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最近、介護畑でウワサの「フレイル」って何?

フレイルとは心身の状態が健康な時より弱っているものの、介護が必要なほどではないという、いわゆる「中間の段階」のことです。

虚弱を意味する「frailty」を元にした言葉で日本老年医学会が2014年に提唱しました。

介護保険の要支援程度の認定、もしくは「そこまではいかないけど、さいきん、足が頼りないなぁ」といった状態でしょうか。

65歳以上の約1割が該当し、75歳以上で急激に増えるといわれています。

運動、栄養、日常習慣の行動が不十分だと、筋力低下や易転倒性が出現し、認知機能の衰えやうつ症状、精神、心理への影響が悪循環を起こしてしまう問題を含んでいます。

近年ではリハビリ業界でもフレイルを介護予防の視点から、運動療法をルーティンに行ったデータの学会報告が盛んになりつつあります。

筋力低下に伴うADL低下や転倒が頻発を抑制するなど、リハビリ介入することによって、生活スタイルの見直しによって「負の連鎖」に陥るのを防ぐことができます。

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日本理学療法士協会HPより引用

この図ではオレンジで描かれている「生活機能低下予防」の期間に相当します。

新型コロナウィルスによる影響で外出の抑制や、人との交流が少なくなり、心身機能の低下が著しい地域もあります。
そのため、生活機能低下予防期の赤線カーブの下降をしている状態をストップすることを目的としています。

あなたはフレイルさんですか?

簡単なフレイルチェックのご紹介をし、みなさまにお役に立てれば幸いです

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読売新聞より引用

キーポイントは「食事」「運動」「社会参加」

この3本がフレイルを予防するための3本柱だと言われています。

・食事
1日3食、多様な野菜、肉、芋類、海藻類などを組み合わせた食事がポイント。特に筋肉のもととなるタンパク質を意識することが肝要です。
自炊が面倒な時は、惣菜やレトルト食品に【+プラスで】ヨーグルト、納豆、豆腐などの一手間のアレンジを心掛ける

・運動
腕や脚などの筋力を鍛え、体の柔軟性やバランスを保つことで、元気に自立した生活を送ることができます。
体力には個人差があるので、無理のない範囲で取り組みましょう。

・社会参加
積極的に社会参加の機会を持ちましょう
住民サロンや町内会などに顔を出し、地域活動や趣味を通じて、仲間と交流すると、脳が刺激され、認知機能の衰えを防ぐことにつながります。
新型コロナウィルスの感染拡大で外出が難しい場合は電話、メール、ビデオ通話によるオンライン面会で家族や友人らと繋がることも有効です。

最後に

人生100年時代の突入と言われる中、国は健康寿命の強化をすすめています。厚生労働省もフレイルの主なチェック項目をアップしております。

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厚生労働省HPより引用

理学療法士や作業療法士などが関わる直前の状態ともいえますが、ここで健康のためにちょっくら生活習慣を変える!そんな心がけの機会を与えてくれるのが、「フレイル」という言葉です。

ぜひ、この機会に、フレイルの状態になっていないか?
ケアマネさんとしては、ご利用者さんがフレイルとなっていないか?
チェック項目を試してみてはいかがでしょうか?

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