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膝の痛みが改善して、山登りができるようになった女性の方

こんにちは。

奈良県生駒市にあります、はぎの台整骨院です。

気候も外に出やすくなりましたが、感染予防の影響からキャンプや登山といった屋外でのアクティビティをされる方が増えているそうです。今回ご紹介させていただく女性は山に登ることができないと、生活に支障が出てしまう方でした。

今、お膝に悩みを持っている方は、是非とも最後まで読んでいただければ、お役に立つ内容だと思います。


患者さん概要

60代の女性で、ご主人がお仕事で一線を退かれて、ご夫婦ふたりでゆっくりお家で過ごす時間が増えたことを機に、昔から憧れだった暖炉のあるお家にリフォームされたそうです。

炎のゆらめきや、パチパチといった音、お部屋の暖かさに大満足されていたそうですが、冬場は毎日薪が必要になるので、秋口になると毎日のように折れた木を探しに山に入っておられたそうです。

最初のうちは自然を感じながら、トラックに木を積んで家に帰る。家で乾燥した木を細かく電動のこぎりで切っていくという流れを楽しく行っていたようですが、次第にお膝に痛みを感じ出したそうです。

そしてご夫婦で近所の山をハイキングした帰りに、小さな段差で膝を痛められたことがきっかけで、山登りが怖くなり、一切山に入らなくなったそうです。その日から体重も増え続け、さらに動きにくくなったそうです。

これではいけないと思い、近所のプールで1時間ほど泳いで体重も落として脚の筋力をつけようと通い出されたそうです。お若い時に水泳をしっかりと習われていたそうで、泳法を使い分けながら一時間ノンストップで泳ぐという方法を週に2回から3回行ったそうです。

動きだされたこととお食事の工夫で体重は順調に戻ったそうです。しかしながら、お膝の痛みはおさまるどころか、少しずつ強くなり、いよいよお家で立ち上がることも億劫に感じる程になったので、何とかして欲しいとご相談に来られました。

改善のために

今回のように、普段からとてもアクティブな生活をされていた方が、改善の為に運動をプラスしてしまうことで、痛みが増してしまうケースは少なくありません。自分ではよかれと思って、行ったことが実はお身体にとって逆効果というのは、何とも言えない虚しさがあります。

最近はテレビやYouTubeなど健康に関する情報がとても多い中で、どれを選んでやれば効果があるのか分からないのは当然だと思います。僕も紹介された運動をやってみて「あれ?ちょっと違うなぁ…」と思う事はいまだにあります。やはりどんな運動がご自分に合っているのかを判断するには、それなりの知識や失敗経験が必要になります。

また中にはご自分でいろいろやってみたいといった方もおられると思います。それでも、ご自分でできる範囲には限界がありますので、最終的には、お身体の専門家を頼る方が早く良くなります。

実はお身体の状態があまりに悪くなっていると、たとえ合った方法でも回復できません。色んな運動や健康法をやっているのに長く同じ悩みをお抱えの場合は、治療院等にご相談いただいた方が早く解消できると思います。

改善の軌跡

お話しと検査から、足首とお膝の向きが逆を向いており、雑巾を絞ったような形の脚になっていることが最大の原因でした。いくら水泳で筋力をつけても、脚がねじれたままでは、お膝は機能するどころか、窮屈な所で動かないといけない筋肉をよけいに苦しめてしまいます。

また出来る限り水泳はやめたくないと強くご希望されたために、泳ぐ際の脚の動きや、動かしにくくなる角度まで細かく診せていただくことになりました。

お膝のねじれを解消するために、矯正の様に力を加えるのではなく、先に柔らかく緩める必要があります。力が入った硬い状態のままでは、関節や近くの場所を傷つけてしまう可能性があります。そのためには、お膝付近だけでなくお尻やかかとも含めた全身を緩める必要があります。

