訪問リハビリで装具を作製する9ステップ
セラピストの皆さん。
1年以内に装具を作成したことはありますか?
病院・クリニックに勤務している大部分のセラピストは
「Yes」と答えるでしょう。
一方、生活期リハビリに従事している方はいかがでしょうか?
恐らく、大部分が「No」ではないでしょうか?
なぜ?こんな違いが出るのか?
大きく2つの理由が挙がると推測します。
病院・クリニックは「医師との距離が近い」こと。
そして、「装具士が施設へ来てくれる」こと。
訪問リハビリで「医療機関から」であれば、医師との距離が比較的、近いため作成しやすい傾向にあるでしょう。
しかし、訪問看護ステーションに勤めるセラピストは‥
その両方とも持っていません。
複雑な上に、手間もかかるんですよね‥。
なので、「装具を作る」ってハードルが高いんです。
そんな訪問看護ステーションに勤めて‥周りを見渡すと…やはり作製頻度はとても少ないように思います。
そこで、今回のnoteでは複雑な手順を分かり易くするため、
「装具作製の9ステップを理解」するのが目的となります。
それでは、張り切っていきましょう!
①私が考える9ステップ
twitterでも反響があり、たくさんの方に喜んでいただけたことを嬉しく思っています。
twitterでの反響
− 9ステップ補足
ここからは9ステップの補足ゾーンになります。
①〜③で大切なことは、「了承を得ること」これに尽きます。
装具作成では、本人、キーパーソン、医師の了承を得ます。
そして使う保険によって、費用をある程度確定させます。
− 作成のための書類の流れ
主治医の確認は大きい病院か?町医者さんか?によって変わります。
大きい病院だったら、直接、医師とやりとりをしにくいため、地域連携室を通して、連絡をしてみましょう。きっとスムーズになります。
受け渡しは「診察時に患者さんへ書類を渡してもらう」でOKです。
− 受けた質問
義肢装具士みうらさんより、「④主治医の同意」について、ご質問がありました。個人的には、このように回答しました。
− 回答
医師とはいえ、内科の先生はリハビリの専門用語は伝わりません。
なので、簡潔に分かりやすく得られるメリット(効果)を伝えるのが一番だと思います。
今まで医師から「絶対NG」を受けたことが無いため、この方針でいまのところ、私は対応しております。
意見書が届いてからの立ち回り
意見書を受け取れば、採型へ移ります。
− ここでの注意点
※意見書が無い状態で、採型へ移行しないように注意!
結局、書類を書いてもらえなかった‥‥なんてことがあるため、意見書が届いてから、動き始めましょう。
今までの大きな失敗としては、地域連携室から「書きますよ」と回答を受けていたため、採型へと進めました。
しかし、採型後に医師から問い合わせがあり、「なぜ作成しないといけないのか?」と質問を受けたのです。
もしかしたら、作成してくれないのかも…。と、冷や汗をかきました。
結果として、説明して同意を得られたのですが、確実に進めた方が心臓にはやさしいです。
− 納品の立ち合い
納品の立ち合いでは、実際に作成しての意見交換を心がけます。
一緒に動作を確認しながら、少しでも不安要素があれば、共有しましょう。
以上が大枠の立ち回りとなります。
この順番はあくまで「一つの指標」
twitterでも義肢装具士(PO)さんから「PO介入は②からでも良いのでは?」との意見がありました。
私も、②で良いと思いますし、正直なところ0番からでもOKだと思います。
このステップは、ポイントを濃縮しているだけで、順番はそれぞれのケースで検討するのがベストです。
私の心情として気をつけたのは
「POさんに仕事を押し付けない」ことをポイントとしました。
私もたくさん失敗したんですよね‥。
同意書がもらえてないのに、採型してもらって、納期を急がせて‥結局、同意書を、もらえなかった爆発ケースに注意してください。
− 他の外部サイト紹介
シロマツさんという方が、装具作成のポイントを「白衣のドカタ」というブログタイトルで書いておられます。
私の視点とは少し違いますが、とても分かりやすく書かれているため、ぜひ一読してください。
− まとめ
療法士が装具を作る場合に必要な立ち回りをまとめました。
やってみると、分かりますが、面倒ではあります。
しかし、しっかりセラピスト主導で主導すると、非常にスムーズに装具作製できますので、この表をつかって、ぜひ、作ってみてくださいね!
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