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オシャレな人のヒミツ

あなたの周りには”この人オシャレだな”と
思う人はいるだろうか。

私には一人思い当たる人がいる。

それは”ハルコ姉さん”である。

「だれやねん」という皆さんの声が
こちらまで聞こえてきそうであるが、
今日はそのハルコ姉さんについて書こうと思う。

最後までお付き合いいただけると嬉しい。

まず、最初にハルコ姉さんとは誰かというと
私の働く会社で経理をされている方である。

もちろんご本人に対して”ハルコ姉さん”などと
呼んでいるわけではなく、
私よりも数歳年上(詳細な年齢は不明)であることと、
ご本人がお持ちの雰囲気から
私は長らく勝手に心の中でこう呼ばせて頂いている。

私が働く会社は工場では作業服があるものの
事務職や営業職は基本的に私服である。

とは言え、多くの人は私服でありながら
いつもと同じスタイルの服を着まわす感じが多い。

Aさんと言えばデニムにブラウス。
Bさんと言えばヒールにプリーツスカート。

極端に言えば遠目でみても誰かがわかるほど
みんな服の系統は同じような感じになっている。

そんな中、ハルコ姉さんも例外ではなく毎日私服で
出勤をされているのだが、
驚いたことに彼女はいつ見ても違う服を着ているのだ。

しかも服のテイストも日によって
かなり違っており、
その都度髪型も合わせているのである。

ハルコ姉さんは長身で目立ちはするが、
服装のテイストが日によって全然違うので
遠目で見てもそれがハルコ姉さんだと
識別することは難しいだろう。

それだけ色んなテイストの服を着るとなると
日によっては似合わないものもありそうだが、
不思議なことにいつ見てもハルコ姉さんに
しっかりと似合っており、
これまで色彩のバランスが悪いと思ったこともない。

一体ハルコ姉さんは何者で、
どれだけの服を持っているのだろうか。

私はずっとそんな疑問を持っていた。

そんなある日、ハルコ姉さんが同じフロアで働く
Sさんと給湯室で話しているところに出くわした。

別に会話を聞いていたわけではないのだが、
ハルコ姉さんがその時に来ていたワンピースを
Sさんが褒めているようであった。

するとハルコ姉さんがこのようなことを言った。
「この服、レンタルやから汚さんように気を付けてるんよ」

これを聞いて私の中で長らくあった疑問が解決した。
ハルコ姉さんの服はレンタルなので
自分で持つ必要もないし、いつも違う服を着ていたのだ。

だが、レンタルにしても自分で全て選んでいたのでは
色目やデザインが合わないものが来る可能性も
十分にあるはずである。

一体どうなっているのだろうか?

そう思ったときふと、
noteで仲良くさせて頂いているようこさんが
エアークローゼットというサービスを
紹介されていたのを思い出した。

残念ながら男性向けのサービスは
現状していないようなので
私自身、このサイトがどのような仕組みに
なっているのかはようこさんの記事からしか
わからないのだが、
着たい服のテーマやNGな服などを入れることで
プロがコーディネートを考えて
服を何着か送ってくれるそうである。

プロが選ぶならば色の組み合わせが
おかしくなることもないだろうし、
やはりオシャレなコーディネートになるのだろう。

これはよく考えみればとても
理にかなった選択肢ではないだろうか。

服は自分に似合うかどうかは着てみないと
どうしてもわからないし、
自分ではなかなか判別することが難しい。

毎回服を選ぶときにプロに聞けるわけでもないし、
アパレル店の店員さんが必ずしもプロではない。

買ってから後悔してタンスの肥やしになる
服も少なくないはずである。

そして、断捨離と言う儀式を通して
ほとんど袖を通されることなく
それらは廃棄されてしまう。

その間、タンスやクローゼットはそれらにより
場所を取られてしまうし、
当然ながら購入したコストもかかる。

だがレンタルならば、それが似合わなかったすれば
期間が来て返せばいいだけだし、
次からはそのような服が来ないように
条件設定すればいいだろう。
(そのような仕組みかどうかは知らないが)

アパレル業界はどうしても棚に並べるために
売れないことを最初からわかりながらも
作っているニッチな色やサイズが存在しており、
それらが大量に廃棄されているのは
今や多くの人が知る事実となったが、
レンタルであればそのリスクも大きく低減することができる。

利用者にとっても社会にとっても
とても理にかなったビジネスモデルだと思うのだ。

これはぜひ男性向けにも展開してほしい。

特にスーツ。

私は営業職ではないのでスーツは毎日着ないが、
だからこそ何着かを着まわすだけになってしまう。

そのせいかスーツを着ても「またこれか」と
ワクワクしないのである。

スーツにワクワク感を求める必要は
ないのかもしれないが、
どうせ着るならワクワクしてテンションが上がるほうが
得ではないだろうか。

そう思って調べてみるとスーツのレンタルは
結構一般的に展開されているビジネスのようである。

早速次回スーツを着る機会に試してみようと思う。

その時にはお昼にラーメンは避けようと
今から思う私であった。


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