当院では微弱電流治療器を使って、短時間かつやさしい刺激で筋肉を緩めていきます。この工程をするのとしないのとでは、改善までのお時間に大きな差が出てきます。

電気を使った治療が終了した時点で、動かせる角度が広がっていました。ご本人さんも「なんで?なんで?すごい!」と驚かれながらも、実際にお膝を何度も曲げ伸ばしされていました。

あとは手で細かい筋肉の調整をさせていただき、初回は終了となりました。

次回は、3日後に診せてもらいました。

お身体の悩みが長かった人であればあるほど、治療から3日ほどは、お身体の変化に脳が追い付かずに、だるさや軽い痛みが出ることがあります。この方の場合も、長い期間お膝に痛みがあったので、少し心配でした。

しかしながら当日はプール直後のご来院で「痛くなくなったら、めっちゃ脚で水を捕まえることが出来ました」と興奮気味に教えて下さいました。また治療直後は少しだるさが出たそうですが、寝て起きたら消えていたそうです。

このような反応は個人差があるものの、治療によって長年動いていなかった部分が、動き出すことで起こる、いわば筋肉痛のような現象です。実はこれは治療が効いている証拠なんですが、治療後のダルさや痛みには不安を患者られる方もおられますので、当院では初回時に冊子をお配りし説明させてもらっています。

またこのような反応があることから、痛みの強い方は初回から3日以内に次のご予約をお取りいただくことをオススメしております。ちなみに治療後に違和感が出たとしても1~2日程度で消えますので、くれぐれもご安心ください。

二回目も同じ段取りで治療を進めて、お膝の曲げ伸ばしが随分とできるようになりました。またお膝の緊張感も前回よりも減っていたので、少し間隔を空けて一週間後に診せてもらうことにしました。

三回目、四回目と一週間ごとに診せてもらった時に「プールが感染予防の為に、人数制限をしていて以前より泳ぐ回数が減ったんです」と不安そうにご相談いただきました。

筋肉を落とさないように運動をし続けなければ、また痛くなってしまうという信じ込みで不安になっておられました。この時もきちんと説明をして不安を解消できたので、プールの回数が減ってもお膝が痛くならずにお過ごしいただけました。

運動量をへらしても、痛くなくなったのはご通院してくださったことだけでなく、今まで頑張って来られた分、筋肉がついていたことが大きく寄与していると思われます。

その後は順調に間隔を広げてもらって、1ケ月に一回程度のメンテナンス通院を続けてもらっています。

改善の先に

先月、ご来院いただいた際に「最近、プールはどうですか?」とお聞きすると、緊急事態の影響を受けてプールに通っている方に謂れのない誹謗や中傷をする方が出てきたそうです。

そういった事に巻き込まれるのが面倒なので、今はプールを一旦休会して、毎朝軽くお家の裏山を歩く運動に変えられたそうです。厄介ごとに巻き込まれないで済むし、空気もキレイで、小さな木を拾って帰ってくることも出来るし一石二鳥で助かってますと教えてくれました。

また朝、山を歩いていたら、久しぶりに旧友と再会されたそうです。その方から数百メートル級の軽めの山登りに誘われて、無事に完歩できたそうです。一度、痛めると、同じようなシチュエーションを怖く感じてしまう方が多い中、見事に山登りを克服されて本当に凄いです!

今ではプールに行くよりも、山で自然を感じながら、折れた木を集めて家の薪を増やすことが何よりも楽しいそうです。これから薪ストーブを使わない時期は、煙突の清掃や、メンテナンスも行わないといけないそうで「ほんまに早いこと膝が良くなって良かったわ」と喜んでいただけました。


まとめ

いかがだったでしょうか?

お膝の痛みは放置すると、手術しなくてはいけなくなることもあります。またご自分の脚で歩けなくなるのも、とても大きなダメージにつながります。

今回の方のように、お膝の痛みに対してウォーキングやプールでの筋肉強化を選ばれる方もおられると思いますが、大切なのは運動を行って効果が出るお身体の状態か否かです。もしずっと運動をしているのに思ったような効果が得られないといった方は、是非ともご相談ください。

できなかった事ができるようになるかもしれません。



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