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2020年マネージャー兼プレーヤーとして意識していたこと

この記事はマネーフォワードアドベントカレンダー2020🎄の11日目の記事です。さまざまな職種のメンバーが今年を振り返ります!本日はCTO室長の秋山日出海が担当します。

去年の今頃はこんな記事を書いていました。なんだか初々しいですね😊

それから一年、CTO室のマネジメントひいては組織横断のマネジメントにも関わりながら、様々なサービスの技術的負債を返済する活動を主務として過ごしてきました。そして負債返済活動の中では、プレーヤーとして自分でもコードを書いてきました。
今回はマネージャーとプレーヤーを兼ねるときに自分が意識していたことについて書こうと思います。

自分の作業にレバレッジを効かせる

マネジメント業に時間を割く必要がある分、開発に割ける時間は当然減ります。なので、その貴重な時間を使うならば、より高い効果を得られる作業をやるべきと考えていました。
とくに、他メンバーの生産性を高められるような作業を探してそれを実施することで、単に自分がアウトプットした以上の効果を得ることができます。

たとえば、あるプロジェクトでは複数のサービスに似たような実装を入れる必要があることが分かっていたので、まず自分の理解を雑に実装して公開することにしました。
動作確認も最小限でテストコードも書かずでしたが、ひと通りのユースケースを実装することで、ドキュメントベースでの業務仕様キャッチアップが大変なグローバルメンバーにコードの形でやりたいことを提示できました。また、これをベースに社内の有識メンバーからフィードバックをもらえたことで自分の理解もより深めることができました。

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サンプル実装のPull Request

みんなの理解が揃ったあとは、メンバーごとに担当サービスを決めて実装作業を並列で走らせることでスムーズに案件を進めることができました🎉
(そして自分のコード書きたい欲もそこそこ満足させることができました)

なお、グローバルメンバーについてはこちらも読んでみてください!

期待値を明確にして、任せる

マネジメント業に割く時間を減らせば、その分開発に割ける時間が増えます。簡単な話ですね😆
そしてマネジメント業に割く時間を減らすためには、自分が細かく見ていなくても自律的に動いてくれるチームが必要です。難しい話になってきましたね😫

これを実現するためには、やはり正攻法で任せられる人には任せる任せられそうな人にはストレッチしてもらって任せてみるだと思っています。
そして任せる時に重要なことは、やってもらいたいことや責任持ってほしいこと、つまり期待値を明確に伝えることです。

今年はグローバルメンバーにまるっと案件を持ってもらったり、リーダーにトライしてもらったりしました。
まるっと案件をおまかせしたメンバーには、以下のように期待値とそれをある程度具体的なアクションに噛み砕いたものを伝えました。

『仕様決めを主導してほしい』
『とくに外部チームとのコミュニケーションについては、必要な情報の整理やミーティングのセットからやってほしい』
『リソース追加が必要かも判断して、必要と思ったら言ってほしい』
『秋山のフォローが必要と思ったら遠慮せず言ってほしい』
『あと、なんなら若手グローバルメンバーのフォローも一緒にやってほしい』

その後は基本おまかせで、自分はセットされたミーティングに参加したりSlack上のやり取りを眺めていて気になったらフォロー入れたりするくらいでゴールに持っていってもらえました。

案件のリーダーにトライしてもらったメンバーには以下のように伝えました。任せ方のレベル感に応じて、期待値の抽象度やスコープを調整するのがポイントかなと思います。

『タスクを洗い出してスケジュールを引いてみてほしい』
『タスクの優先度とアサインを考えてみてほしい』
『若手メンバーの技術的な相談は積極的に拾ってフォローしてほしい』

このリーダーチャレンジは大成功で、本人の当事者意識が非常に高まり、リーダーとして頼もしい振る舞いを見せてくれました。

こうしてあるレイヤ以降の仕事をお任せできるようになると、自分が直接マネジメントする領域を減らすことができます。そして何より、リーダーを見出す/育てるという尊い活動によって組織のスケーラビリティを確保することにも繋がります。これまたレバレッジが効いていますね😉

情報共有とコラボレーションの促進

なにかをお任せするということは、任せた人に自ら判断し行動してもらう必要があります。正しい判断をするためには新鮮かつ正確な情報が必要です。
自分の立ち位置からでないと見えにくい情報もあるため、そうした情報をタイムリーに伝えることは意識していました。重要な情報を伝えたくなったときは、伝え損ないを防いだりその場で質疑応答するため、可能な限り対面で伝えるようにしていました。(リモートが当たり前になったのでzoomを大いに活用しました)
必要な情報が伝われば、期待値に沿って適切な判断と行動を取ってもらえるという流れができればもう勝ちです。

また、忌々しい某ウィルスのせいで、自部署以外の社内で起きている様々な出来事が伝わりづらくなったと感じていました。とくにグローバルメンバーの多いCTO室では、Slackで全体周知されていたとしても読み飛ばしがちなフシもあり、とくにメンバーが興味のありそうな話題はキュレーションして共有するようにしていました。

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GopherCon参加募集のお知らせを共有するの図

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マリノスの試合観られるかもを共有するの図

そして単に情報共有するだけでなく、メンバーと外部チームとの繋がりをつくることも意識していました。共有した話題に興味のあるメンバーが居たら、関係者と個別に繋いで課外活動をスタートさせるなどしていました。
どうやって組織を活性化するかについては本当に考えさせられた一年だったなと思います。

マネージャーとプレーヤーを兼ねるときに自分が意識していたことについて書いてみました。
今年はCTO室だけでなく事業部側も兼務して、サービス開発にもコミットしていきます!また楽しい一年になりそうです。ヤルゾー😆

次回

アドベントカレンダー12日目は、Fukina Andoさんです!お楽しみに!


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