【デート本】【テクニック】普段言えない悪口を楽しく笑いながら言える空気感を作ってあげよう。(4/◯◯)

共通の話題を見つけよう。

巷に蔓延る陳腐な恋愛メソッド

誰かに恋愛相談をした時、このように言われたことがある人は多いはずだ。
何かを言っているようで、何も言っていない。
有益とは程遠く、もはやアドバイスとは呼べない。
実際のところ、まともに機能する共通の話題は、そう簡単に見つかるものではない。無理して見つけるものでもない。ましてや作りにいくものでもない。

今回のTipsは長くなる。
正直な話、情報が多すぎて読んでいて疲れるだろう。
疲れたら離脱してくれて構わないが、たかだか5,000字あまりの、自分にとってドストライクに有益な情報すら腰を据えて摂取できないような忍耐不足の男に、デートと言う名のSASUKEを最後までクリアできるとは思えない。
その意味では、つまらない内容だからこそ、じっくりと、何度も読み返すことをおすすめする。必ずしも共感できない内容もあるだろう。
それでもいい。これから私が展開する話は、必ずしも論理的ではないし、焦点が多過ぎてどう読んでいいかが分かりづらいからだ。

「デート=SASUKE」論については以下Tipsにて説明している。
本Tipsの末尾にもリンクを貼るから、後で読んでもらって構わない。

会話の原則の話からはじめる。
誰かと特定の話題で盛り上がる時には、話者双方の、その話題に対する相応の熱量が必要だ。そしてその熱量とは、キミ達が考える以上にハードルの高いものなのだ。
たまたま暇つぶしで見ているNetflixのドラマが同じだったからといって、それだけで30分や1時間も楽しく話せることは稀だろう。そんなスキルがあるならとっくに女性を落とせてる。
共通の話題で「盛り上がる」には、2人の間で、それ以外の多くの人には共感され得ない知識や想い(≠思い)が一定数以上存在していなくてはならないのだ。

たとえば、昨今のWBCだけを観戦して「大谷翔平すごい」「感動した」と言っている野球ニワカが、20年来の横浜DeNAベイスターズファンと野球の話題で30分以上盛り上がれるわけがない。
そして残念ながら、世の中の若い女性の多くが苦し紛れに呟く「趣味」とは、WBCやワールドカップの時だけスポーツ観戦するような俄かレベルのものとなんら変わりない。ただ、周りが盛り上がっているから、暇な時間の過ごし方としてはコスパが良いから取り組んでいるだけだ。(安心したまえ、それはキミ達も同じだ)

・お菓子作り
・ランニング
・登山
 ……etc
こういった苦楽を伴い忍耐力を要するアクティビティを、長く続けている訳でもない限り、誰かと盛り上がれるほどの強烈な話題とはなり得ないのだ。
残念ながら、キミ達にとってのサウナもそれには該当しない。サウナは酒と一緒だ。

覚えておいてほしい。話題とは、時間を潰すためのものではない。
3時間以上のデートを乗り切るにあたって、会話が途切れることを恐れるあまり、安直にNetflixのドラマやWBCといったミーハーな話題に飛びついてはならない。
そんなことをするくらいなら、1時間でサッとデートを切り上げて解散した方が勝率も上がるだろう。ここでの詳述は避けるが。

だからこそ、何か特定の「共通の話題」について話す時には注意が必要だ。
両者の視点や知識レベルが大きく乖離していた場合、特に知識の浅い側にとって、その時間は非常に苦痛な時間となるからだ。

「休みの日は何をしているの?」

こう聞かれ、苦肉の策で絞り出した「ドラマ鑑賞」というテーマについて、初対面の男と話さなくてはならないのは、キミ達が思っている以上に辛いことだ。
キミ達にはその気がなくても、相手の女性からすると、
・自分が実は真剣に見ていないことに気付かされる
・関連作品等について知識を試されている様に感じる
のだから。オンナが受け身の生物である以上、仕方ない。

中途半端な趣味について無理やり話すくらいだったら、全く中身のない話をしている方がまだいい。それこそ、目の前に出てくる料理をひたすら「美味しい」と共感し続ける方がマシだ。

恋愛弱者生存戦略を取る上での一般論について説明しよう。

関係の浅い男女が盛り上がれる話題は、例外なく
・その話題についての苦楽愛憎の感情の共有
・「こんな踏み込んだ話ここでしかできないよね」というスペシャル感
という2つの条件を満たしている。

特に重要なのは後者、すなわちスペシャル感だ。
キミ達がデートの先に期待するのは、目の前の女性との特別な関係、すなわち恋人関係である。
※非モテのキミ達がセフレなんか作れるわけないだろう?勘違いするな!

