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第1回:ストレスを手放す

はじめに

これからシリーズで『ストレスを手放し、心を解放しよう!』というテーマで連載していきます。
Withコロナ時代、Afterコロナの世界は、いままでにない激動の時代になりそうです。これからの数年間は、もしかして大恐慌時代以上の世界的不況になるかもしれません。
これから多くの方が不安感や虚脱感、絶望感を感じたり、社会に対する怒りや虚しさを感じたりするかもしれません。
そのような世界にならないことを祈るばかりですが。
今回の新型コロナを機に、どのようになるかわかりませんが、それ以前の世界に戻るのではなく、大きく変化してくと思います。

そのため、“これからどうしたらいいの?”、“どうすべきでしょうか?”、“落ち着かなくてどうしようもない”など、いろいろ悩んだり、ストレスをため込んだりして、心もそして体のボロボロになりがちです。

そこで、心とからだを健康にしていくためにどうしたらいいのかをシリーズでお話していきたいと思います。
何回シリーズにするかなど、、まだ何も決めていませんので心が向くまま書いていきたいと思います。
なお、まだ「私の自己紹介」をお読でない方は、先にそちらをお読みいただければ私の目的などを理解いただけると思います。

1.ストレスだらけの日々

Withコロナ、Afterコロナの世界ではなくても、日々の生活やビジネスの中はストレスだらけですよね。
私は、自己紹介でも書いたように、小さい会社を経営していました。
経営者は孤独といいますが、誰も頼れませんし、助けてもらえません。自分が動かなければ何も進みませんし、今は良くても先への不安感や恐怖感が常にありましたね。いったん転げ落ちると、なかなか這い上がれません。
電話が鳴るだけで恐怖感がこみ上げてきて、脈拍も高まります。大声で叫びたくなり、熟睡もできずに、常に倦怠感、イライラして家族にもあたってしまうこともありました。

そのようなとき、心を落ち着けるために、今まで勉強したり体験してきたマントラを使った瞑想法や呼吸法、数息法、イメージ法などいろいろ実践してみましたが、、、一次的には心が静かになりますが、何かの刺激ですぐに心の中は嵐に戻ってしまいます。
コップに入った濁った水を静かに置いておくと、濁りが沈み、水は透きとおります。しかし、コップに刺激を与えたり、揺らしたりすると、濁りがなくなったわけではありませんから、元の濁った水にすぐに戻ってしまうのと同じです。
瞑想以外にも、外を大声を出しながら走ってみたり、映画やドラマに逃避したり、カラオケで大声で歌ってみたりなど、現実逃避をやってみました。
しかし、何をしていても、ふとした瞬間に嫌なことを思い出し、恐怖感にさいなまれ、自己否定に陥ったりしてしまいます。次から次に心の中にいろいろなことが浮かんできては、感情もどんどん高まり、何に対しても集中できなくなってしまいます。
このような状態では、自分を守るだけで精一杯で、一歩も前に進めないですよね。このような状態から脱却するために、どうすればよいのでしょうか?

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2.ストレスを手放すためには

ストレスという用語は、もともと物理学の分野で使われていたもので、「物体の外側からかけられた圧力によって歪みが生じた状態」のです。
外からの刺激に適応しようとして、心や体に生じたさまざまな反応をストレス反応といい、外からの刺激に耐えられない心の歪みの反応のことをいいます。

コップの濁りを取ってしまえば、外から刺激したり揺らしたりしても、コップの中の水は透明なままであり、もう二度と濁らないですよね。
同じように、心に歪みが生じる反応がなくなったとしたら、ストレスはなくなりますよね。

では、なぜ心の歪みは生じるのでしょう。
・これでなければ、こうあるべきだ、そうでないと自分ではない
・自分が思い描いた理想のイメージ
・幸せや成功とはこういうものだ
など、自分の思い込みやこだわりなど、今までの成功体験や幸せだったときのことに執着しているから、その自分の理想と現実にギャップがあるから、自分の思いどおりにいかないから、心に歪みが生じてしまいます。そして、怒りや恐怖、不安が生まれ、心や体が反応し、心や体にいろいろな症状として現れてきます。

心の歪みとは、心に深くはびこっている「心の癖」のことです。少しずつ過去の体験を通じて感情と結びつき執着してきた「縛り目」ともいいます。
そこで、今まで結び目を作ってきたように、逆に縛り目を一つ一つ解いていくことができるとしたら。

ストレスを手放すためには、一つ一つのこの縛り目を見つけ、縛り目を解いていくことができればいいわけです。
この一つ一つの縛り目を解いていくことができるのが『ヴィパッサナー瞑想(vipassanā瞑想)』です。

私がどん底で抜け出せないとき、コップの濁りを沈めることを続けても何も解決しませんでした。
心の濁りを直接取り除くことができる、縛り目を解くことできるヴィッパサナー瞑想に出会えて本当に救われました。

第2回では、「縛り目」を解いていくためにも、まずは『“苦しみ”はなぜ生まれてくるのか』をしっていただき、その上でどのようにして解いていけばよいのかをそれ以降ではお話できればと思います。
瞑想の種類やマインドフルネスに関して、ヴィッパサナー瞑想と他の瞑想との違いなども今後お話できたらと考えています。


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