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無知であることは損をする

年末年始にタイに行ったときのこと。

現地での移動プランを事前に色々と想定して
行動計画を立てていたのだが、
過去にバンコクには2度行ったことがあるものの
いかんせん移動手段の想像がつかない。

BTS(バンコクスカイトレイン)という列車が
市内には走っており、
それをメインに使って色々と移動をすることを
想定していたのだが
我が家は2人の子供連れである。

日本でも電車に乗って移動するだけで
結構疲れるのに
タイでそれが楽になる理由など1㎜もない。

ましてや年末年始でカウントダウン目的の
旅行客が確実に多いバンコク市内なので
その混雑ぶりは想像に難くない。

こうなったらタクシーが一番便利なのだが、
私は過去にベトナムに滞在していた頃
タクシーに嫌な思い出が何度かある。

現地のタクシーは基本メータータクシー。
だが、多くの運転手がメーターを違法改造しているらしく
メーターがルーレットの様に回る車や
露骨なメーターの改造はしていなくても
あからさまな遠回りをする運転手に
何度か遭遇したのである。
(軽微な改造なら現地の人曰く9割近くが改造されていたらしい)

そのような車は実際乗ってみないとわからないので
乗ってメーターがおかしかったり
ルートがおかしいとカタコトのベトナム語で
運転手に抗議をしなくてはならない。

正直こちらも怖いのだが、それをしないと
他の日本人が乗った時に「日本人はカモだ」などと
思われてしまうのである。

なので、私は日本を代表するつもりで
それらのタクシーに抗議をしてきたのだが、
今回は家族旅行で東南アジア慣れしていない家族と
一緒の旅である。

そんな想いをさせてしまうと、東南アジアが
嫌いになってしまうかもしれない。

そう思い、タクシーは敬遠しようかと思っていた。

そんなとき、タイでの経験の長い上司にこのことを
相談してみると
Grabというアプリを入れるといいとアドバイスを
もらった。

一体どのようなアプリかというと
いわゆるタクシーの配車アプリで、
目的地を入れて値段をアプリ上で決定すると
それを受け入れたタクシーが迎えに来てくれるというもの。

なので、運転手には目的地を言葉で伝える必要もないし
アプリで自動決済されるので現金を渡す必要も
ないのである。

日本ではこのようなアプリを使ったことがなかったので
最初少し不安を持っていたのだが、
日本でアプリの登録を完了させておき
現地でアプリを使って配車してみると
驚くほど簡単で便利だったのである。

しかもこのアプリは通るルートも
アプリ上で決められるので、
変なルートを走られたり、
目的地ではない場所に連れていかれるという心配もない。

もし心配ならアプリ上でタクシーの走る位置と
目的地との関係をカーナビのように
リアルタイムで見ることができるのだ。

正直、今回の旅はこのアプリがなければ
成り立たなかったといえるほど
私はこのアプリにお世話になった。

東南アジア慣れしているつもりの私でも
タクシーにのるストレスが軽減することは
驚くほど現地での旅を快適にしてくれたのである。

今の時代、色んな便利なアプリが世の中には
たくさん出てきている。

だが、多くの場合私達はその存在すら知らずに
その恩恵を受けることなく終わってしまう。

それではあまりにもったいないと
今回の旅で改めて実感した。

仮にこのアプリがなかったならば
今回の旅はもっと疲れたものになったであろうし
終わった後の家族の印象もきっと
違うものになったであろう。

それはそれで味わいなのであろうが、
やはり情報は自ら集め、それをしっかりと
活用する姿勢はいつも持っておくべきなのだ。

ちなみにアプリの名前にもなっている
”Grab”とは英語で「つかむ」という意味である。

まさにこのアプリによってタクシーとともに
便利さもつかんだ経験であった。

ちなみにこの記事を書くのにリンクを貼って
初めてこのアプリが東南アジアの他の国でも
使えることを知った。

今回のタイで少し味を占めた妻が
次はお金をためてどこへ行こうかと
言い始めているが、
その時までこのアプリは携帯の片隅に
置いておこうとおもう。

ちなみに私的には3年間赴任していた
私にとって第二の故郷のようなマレーシアに
家族と行きたいと思っているのだが
なかなかプレゼンの決め手に欠けるのが
今のなやみどころである。
もちろんすぐにいくわけではないので
慌てる必要はないが
子供たちを味方に付けられるよう
おいしいマレーシア料理でも
家で出すことからスタートしてみようと思う。


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