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人のことを考えるのって大事

義母に、世の中には「自分のことだけ考える人」と「他人のことを考える人」の2パターンがいるという話を聞いた。
私は間違いなく前者で、同じ血筋とか類友で周りも自分のことばかりという人が多いように思う。

そんな中、義理の両親は「他人のことを考える人」だろう。
双子育児でアップアップしている私に、特に義母は自分のことは二の次で双子や上の娘、私の世話をしてくれた。
具体的には、自分の生活リズムを完全に私たちに合わせてくれ、食事も私たちを優先して食べさせてくれた。「産後は一人になりたいでしょ?」と私に一人の時間を積極的に作ってくれるなど、配慮が万全だった。
それが、今の私には本当にありがたかった。

一方、実母は「自分のことだけ考える人」である。
それは会話に顕著にあらわれる。どんな話題を振っても、全部自分の話に持っていく。例えば私が夫の愚痴をこぼせばほとんど共感することなく、母はすぐ私の父に対する愚痴をこぼす。
また産後に睡眠不足だと言えば、「それは(育児中は)誰だってそうよ」と流される。事実なんだけど、これが「他人を考える人」なら「そうよね、寝不足になるよねー」と共感し、今私がどうすれば睡眠不足を解消できるかどうか考えてくれるのでは?などと思った。
そして、実際に後日、義母に睡眠不足について相談すると、本当に解決策を一緒に考えてくれたのだった。

現在、自宅に戻って行政サービスの家事支援を週2回お願いしている。
ヘルパーさんは有償ボランティアという形になるのだと思う。こういう人たちこそ、まさに「他人のことを考える人」である。
「こうした方がいい? ああした方がいい?」「○○の家事もお手伝いできるから、いつでも言ってね」と、にこやかに言ってくださる。

ああ、環境って大事だ。
自分自身が自己中なのは自覚していたけど、周りにこんなにも「他人のことを考える人」がいなかった。だから私、深いところで「他人のことを考える」という意味がわかっていなかったんだな。

自分が双子と上の娘を抱え、周りに頼らざるを得ない状況になって、初めて理解する。
自分より他人のことを考える気持ちって、大変尊い。

今受けている恩恵を、私も返さないといけないなと思う。
それは何も「私も将来的にボランティアする」という体面的なことではなく(もちろんボランティアも選択肢のひとつだと思うけど)、将来まで待たなくても今すぐに周りの人、まずはちょっとしたことでも自分より家族のことを考えられるようになりたいと思う。
その身近な一歩一歩が、本当の意味で「自分より他人のことを考える人」になっていくのだと思うから。

まあ、今は双子育児で心身ともに病まないようにするのでいっぱいいっぱいだけど……。
やさしさにふれて、私もやさしい人になりたいと切に願った。

お読みくださってありがとうございます!