞ってみたり、協調性を大事にしてみたり。
こうしたことを繰り返すうち、「成果を出すこと」vs「同僚への配慮」で板挟みになってしまう人がいるように思います。
ここで、
「人のことを気にせず、成果だけ追えばいいんだよ」
と言うのは簡単です。でも協調性ある人にとっては、それができないのです。その人自身も、それができればどれほど良いかと思っています。
人のことを考えてしまうのはむしろ自然なこと。真に問題なのは、社内のことばかり指向してしまう点にあります。
社内指向から、社会指向に
仕事をしていると、どうしても話す相手が偏ります。チームのメンバー。同僚。上司。
そんな状態がしばらく続くと、いつの間にかチームや会社のために仕事をしてしまう錯覚に陥ります。言い換えれば、社内指向が強い状態。
でも、仕事を進める上で社内のことばかりに囚われると、燃費の悪い車のように成果を出すエネルギーが削がれてしまいます。
こういうときは「社内」ではなく「社会」を見るようにするのです。
そもそも「同僚への配慮をどう調整するか」には、答えがありません。
本当に大事なのは、配慮の程度ではなく、何を指向するか。
視座のスコープを「社内」から「社会」に拡張することで、社会のために仕事をしようとすればいいのです。
「社会」の人を想像しながら仕事する
もしあなたが、同僚や上司へと関心を向けてしまうのであれば、それは協調性ゆえの「人に対する強い注意」が起因しています。
そんなときは、社会にもたくさんの人がいることを思い出せばいいのです。顧客。ユーザ。クライアント。彼ら彼女らのために仕事をするんだ…と思考を転換すれば物事はシンプルになります。
ドライになる必要はありません。体の向きを、社内から社会へ変えるだけでいいのです。
あなたの仕事は、回りまわって社会を変えている。社会の人たちに何ができるのかを考えてみてください。それが成果に繋がるはず。
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