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訪問リハビリはどれぐらいの頻度・時間で受けるのが適切なのか?

訪問リハビリを利用する時、どれぐらいの頻度・時間で受けるのが正解なんだろうか?と、思ったことはありませんか?

実は、この質問を日頃からよく受けます。
ケアマネージャーさんや、新しく始める利用者さんからです。

主病名や介護保険の認定によって個人差が出るため、明確に「この頻度がベスト!」とは言い切れないものの、ボーダーは欲しいところ。
そこで、今回は「訪問リハビリはどれぐらいの頻度で受けるのがオススメなのか?」について、お伝えします。

頻度だけで訪問リハビリを決めるのは難しいです。
理由は「じゃぁ何分やるの?」と頻度だけでなく、おこなう時間も関係するからです。

そのため、今回のnoteでは以下のゴール設定をします。
①頻度は1、2、3回で目的が変わることを理解する。
②時間は120分/週の割り振りケースを理解する。
③訪問リハビリをMAXで入るのが効果的になるのは、どんな時なのか?
それでは、いきましょう。


訪問リハビリ頻度は目的によって変わる

頻度について、結論は過去にツイートしました。
やはり、みなさんリハビリ頻度については悩まれているのか、反響が大きいツイートとなりました。

週1回は自主トレ・ADLチェックレベル

週1回はある程度リハビリを日常に取り入れ、自分で運動をコントロールできる状態の方が選択すると効果的な頻度です。
ご利用者さんの都合でひと度お休みになると、振替しない限り2週間ポッカリ運動する機会が減ります。

そう考えると、自分で習慣化して取り組めている方が選んだ方が良いでしょう。また、動きが落ちてないか?不安になる方が

週2回はトレーニング習慣化レベル

週2回は「習慣として体を動かし、ADLを良くしたい」方が選択して効果的になる頻度です。
まずは運動をする習慣を身につけることがリハビリでの第一歩です。
ここに比重を置き、多すぎでもない、少なすぎにもならない、ちょーどエエ!といった頻度です。
私は週2回40分のリハビリをよくオススメします。

週3回はバリバリトレーニングレベル

週3回は「なんとかここでパワーアップしておきたい!」と期待する、バリバリトレーニング頻度です。
とにかく、介護保険の上限でバリバリ取り組みたい方にオススメです。
後で記載しますが、リハビリを開始するときには「40分を週3回」もしくは「60分を週2回」の最大上限での訪問リハビリをオススメします。


訪問リハビリは1週間で120分が上限

訪問リハビリは通常、週120分を上限として受けることができるサービスです。1回を20分で分けて120分がベースとなります。それを1週間で割り振るとなると、イメージは以下の図になります。

① 20分を週5回やる

これは現実的に入ったことがありません
リハビリではバイタルチェック(血圧などの測定)を必ずします。
この時間が毎回入ると実質リハビリ時間は「ちょびっと」になってしまいます。そのため、20分間のリハビリはどこの事業所さんも導入されていないでしょう。

② 40分を週3回やる

バリバリトレーニングの中でも、ご家族からの相談、介助方法のご提案などを頻度でカバーする方法です。また、体調の変化が大きくて、60分を連続するのは体力に自信が無い‥なんて方にはオススメの頻度となります。
人工関節で1つの関節可動域を拡大したい。そして、状況の変化に素早くコメントを欲しい方はこの方法が良いでしょう。

③ 60分を週2回やる

体力にも自信があって、じっくりとリハビリ時間を持ちたい方にオススメの方法です。イメージとしては一連の動きを改善する時などに役立ちます。
「ベッドからトイレへ移動して、ズボンを下ろす」のように、一つの動きのみならず、連続した動きをエクササイズするのに効果的です。


③訪問リハビリをMAXで入るのが効果的になるのは、どんな時なのか?

それは「退院直後」と「ADLが下がる(身体状況が急に悪化)」の時に、
MAX120分/週 を使ってもらいたいと考えています。

よく「まぁ、最初だから週1から始めて、慣れてきたら週2で‥」というご相談をよく受けますが、これ、ぶーーーーーーーです。🙅バツです。

リハビリは「必要なときに必要なだけ入れなかった」という脆弱なスパンで介入するのは勿体無い、というのが持論です。
以下の図で退院直後に出てくる「生活混乱期」があります。
やっと病院から退院して、自宅に戻った瞬間の期間ですね。
この時期は、ご利用者さんが混乱してしまい、動作レベルが下がってしまうのが非常に多いです。

動作レベルを出来るだけ下げない、そしてうなぎ上りに状態を高めるには、
「頻度を低くからスタート」するのではなく、「最大頻度からスタート」して、頻度を下げていくのが私が最もオススメするフォーマットとなります。

この時期、自宅内で「これどうしよ…」「こんなんできへんわ‥」と介助者さんのストレスがマックスになるのもこの時期なんですよね。

なので、まず、始める時はアクセル全開で訪問リハビリ頻度を高めてしまいましょう。
改善しやすい期間なので、状態がアップしやすいです。
そこから、頻度を少なくしていくのが最も効率的で、費用も抑えられる「コスパ最強」になる導入方法だと個人的には確信しております。


さて、今回は訪問リハビリの頻度・時間についてお伝えしました。
ここには記載しませんでしたが、もちろん介護給付上限(サービスを使える上限)の関連が出てきます。
そのため、全てのケースで理想通りにリハビリを受けられ無いかもしれません。しかし、リハビリの優先頻度が高いのであれば、ブッパしてしましましょう。

ここまで訪問リハビリの頻度・時間について書きました。
頻度・時間を決めるのにイメージは湧きましたでしょうか?
もし、わからないこと、などありましたがコメントにて相談を入れてください。私が思う範囲で、お答えさせていただきます。

それでは、皆さん次回テーマでお会いしましょう。バイバイ。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ぜひ、スキやフォローをよろしくお願いいたします
次回の回答まで、お待ちください♪

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