世はSNS&マッチングアプリ全盛期である。
若い女性にとって、恋人候補の男性は無限にいる。「出会いがない」なんていう言葉は、「抱かれたい男がなかなか出てこない」の言い換えでしかないんだ。
その中で、ほぼ※ 一人だけを彼氏として採用する場合、その男性は何か特別な要素を持っていないといけない。そうだろう?
※彼氏ではない、「彼氏」という存在も世の中には存在するのだ。

では、恋愛弱者のキミ達が、どこでその「スペシャル感」を出すのか?
  顔      →×(最低でも10回以上告白された経験)
  スタイル   →×(最低でも188cm以上)
  金      →×(最低でもポルシェに乗っている)
  幼馴染    →運任せ(万が一そうならラッキーだが、再現性皆無)
  元彼と似てる →運任せ
  地元が一緒  →×(地元トークや思い出話は、SVT※にはなり得ない)
  共通の趣味  →×(上述の通り論外)
   ※SVT:「Sikyu Vibration Talk」の略じゃ。

キミ達の中には、顔やスタイルに多少の自信を持っている者もいるだろう。
でもな、せいぜい「中の上」〜「上の下」くらいのスペックなんて、腐るほどいるんだ。
顔が中の上であるというだけで得られる男女関係は、夜中の1時を過ぎた閑散エリアのクラブにやってくるような、股の緩いなオンナとの、ワンナイトくらいなものだろう。

となると、キミらが「スペシャル感」を出しえることとは、なんだろう?
残念ながら、キミ達にとって、それはデートにおける立ち回り、そしてその大部分を占める「会話術」でしかありえない。

女性とのデートでは、表面的には盛り上がっていないように見えて、実は相手の女性がものすごく楽しんでいた、ということがよくある。
手応えがなかったのに、家に帰ったらなぜか相手の女性からガンガン連絡が来るといったケースだ。奥手な女性によくあることだ。
会話を考える上で、表面的に盛り上がった空気になっているか、相手の女性が笑っているか、は実はそれほど気にする必要はない。
それは、ひとえに「会話術」がハマっているからに他ならない。

会話術。(≠トーク力、≠聞き上手)
それは唯一無二の価値を有する宝石だ。数多の凡ゆる山々を一蹴するかのように、超然としてそびえ立つ富士山の頂のような能力である。誰もがそれを欲しがる。そして多くの人に誤解されている能力でもある。
一度でも富士山に登ったことのある人なら分かるはずだが、富士山は登って楽しい山ではない。会話術も同じだ。オンナを濡らす会話は、決してキミ達にとって楽しいものではあり得ない。

安心してくれ。
「会話術」の習得には特別な才能は必要ない。
必要なのは、
・忍耐強さ
・惚れた相手を格下だと思うメンタリティ
・他人の話を自分事として捉えるマインド

の3つだけである。

まずは忍耐強さ。これは当たり前だ。
目の前の女性と付き合いたいなら、退屈な話くらい聞いてやってくれ。
どうしても忍耐強さが足りないというなら、マスターグレードのガンプラを全塗装で仕上げる訓練でも通して養ってくれ。ちなみに女性相手のガンダムトークはNGだ。

次、惚れた相手を格下だと思うメンタリティ
これは、前項のTipsで書いた内容と近い。精神的に優位に立つことで、相手のくだらない「悪口」にも親身になれる。
ひとまず先に進もう。

次、他人の話を自分事として捉えるマインド
今回のTipsにおいては、ほとんどこれが全てと言っていい。
先ほど「悪口」と言った。「愚痴」と読み替えてもらっても構わない。
仕事終わりの飲み会で、大して仲のよくもない同僚と盛り上がるのは、決まって愚痴や悪口である。
恋愛も同じだ。見ず知らずの異性と楽しい時間を過ごす上で大事なこと。それは、自分の中に渦巻くネガティブな感情を、気持ちよく吐き出してしまうことだ。そして、この人は自分の気持ちを分かってくれる人だ、と勘違いすることだ。
明るい話題やカラオケで盛り上がれるのはその後だ。

