2021年「リハビリエッセイ」noteをやってみてわかること
この記事はnoteを通じ、理学療法士として、リハビリを提供する者として
「なぜ、はじめたのか?」
「はじめて何が良かったのか?」
「なにをめざして投稿したのか?」について2021年をふりかえってまとめます。
2021年もわずかとなりました。
リハビリテーション、特に生活期に関する投稿を今年からはじめました。
・32本の記事(現在は34本)
・5,000ビュー(概算)
・フォロワー117名(現在119名)
以下が公式noteから届いた2021年の記録です。
なぜ、はじめたのか?
noteを始めたきっかけは
「訪問リハビリの需要はますます増加しているにもかかわらず、社会からの理解がえられていない」と落胆した、ことに始まります。
とりわけ訪問看護ステーションからのリハビリは、そのカンバンが「訪問看護」であるにもかかわらずリハビリ療法士の雇用が急増している違和感を、介護給付分科会(介護保険の法律を改正する組織)から指摘されました。
それによって始まった議論は「看護師が少ないステーションはリハビリ療法士を減らせ」論争でした。
これは全く現場ニーズとはかけ離れた議論です。
介護保険だけで8万人の利用者さんがサービスを受けられなくなるという試算になりました。
その後、PT・OT・STの協会が共同声明を出すまでに発展したのです。
ただ、そのような厳しい指摘に敵対心をメラメラ燃やすだけではなく、俯瞰した目で見つめ直す機会を持つべきだと思いはじめました。
専門家として貢献に焦点をあてるため
今までのキャリアで企業へリハビリテーションや在宅ケアについて、勉強会・研修会も請け負い、行なっています。
しかし、それだけでは「あまりにも限定的」という焦りが噴き出ました。
方法を追加する必要がある、って気付かされたんですね。
それのために大きな影響を受けたのはマネジメントの父と呼ばれるピーター・F・ドラッカー氏のことばからです。
リハビリテーションは、まだ歴史の浅い医療です。
そのため、「何がいいの?」と理解が進んでいないのが事実です。
わたしたちが「無形商材」を扱う専門家として、アイデア、情報、コンセプトに磨きをかけて提供すること。
そして、その価値をクライアントに理解されるように努力する責任があることを、この文で気付かされました。
「はじめて、何が良かったのか?」
1年やって、良かったことは
わたしの脳内にあった「リハビリテーション」が、どの程度の解像度であったのか?をクリアにフィードバックできたことです。
「リハビリテーションを取り巻くあんな〜こと〜こんな〜こと〜」が多すぎるんですね。
抽象的になっているあんなこと、こんなことを脳内を具体化する作業で、わたしが何を成すべきか?を考える機会となりました。
とにかく、未熟さを痛感できる
プレゼンテーションを行える場面では言葉の抑揚やボディーランゲッジで表現ができます。かつ、ちょっぴり逃げることもできます。
しかし、わたしが文面と画像だけで立ち向かうにはあまりにも表現が少ない上に、言い訳が直後にできません。
わたしが弱い法制度やシステムを調べることによって、刀を研ぐ作業をおこなえました。
「なにを目指して投稿したのか?」
noteで活躍する理学療法士や作業療法士さん、言語聴覚士さんが投稿する多くが、
「B to B」に対する市場です。
要するに、リハビリ療法士からリハビリ療法士へ
「解剖学」「運動学」「治療概念」「病態」などの情報を投稿しています。
ここと同じにしない、と決めました。
noteを始めたきっかけに従って、リハビリテーションの価値をクライアントに理解されるように努力する責任を担える投稿にしたかったのです。
わたし自身は「自己研鑽だいすき理学療法士」です。
知識や治療法、研究テーマを追求することの方がストレスがありません。
でも、副業・復業としてのマネタイズではなく、生活期リハビリを「一般の方」や「多職種の方」に理解してもらえる発信とすることに気をつけました。
これが今ある、日本のリハビリテーションの最も脆弱なポイントだと思うのです。
「わたしは」ではなく「われわれは」を考える
noteの中では特に「わたしは」という考えの主張をバリバリと張り出すのではなく、「われわれ」を軸として考えてきました。
リハビリテーションに携わる者として、実らせる果実は何なのか?
ピーター・F・ドラッカー氏は言います。
同じリハビリテーションに携わるチームとして、「I」のみではなく「WE」を主体としたリハビリをさらに広めていきたい。
そんな思いから、われわれリハビリテーション従事者ができることは「こんなこと」「あんなこと」を投稿していきます。
まとめ
今回は2021年「リハビリエッセイ」noteやってみてわかること、をつづりました。
noteの投稿はわたしの活動の1部ではありますが、多くのご声援があって続けることができております。
リハビリテーションについて更に理解を深めてもらえるような活動を続けます。
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