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”洗顔する理由”は何か?

私にはどうにも解せないことが色々ある。

それは単純に私に知識がないからかもしれないが、
逆に知識を得れば得るほど
解せない気持ちが強くなることもある。

今日はそんな話題を書こうと思うので
ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しい。

では、私は一体何が解せないのかというと
洗顔することである。

こう言うと、私が洗顔していないように
思われるかもしれないが、
風呂に入った時には石鹸で顔を洗っているし、
朝起きたら寝ぐせを寝かせるタイミングで
湯で顔を洗ってはいる。

だが、なぜ洗っているのかと言われれば
私自身納得いく説明ができないのも事実なのだ。

昨日の早朝、息子をサッカーの試合に連れて行こうと
準備をしていた時、
娘が起きてリビングにやってきた。

6歳の娘はまだパジャマ姿であるが、
口に歯ブラシを加えていた。

我が家の子供たちはどういうわけか
歯磨きはちゃんとしてくれるので
親としては助かっているのだが、
息子も娘も顔を洗うのを極端に嫌がってきた。

娘に「もう顔は洗ったん?」と聞くと
まだだと言う。

昨日の試合会場は少し遠い場所だったので
間もなく私は出発しなくてはならない。

娘に顔を洗うように言ってから
私は息子と共に家を出た。

だが、私の頭の中ではある疑問が
ずっと渦巻いていた。

「なぜ私達は顔を洗わねばならないのか」

これは体にも言えることであるが、
基本的に私達は毎日風呂に入り、
そして毎日体を洗っている。

手の様に色んなものに触れる部位ならば
しっかりと洗う必要性があるのは理解できるが、
顔は露出ことしていても、決して汚い部分に
触れるわけではない。

では私達は体や顔を洗うことで
一体何を落としているのであろうか。

「そりゃ垢でしょう」
そう思われるかもしれない。

垢は新陳代謝の結果排出される
古くなった皮膚組織だとどこかで
聞いたことがある。

だが、それは決して汚いものでは
ないはずである。

垢が汚いとすれば、それは自分の皮膚が
汚いということになるからである。

もちろん、それがフケのようにぽろぽろと
脱落するようであれば、
衛生的な影響があるのも納得できるが
私は今まで顔や体を洗わなかったからといって
そのような症状になった人を聞いたことがない。

にもかかわらず私達はそれを除去するために
石鹸やボディソープなどを使用して
化学の力を利用しているのである。

これはよく考えてみるととても不思議な
ことではないだろうか。

こう言うと
「いやいや、洗っているのは垢だけではない。
皮脂も洗わなくてはならないではないか」

このように反論する方もいるだろう。

しかし、よく考えてみてほしい。

皮脂とは一体何なのであろうか。
老廃物なのであろうか。

答えは否である。

皮脂は私たちの体が皮膚のバリア機能を
高めるために分泌するものである。

少し前にお亡くなりになられたが
美容家の佐伯チズさんという方がいる。

一般に美容家の方というと、
化粧品の使い方、選び方を述べる人が多いのが
私のイメージだったのだが、
私が何かで拝見した佐伯チズさんは
皮脂を大事にすることを勧められていた。

私の記憶が間違っていなければ
「皮脂は最高の美容液」というような言葉を
言われていたのである。

その話を聞いたのが私が20代の頃だったので
何となく当時は「面白い見解だな」ぐらいの
受け止め方をしていたのだが、
顔や体に出てきた皮脂を洗い流すべきかを
考えた時に、ふと私の頭に佐伯チズさんの言葉が
浮かんできたのである。

なぜだか私達は皮脂に対して悪いイメージを
持ってしまっている。

皮脂が毛穴に詰まれば薄毛の原因になり、
皮脂が肌の毛穴に詰まればニキビになる。

このようなイメージを私達はテレビやCMの影響で
信じ込まされてしまっているが、
よく考えてみればとても不思議なことである。

先ほども書いたように皮脂とは
私たちの肌のバリア機能を高めるために
体がわざわざエネルギーを使って分泌している
ものだからである。

体が良かれと思ってしていることが
結果として仇になることがないわけではないが
皮脂がそんなにも悪影響が起こすとは
私はどうにも思えない。

実際、私は20代の頃、顔を洗う習慣を
数か月やめてみたことがある。

これは当時悩んでいた吹き出物の
対策としてあえて試してみたことである。

幸いなことに当時はヒゲがほとんど生えなかったので
髭剃りのために石鹸をつける必要もなかった。

残念ながら洗顔を止めたからといって
悩んでいた吹き出物が良くなることはなく、
結果としては顔を洗おうと洗わざると
結果は変わらなかったのだが、
この時に感じたのは
「顔は洗わなくてもどうってことない」
ということである。

皮脂でギトギトになることもなければ、
垢がポロポロと落ちてくることもない。

正直デメリットなどどこにも
見つからないほどであったのだが、
結局、私はもとの洗顔をする生活に
戻ってしまった。

当時今の妻と付き合い始めた頃で
あまり変な習慣を持っていると
思われたくなかったのもあるだろう。

だが、心の中では洗顔をすることに対して
疑問が無くなったわけではなかった。

まさかその疑問が10年以上経って
娘に洗顔を促すことで再び頭に浮かんでくるとは
想像していなかった。

昨日息子を試合会場に送り届けて
家に戻ってくると、遊んでいる娘と遭遇した。

洗顔のことを考えていた私は
娘に「ちゃんと顔、洗った?」と聞くと
娘は恥ずかしそうに「ううん、洗ってない」と
答えた。

その答えに「そうか」としか言えなかったのは
やはり私自身が顔を洗うことに納得が
できていないからであろう。

納得できないならば再び洗顔を止める
習慣を試してみようかと思い始めた今日この頃。

もしこの記事を最後まで読んでくれたあなたが
洗顔をする論理的な理由をお持ちなら
ぜひコメント欄で教えて欲しい。







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