「腹が減っては戦はできない」という言葉を、キミ達は聞いたことがあるだろう。
女性にとって、日常のネガティブな感情を抱えた状態でデートを楽しむのは難しい。
心の突っかかりを抱えたまま、大して魅力的でもない目の前の男性と楽しい時間を過ごすことなど、できやしない。
キミ達はディズニーランドではない。キミ達は映画館ではない。
女性がキミ達の目の前に着席したその瞬間、女性の脳内は緊張と不安で溢れているのだ。
そんな心を軽くするためにも、まずは愚痴や悪口を、安心して吐き出させてあげよう。
※ちなみに映画鑑賞から始まるデートはおすすめしない。

デートにおいて、愚痴や悪口について話すタイムスケジュールの考え方を以下、図に示す。
補足するが、愚痴や悪口は、何かしらのアクティビティをしている時間には相応しくない。そして、基本的には一回目のデートの話だと考えてほしい。
毎回愚痴デートになってしまうと、最終的にはただの都合の良い男になるからだ。

デートにおける話題のスケジュールの立て方

その際、キミ達がとりわけ意識するべきなのは、「罪悪感を感じさせずに」悪口を引き出すことだ。
職場の飲み会における悪口では、全く同様の対象、例えば同じ上司や同じ経営判断が話題になるから、話している当人が罪悪感を感じる事は珍しい。矛先の対象がEVILであることは、公然の事実だからだ。
しかしながら目の前の女性は、多くの場合キミとは全く関係のないところで嫌な体験をしている。そんな体験を気持ちよく吐き出させてあげるには工夫が必要だ。

その工夫とは、相手の話を自分の体験と引きつけて考え、似たような体験、似たような気持ちとして提示することだ。
具体的には、以下3ステップを心がけよう。
もちろん自分なりにアレンジしてもらって構わない。

STEP①  
ところで、〜〜の仕事(バイトでもOK)やってて、辛いこととかない?

STEP②  
全然違うとは思うけど、僕は〜〜の時、
{面倒臭い上司の対応/覚えの悪い後輩への指導が大変/仕事の振られ方が雑/何度も同じ説明させられて疲れる/無駄な会議に時間取られる/……etc}
で手を焼いていてね。自分の為と思って頑張ってるんだけど、どうしても家に帰る頃には疲れちゃうんだよね。それで、ようやく家に着いた後の貴重な時間も、スマホ見たりでだらだら過ごしちゃうこともよくあって。そんな自分がやるせなくて。

SETP③  
〜〜の仕事でも、そんな感じの大変なこと、あるんじゃないかな〜って思ってね。

愚痴を引き出す悪魔の構文コンボ

STEP③まで話すと、女の子側は、「愚痴を話しても良いんだ」となる。
それからドバドバと言葉が溢れてくるようであれば、上手に相槌を打とう。
少ししか出てこなければ、相手の言葉を受けて、似たような自分のエピソードを30秒〜1分くらいで話そう。

自分のエピソードに引きつけて話す時にもポイントがある。
最後に必ず、「〜〜〜で、やるせなくてね。」といった、自らの感情吐露のような言葉を、ニコッとしながら一言だけ(一言だけ、だ。長々と喋る男はかっこ悪い。)付け加えるのだ。自分の感情をコンパクトにボソッと言われると、相手の女性は、同じ言葉を私も使っていいんだ、と安心するものだ
そしてニコッと微笑みながら言うことで、ネガティブな感情は笑い飛ばすものなのだ、というスタンスを明示するのだ。
笑いながら悪口を言い合えれば理想だが、そこまではなかなか難しい。ただ、笑えるように仕向けてあげる努力は、必ずその後の楽しい話、楽しい時間につながってくる。

あとは実践で試してみてほしい。
こうすれば7割方は成功するだろう。3割の失敗は、基本的には別のところでの失点に起因しているものだと思ってくれ。

長くなった。
会話術とはそれだけ難しいテーマであり、重要なテーマでもある。
「会話術」といったが、無論、会話術とはもっと広く深いものであり、ここで説明したほど局所的な術ではない。今後のTipsでも、何度も「会話術」に含まれる別の方法論を説明している。
しかし、今回はあえて愚痴や悪口を気持ちよく吐き出させることに特化して説明した。
なぜなら、デートという場は、関係性の浅い男女が、ただ相手との会話を目的に数時間一緒に過ごす、という極めて特殊な場であり、緊張をほぐすことがとても大事な場だからだ。その成否こそが、デートの成否に極めて大きな影響を与える。

次のTipsに進む前に、しっかりと胸に焼き付けてほしいほしいことがある。
喩え話を上手にできる男はモテる、ということだ。


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