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コリから生まれる個性

コリから生まれる個性

肩コリのコリは、1つのことにのめり込む凝り性のコリと同じ意味でも使われています。

たまに、「外国人は肩コリないんでしょう?」と聞かれますが、確かに無いことは無いのですが、日本人より、圧倒的に少ないです。

しかし、どの国の人でも、デスクワークをしている人には、コリがあります。

前述した様に、コリには、その姿勢や、仕事を維持する為に発生する職業柄のコリがあります。

デスクワークは、姿勢を正し、手の作業を安定する為に肩が緊張します

コリができてる間は辛いですが、数年我慢すれば、無感覚、線維化することで、その姿勢が楽になります。

その辛い間に、コリによる血行不良で、頭痛や、首痛、肩周囲の不快さが続きますが、湿布や、痛み止めで慣らしていけば、専門的なデスクワークのできる肩に仕上がってきます。


ガードマンなどの、直立の仕事の方は、長時間立ち続ける背骨沿いの脊柱起立筋という筋肉が緊張してきます。

初めは、腰や、ふくらはぎのダルさなどがありますが、徐々にガチガチになり、直立不動が楽になってきます。


一流のマッサージ師は、必要な部分だけ指先や、腕が凝って硬くなり、それ以外は、細くなりますが、

その課程は、数年間腕がパンパンで頑張った時代を経てようやくムダの無い洗練されたコリのあるマッサージ師の腕に仕上がります。

簡単に述べていますが、職業柄の必要最低限のコリを身に付けるのは大変で、殆どの人は、過剰な緊張やコリができて、デスクワークなら偏頭痛、高血圧、五十肩、寝違え

ガードマンなら脊柱管狭窄症、ヘルニア

マッサージ師なら、腱鞘炎など  

必要最低限の緊張やコリになるまで様々な症状に悩まされます。

いわゆる
「職業としてのからだが出来上がる」までの期間は、必要最低限のコリができるまでの期間とも言えます。

器用、不器用の差は、リラックスして、必要最低限の力だけで、如何にムダな緊張を無く動けるかの差とも言えます。

殆どの人は、慣れない職場で初めての仕事は、肩肘張って、必要以上に緊張して、慣れるまでは、何倍も疲れます。

仕事には、要領が分かって慣れてくることとだけではなく、からだに専門のコリができて慣れてくることがあることを知っておくといいです。


そうしたことから、力を抜く古武術や、瞑想などは、あらゆる分野に応用できる為にこれからも必要とされるだろうし、そこまでガッツリ鍛錬の様な脱力法はハードルが高く感じることもあって、サウナや、ヨガ、リトリートなどが現代社会に丁度良いポジションにあるのかもしれません。


 イメージとしては、コリや緊張は無い方が良いイメージかと思いますが、どんな仕事にも、固定した方が動きがある以上、必ず職業柄のコリは生まれます。

この様に、コリには、気候や、生活、食べ物の影響もあるかもしれませんが、世界と比較しても圧倒的に、日本では、鍼灸や、指圧といったコリに特化した癒やしが発達している歴史から考えても、日本人は民族的に、凝り性で、専門家の集まりという考え方もできます。

その視点を持ってみると、現代社会に対する視点も広がって来ると考えています。


~健康から始まるイノベーション第2章 コリから生まれる個性 一部抜粋〜

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