膝関節 第12回《異常アライメント股関節(大腿骨)内旋位》
本日は、異常アライメント股関節(大腿骨)内旋位について
立位で後方から膝窩部のハムストリングス腱の位置で内旋位かどうか判断します。
ハムストリングス腱の位置が外側に寄っていれば股関節(大腿骨)は内旋位と判断できます。
以前の記事でも述べたように女性は大腿骨頸部が前捻している人が多いです
勤務先のクリニックには小中学生の女の子もリハビリで来ますが、成長期の時点で股関節内旋に過剰可動域をもち、外旋に制限がある子を頻繁にみかけます。
それらの子の床座位姿勢を評価すると多くの子が下記のような女の子座りをします。そして、問診をすると、日常的にこの座り方を頻繁にしているのが伺えます。
ここからは私の仮説ですが、成長期にこのような股関節内外旋が非対称な姿勢を頻繁にとることにより、大腿骨頸部の捻転角が前捻傾向になるのではないかと思っています。
そして、捻転角が前捻しているということは、通常の立位姿勢で股関節が内旋位であるため、Knee inが生じやすい骨形態であるといえます。
しかし、股関節が内旋位だからと言って、無理に修正すると今度は股関節の適合性に無理が生じます。内外旋の総可動域の中間角度がその患者さんにとっての中間位であるため、無理に教科書通りの良い姿勢を指導すると今度は股関節に負荷がかかります。
大腿骨頸部が骨形態的に前捻しているのであれば、内またでの姿勢を許容しなければいけません。しかし、小さなお子さんでこれから成長期を迎える場合、今後のADL姿勢にて捻転角の形状を修正できる可能性があるため、できるだけ女の子座りを避けるよう指導することが大切だと思われます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?