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一年でふたつのチームリーダーをやって引き継いだときにやったこと

この記事はマネーフォワードアドベントカレンダー2021🎄の14日目の記事です!本日はマネーフォワードビジネスカンパニー クラウド横断本部長の秋山日出海が担当します。

去年の今頃はこんなことを振り返っていました。一年早いですね😊

毎年所属部署が変わっておりますがご愛嬌。
今年はタイプの違う2つのチームリーダーを務め、どちらもリーダーを別の人に引き継ぐということをやったので、具体的にどうやって引き継いでいったのか振り返ります。

前提

引き継いだ2チームの基礎情報は以下です。

チームAI
サービスへのAI機能導入を進める部署の新規立ち上げで、一人目のメンバー採用から関わったチーム。
実務経験は無い領域だったので、リーダーとしてはチームビルディングやマネジメントに徹して、一年後にリーダーを引き継ぎ。

チームID
toB SaaS向けID基盤サービスの開発チームリーダーを自分が引き継いだ。
こちらは実務にがっつり入りこみ、半年弱くらいでリーダーを引き継ぎ。

リーダー候補に期待を伝えて合意する

何はなくともまずは引き継ぐ人を決めて、『あなたにリーダーを引き継ぎたいと考えています』とできるだけ早い段階で伝えます。そして合意を取りつけておきましょう。
今回の場合、両チームともにほぼ初期段階で引き継ぎを念頭に置いたコミュニケーションを取っていました。そしてそれぞれのリーダー候補両名どちらも非常にポジティブに受け止めてくれたので、どれだけ最速で引き継ぐことができるかの勝負となりました。

リーダー候補の経験値や仕事ぶりとチーム状況を把握する

リーダー候補との合意が取れたら、その人の過去の実績や経験値を把握し、そして普段の仕事ぶりをよく観察しましょう。(というかこの辺はリーダー候補でなくても把握・観察しておくべきでしょう)
加えて、チームの置かれている状況も客観的に把握しましょう。
そのふたつを突き合わせて、引き継ぐまでどのようなチーム運営をするか、自分が何をしてリーダー候補には何をしてもらうかなどの作戦を立てます。

チームAIは新規立ち上げチームで、私以外はリーダー候補含むほぼ全員が中途入社組という構成だったため、最初のチームビルディングや会議体の設定などは自分が直接主導していきました。
また、継続的に採用を続けていきたかったため、早い段階でリーダー候補やメンバーを採用活動に巻き込んで自分がボトルネックにならないようにしました。

チームIDはローンチ済みサービスの開発チームを引き継いだので、プロセスや会議体は一定整備済みでした。またこちらのリーダー候補は新卒入社組である程度勝手が解っていたため、チーム運営の改善やチームビルディングの実作業をお願いしてみたりしました。

といった感じです。

週次で1on1をする

引き継ぐ前提でのチーム運営が始まったら、リーダー候補とは頻繁にコミュニケーションを取りましょう。メンバーとの1on1は隔週や月一でセットすることが多いのですが、リーダー候補とは週次で1on1を組みました。
自分からは、チームに対して考えていること、やるべきと思っていることであったり、リーダー固有の業務について折りに触れてどんなことをやっているか伝えました。
リーダー候補からは、業務経験の有無や自分がやるとなったときの不安を話してもらい、経験を埋めたり不安を解消するために何をやっていくかを話し合いました。

自分の考えを伝えるという文脈では、1on1の場でその週にあった出来事をピックアップして、それについて自分がどう考え結果どういうことをするべきと感じたかなど思考の過程や根拠を細かく話すようなことを意識してやってみたりしました。
リーダーの視点や考えを少しでも追体験してもらえればと思ってやってみたのですが、何かが響いて行動を真似してもらえたりしたのでそれなりに効果はあったのかなと感じています。

リーダーとして自分がやろうと思ったことを代わりにやってもらっちゃう

こなれてきたらどんどんお任せしていきましょう。
チームAIではブログ発信やカジュアル面談用資料の作成をしてもらったりしましたし、チームIDではチームのMisson/Vision/Valueを決める会を主催してもらったりして、結果としていずれも質の高いアウトプットを出してもらえたなと感じました。

お任せしましょうと言いつつ、私の首がまわっていないのを見かねて巻き取りを申し出てくれたことも多々ありました😇
素晴らしい主体性に感謝。

リーダーとしての実務を一緒にやってもらう

最後は、実務を自分とリーダー候補でそれぞれやり、結果を突き合わせるということをやりました。具体的にはメンバーの評価です。
リーダーはメンバーの評価をすることになるのですが、それをリーダー候補にも自分の言葉で評価をまとめてもらい、自分の評価コメントと突き合わせて議論するということをやりました。
(もちろん、権限上見せられない情報は伏せています)

とくに評価は、自社の制度/文化/文脈が複雑に絡むので一度やってみないと中々勝手がわからないものです。
リーダー候補両名ともにメンバーの評価を実施した経験はなかったため、ここは明示的にハンズオンすることにしました。

まとめ

以上のようなかたちで、一年でふたつのチームリーダーを引き継いでいきました。
チーム引き継ぎを考えているどなたかのお役に立てば幸いです。

アドベントカレンダー15日目は、Riki Makitaさんです!お楽しみに!

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