インドネシア バリ島・アグン山

市場に出るコーヒー全体の中での位置づけは、スパイシー、アーシーな風味が特徴と言っていいだろう。この風味はマンデリン、パプアニューギニア、タンザニアとも共通性があるが、若干マイルドである。

以前バリ島のコーヒーを飲んだ時はクセを楽しむコーヒーとしてはクセが弱く、マイルドなコーヒーとしては癖がありすぎる半端な位置づけという認識だった。

今回もあまり期待せず、何も考えず汎用のフルシティで煎り、淹れる日が暑かったので遠慮もなくアイスコーヒーにしてしまったのだが、これが正解だった。クリーンカップで甘みを感じさせるサラサラっと入る口当たりであるにも関わらず、アイスにするとどうしても失われがちな風味の強さが補われているのである。次は水出しでも試してみたいところだ。

バリ、スマトラ、パプア、タンザニアが似ているのは緯度のせいかとも思ったが、緯度が近いコロンビアやトラジャはむしろマイルドな風味が多いので、どうしてこうなるかは興味深いところである。

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