ブラジル 南ミナス地域 ベラビスタ農園 ブルボンアマレロ樹上完熟

概要

ここで言う「樹上完熟」はいわゆるドライオンツリーで、日本国内ではトミオフクダ農園のものがプレミアム価格帯で流通しているが、こちらのベラビスタ農園もやっているようである。南ミナスということはチョコジャポンことカフェドルチェと同じ地域の生産である。

樹上完熟自体は早川のセットに入っていたトミオフクダを一度飲んでいるのだが、当時のログを読み返す限りそんなにインプレッションを受けなかったようである。

ただ、別のログを読み返すと、ブラジルのキャラメルの風味を引き出すには1週間以上寝かせたほうがいいとも書いてある。

生豆インプレッション

1回目焙煎 フルシティロースト~フレンチロースト

2ハゼ後完全にオイルに覆われる程度のロースト。基本的には豆の個性は消えるのだが、もともとフレンチローストが飲みたいときのために買っているので、どの程度まで個性を残せるかの試験。

熱水ドリップ
80度で抽出。基本的にはフレンチ寄りで、豆のフレグランスには甘い香りを残すが、抽出液からは果実香などはしない。ほぼ苦味のみ。牛乳との相性は良い。

冷水浸漬
基本的にはドリップと同じ。甘い香りは冷水で出したぶんだけ若干強いのだが、味も甘味より苦味が勝っており苦いのが好きな人向けという感じになる。濃い目に出せば牛乳とも合う。

2回目焙煎 シティロースト~フルシティロースト

2ハゼが始まった直後程度で煙が立ち始めた直後に止めたロースト。

熱水ドリップ
83度で抽出。豆のフレグランス、抽出液の香り共にコーヒーらしい味わいで、ナッティ~チョコレートのフレーバー。ただ、焙煎からの日数により違い、早いうちはナッティで、1週間ほどするとワイニーに近い範囲に落ち着く。カフェオレにすることもできるが、豆の量は多めにする必要がある。

冷水浸漬
ドリップよりも渋みがおさえられ、甘みと苦みが中心で、薄く酸味が乗る。コーヒーに甘みと果実香を求めるのならば、この豆はこの焙煎度で冷水抽出が個人的なベスト。牛乳とは合わせられるが、ベストではない。

3回目焙煎 ハイロースト~シティロースト

1ハゼ終了後しばらくして止めた程度のロースト。色はシティローストに近いのだが、豆の膨らみ方や香りはハイローストに近い程度にとどまった。自分の焙煎機の場合は焙煎中に覗き見たりできず基本的に火力と時間で管理しているのだが、どうも狙い通りの焙煎になるには時間が足りなかったようだ。

熱水ドリップ
90度で抽出。酸味が中心だが柑橘的なさわやかさではなく、中途半端に苦みが混じっていて味がぼんやりしている。香りは果実的だがワイニーで味とミスマッチ。酸味が強すぎ牛乳とは合わない。

冷水浸漬
インプレッションは熱水ドリップと変わらず。味のバランスを崩しているのはタンニンなどの熱水でしか抽出されない渋味ではなく、苦みだと分かる。

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