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ガラガラ抽選会狂騒曲

※2014年12月の日付で残っていた、超熟成下書き。ほとんど完成形だったので載せます。

近所の商店街で昨年暮れに行われていた、歳末ガラガラ抽選会。
三千円で一回、ガラガラを回せる。商店街にあるカフェによく通っているし、せっかく行なっているのなら一回くらいは参加してみたいと夢見る。

抽選会終了まであと三日くらい、どのくらい抽選券がたまっているか数えてみた。結果、2300円分。700円分足りないと考えて、はたと思い出す。

一週間ほど前、カフェでちょうど700円くらい使ったのに、その時に限って抽選券をもらいそこねた! と。
私の前に並んでいたお客さんは「抽選券、お集めですか?」と声をかけられてたのに、私の時は違う店員さんだったからかその声かけがなくて、私もすっかり忘れていた……。

悔しく思いながらも「まだカフェ行くし、いいや」と思い、残り3日で2回ほどそのカフェへ。1回め、500円分を無事にゲット。

最終日、あと200円だとカフェへ行くと、また抽選券を渡してもらえない。しかし、それ目当ての私は今度こそ忘れずに「抽選券もらえますか?」と聞いてみた。すると…「すみません。もう当店の配布は終了してしまいました」…悔しさ、再燃。あの時、何も声かけてくれなかったから足りないのにー! なんて、私も忘れていたのにね。

別に、そこでガラガラをあきらめてもよかったんだけど……こうなったら、「どうしても一回回したい!」と思ってしまうのが人間の性。いや、私だけの性…ですか?

少し小腹が空くだろうし、パンを買おうとパン屋さんへ行く。
抽選券もらえるよねー? とドキドキしながら店内に入ってみると、レジ前に張り紙が。「当店は抽選券の配布を終了しました」……まただー! でも、書いててくれていて親切。

これはもうガラガラできない可能性が出てきたぞなんて危機感を覚えつつ、二軒目の別のパン屋さんへ。一軒目で勉強したので、今度はレジ前を注意深く観察(ちょっと不審者っぽい……)。そうしたら、またもレジ付近に張り紙が。「抽選券ご希望の方は申し出てください」
おっ、今度は申告制だけど、まだ抽選券もらえそう!

喜び勇んで、パンを2つ買う。「212円です」……あっ、抽選券は200円分足りないのだけど、もしかして税抜きで200円じゃないといけない? 212円だとギリギリ4円足りてない……100円分しかもらえなかったらもう一個パン買おう。

そんなこと考えながら、意気込んで「抽選券お願いします!」そうしたら……「抽選券ね。……はい!」と、ちょー手際の良い店員さんが抽選券をくれた。あ、あれ……500円分くれた。いいの? そんなにいいの?と思いつつも、もう次のお客さんの会計をマッハでされていたので、そのまま頂戴することに。まあ500円分もらったって、どう考えても300円分あまるし、それから、2700円分買い物はしないんですけどね。

そんなこんなで商店街を行ったり来たりして小一時間(長いな)、無事にガラガラ~……「はい、どうぞ」。一番下の賞の50円分の商品券をもらったのでした。

翌日、早速その商品券をカフェのモーニングで使用した。
たった50円引きだけど、それだけで朝から気分の良い私。こういうイベントにはやはり乗っかってみたくなるのでした。

それにしても、近所の商店街のテキトーさ ……とまで言ったら怒られるよね。ゆるーい感じ(いや、パン屋さんだけなんだけれども)が好きであります。

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