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港まちベース 946BANYAについて

港まちベース 946BANYAを運営する、合同会社Hokkaido Design Code 代表社員の四宮琴絵です。
今日は、改めて私たち「Hokkaido Design Code」がこの場所を運営することに名乗りをあげた経緯、想い、そしてこれからの【港まちベース 946BANYA】について、書いてみようと思います。
とても長文ですので、簡単に読みたい方は、大見出しの部分を読んでいただければ、ある程度伝わると思います(笑)。ご興味ある方はぜひ全文をお読みください。

Hokkaido Design Codeという会社について

弊社は女性3人で起業した北海道釧路市にある企業です。前進は「くしろはてな」という地域メディアになります。この運営メンバーで、法人を持った方がいいのでは?という話になり2017年に起業することになりました。
代表社員となった私がnoteを始めたきっかけも、この会社を登記したタイミングです。

私、赤間有美子さん、古地優菜さんという3人の女性で起業し、当時副業が難しかったメンバーには、コラボレーターとして活動の支援をしてもらっていました。我々の企業名「Hokkaido Design Code」の名付け親は、当時「くしろはてな」で一緒に活動していた谷保明洋さんです。

彼は十勝に転勤となり、TOKACHIアイスパークを手がけたり、現在も十勝エリアの街づくりに精力的に活動している大先輩です。

その後、イベントの企画や支援、またメディアへのライティングの事業などを行いながら活動を続けてきました。それぞれ本業を持ちながらも、「釧路という街に関わり続けたい」という気持ちで起業したこの会社、コロナ禍で仕事が激減した年もなんとか維持してきました。街のイベントへの協賛で少しでも名前を知ってもらいたいなと支援させてもらったり、「釧路に少しでも税金を納めて貢献したい!」という想いが、道東における活動ベースになっています。

MOO2階のスペースとの出会い

現在プレオープン中の946BANYAとの出会いも、こうした街づくりなどの活動の中で繋がっていた、清水たつやさんからのお声がけでした。
彼が946BANYAのお隣にある、「グローカルみらいネット」さんのWebサイト構築などを手がけ出入りをしている中で、MOOを管理する釧路河畔開発公社の方から、「隣の飲食店スペースが空いていて、何か活用する方法はないか」というお話を聞いたことがきっかけになります。
この時に「琴絵さん、何か活用できないかという話なので、提案してみませんか?」とすぐに連絡をくれ、いくつか写真を送ってくれました。
その雰囲気に一目惚れし、私の中で「ここに拠点ができたら、たくさんの人に活用してもらって賑わいを作れそう!」と一気に興奮して「すぐにでも借りましょう!個人的にでも借りたいです!」と前のめりに返事をしたことを覚えてます(笑)

清水さんとHokkaido Design Codeの関係について

今回運営メンバーとしてご一緒することになった、清水さんとの繋がりについても少しお話ししたいと思います。
清水さんとは彼の前職であるユタカコーポレーションさんが運営していたコワーキングスペース「HATOBA nishikimachi」での活動が、私個人のファーストコンタクトです。私は東京で株式会社ジョイゾーというIT企業の経営もしており、その会社の事務所移転に伴い使っていた机などの譲り先を募集したところ、「コワーキングスペースを開設するので、うちのスペースで使いたい。」とユタカの社長さんから連絡をいただき、ジョイゾーからHATOBAへリユースしてもらいました。そんな繋がりもあり、その後はIoTハッカソンやkintone Café釧路の開催をさせてもらいました。
この頃から、街づくりで活動している人同士、横の繋がり作りたいと考えて動いてる人が多くなったなと感じています。
道東を面で繋ぐ活動を始めたのは、北海道のみなさんならご存知の一般社団法人ドット道東ではないでしょうか。
彼らの活動の中で私や清水さんも、釧路地域でのローカルプレイヤーの一員として載せてもらったりしてます。
また、2019年にNoMaps釧路根室がスタートした際には、実行委員や事務局メンバーとして一緒に作っていくようになり、コロナなどで開催危ぶまれる中でアイディアを出し合ったり、地域の賑わいについてディスカッションをしてきました。
そのほかにも清水さんと古地さんとは地域のライター育成の講座をやったりもしてきました。
直近でご一緒したお仕事としては、釧路市のワーケーションWebサイト構築事業で、地域の企業さんとコンソーシアムを組んで、ワーケーションで釧路の魅力が伝わるようにとプランを出し合いました。

こうして様々な地域の取組みを共に考え、形にする仕事をし、お互いの人となりや今までの活動を通し信頼できる仲間として、MOOへの賑わいを作る拠点の開設を一緒にやっていこう!と動き出しました。

