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在宅で「やりにくくなる動作」を要介護認定別でイメージできる方法

要介護認定の結果が出ました。
「要介護3」でした。

これを聞いて、おおむねどれぐらいの身体状況をイメージしますか?
生活期のリハビリテーションに携わって無いセラピストであれば、イメージしにくいでしょう。

わたしも、この要介護度の数字を聞いて、「これぐらいだろうな」とイメージを持つのに3年ほどはかかったと思います。

新規のご相談をいただいて、お会いする前にイメージ出来ると、強みになります。1度の面談で「こうじゃないかな?」と仮説をもって接することができるからです。

ただ、セラピストがイメージしている状態像となると、頭の中をご家族やケアマネージャー、他職種へ共有するのは難しいもの。

今回は厚生労働省が過去に掲載した「給付の在り方(在宅・地域密着)等について」(p.33)が最も、わたしのイメージと相違が少なく、よく作られています

出典:厚生労働省ホームページ (https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000478355.pdf)

要介護別で「具体的な動作」を図に落とし込んであることが良くできています。また、この介護度と低下しているADL動作の相違が少ないです。

ただ、ちょっと文字ばかりで見にくいな‥‥。というのが渋いポイント。

そこで、わたしで、この資料をもとに作成しちゃいました。

「2019年度介護報酬改定について」(厚生労働省)を元に作成

記載どおり、「80%の確率で何らかの低下が見られる日常生活能力」とされており、すべてが当てはまるわけではありません。

しかし、要介護2以降、おのおのの動作は「確かに、その介護度の方はその動作ができないよね」とわたしは納得できます。

いちばん「ムムム?」と思うのは「要支援1」の「立ち上がり」です。
要支援1の方は立ち上がれるんじゃないかな‥‥。という違和感です(ここだけは批判)。

わたしのイメージとしては要支援1は「フレイル」の状態イメージです。

フレイルは「加齢によって、心身が衰えているものの、介護が必要な状態では無い中間の状態」です。

特に「要支援」と「要介護」の壁は「認知症」がキーポイントとなりやすいです。
ADL動作が自立していたとしても、アルツハイマー型認知症によって「要介護1」と認定されるケースを多くみてきました。

この図をどうやって使うと効果的なのか?

ここからは具体的に、要介護2と認定されたとしましょう。

そうすると、以下のイメージでこの図を使ってください。

▶︎要介護2はボーダーライン。「できる、できないの狭間」です
このボーダーになる動作がもしかすると「リハビリの訓練項目」となるかもしれません。

それ以外の
▶︎要介護3より下の動作は「行うことができる」
▶︎要介護1より上の動作は「行うことができない」
だろうな‥‥。という、仮説をつけてこの図を使ってください。

最後に

今回は在宅で「やりにくくなる動作」を要介護認定別でイメージできる方法をお話しました。

介護度別で「どんな動作が問題になりやすいのか?」というセラピストの脳内イメージ(少なくとも、わたしは)このようなイメージで成り立っています。

生活期リハビリテーション、訪問リハビリテーションに初めて経験された方、
介護が必要となったご家族がいる方、
ケアマネージャーの方、
その他従事者の方、
へ、セラピストの頭の中で繰り広げられる「要介護度のイメージ」はこんな感じですよ。と伝われば、このnoteはお助けになると思います。

ここで、私からみなさんへお願いがあります。
私「さっとん」は訪問リハビリ従事者として、みなさんへ「在宅医療でチカラになる話」を紹介しています。

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