立上げに参画するメンバーについて

コミュニティスペースを立ち上げるにあたり、私たちだけでは力不足です。
そこで、当初お仕事としてロゴを作って欲しいとお願いした際に、理念に共感してくれた株式会社ワッカ代表の小野寺千穂さんと、彼女がデザイナーとして育てながら一緒に仕事をしていた釧路公立大学の手塚あゆさんが、仲間として入ってくれました。946BANYAに関するデザインの監修・作成は、すべて彼女たちにお任せしています。
清水さんが現地での管理・運営を手伝ってくれることになり、946BANYAはスタートしました。
今は、清水さんとの繋がりから東京から移住してきた、哲学カフェを毎月開催してくれている元行政マンの天野哲さんにも、鍵の開け閉めなどお手伝いしてもらっています。それぞれ違った背景がありつつ、それぞれの個性と活動を尊重しながら、私たちの場所は相互応援のもと成り立っています。

共創の場とはいったい何なのか

私が生きてきた1970年代から90年代というのは、すごいことをやっている人が尖っていて、それぞれにリーダーがいて、競争社会であり、成長社会でした。
街づくりにおいても、箱物と呼ばれる大きな成果が見えることが成功と呼ばれる時代だったのではと思います。日本の産業歴史からみても、今と昔の街づくりの原点の違いが伺えます。
近年は時代の背景も変わり、誰かを蹴落としてでも成功者として勝てばそれでいい!という考え方では続かない世の中になりました。
街の在り方も人の価値観もパラダイムシフトを迎え、皆が協力してその課題に立ち向かわないと解決できないほど、人口減や産業の衰退は自分ごとにしていかなければ行けない時代に入ってきています。
「自分だけ良ければいい」や「お金を稼いでいい車、いい物を買う」という分かりやすい物質的な豊かさよりも、「個人の価値観」に合わせた豊かさを求める生き方こそが、「幸せ」により近づくと言った考え方も増えてきています。一方で社会はまだ資本主義から切り離されてはいませんし、お金を稼がなければ生活そのものが成り立たないのも事実です。
そのバランスの中で、私たちは「共に創る」という共創社会について、この場所をプラットフォームとし、それぞれの気づきやチャレンジ、新しい出会いから「まだ見ぬ自分に、会いに行こう。」のコンセプトの通り、新たな世界をそれぞれに広げて行ってもらいたいと考えています。

ニュートラルな空間として

港まちベース 946BANYAは、特定の主義主張のない、ニュートラルな空間として機能させていきます。
この場所の運営は、私たち企業が賃貸契約を結び家賃を払って借りています。借りる際には、「誰もが挑戦することができ、一歩を踏み出すお手伝いをし、応援し合う場所」という理念を公社さんや釧路市に向けてプレゼンをしました。
その結果、コミュニティスペースとして釧路市から減免された家賃でお支払いしています。そう言った点で行政にも協力頂いてます。
ですので、市の指定管理や委託事業とは異なり、企業運営なので自由にやらせてもらえますが、その分資金も自分達で調達する必要があるため、「稼ぐ」必要があります。この場所をしっかりと稼ぐ場所にし、いずれ減免なしに家賃をお支払いすることも視野に入れています。そうした事業計画を立てながら、経営者としても、また自分の出身地への貢献としても、ソーシャルビジネスチャレンジとしてかなりやりがいがある仕事です。

これからの946BANYAについて

この場所は、「誰もが利用でき、挑戦でき、本来の自分らしさを発揮することができる場所」として、応援し合う共創の場を目指しています。
特定の宗教活動や政治団体、またマルチ商法など反社会的活動は一切のお断りを致します。
私たちがそう言った活動の後押しすることは、今までもこれからも無く、あくまでもフラットなプラットフォームとしての機能を維持していきます。
しかしながら、政治に関して興味を持つことや、社会的な問題に対する議論、ディベート、ディスカッションなどの個人活動や思想について、946BANYAが否定することも、また関与することも一切ありませんので自由にありのままの活動を伝えてほしいと思います。
その中で、利用の内容によっては運営会社としてご期待に添えない場合もあるということはご了承ください。

最後に

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。共創の場として、産官学問わず積極的に主体的に関わりを持って自分ごとに人生を考え、その中で自分が生きていく場所、関わる場所として、みなさんと共に一緒に育てていく、私たちだけでは成り立たない場所です。
多くの方が使ってくれてこそのコミュニティスペースです。地域内外の人が、釧路・道東の良さを知り、この土地の魅力に気づき、「この土地に住んでるからこそのアドバンテージ」を共有する、そんな仲間をどんどん増やしていきたいです。

港まちベース 946BANYAはメンバーシップでの応援を募集しています

私たちの活動を応援してくれるメンバーを、現在募集中です。どうぞよろしくお願いします。

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