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リッシンベン調査団はゆく。

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広い広い「漢字」の世界を、じぶんなりに調査・探索してみたいの。
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2019年10月の記事一覧

巫女さんが長髪をなびかせお祈りをする形。

前回noteでは、【如】という漢字を 白川静先生の『常用字解(第二版)』で調べながら、 この【如】のご説明の最後には 「【如】は【若】と構造が似ている。」 と出ておりましたので。こんかいは、 【若】という漢字も引いてみようと思ったのよね。 引いてみればすこし長いご説明でしたので、 すこしずつ引用をいたしますが。 まずは、、 【若】 ジャク・ニャク わかい・もしくは・したがう・なんじ 巫女(ふじょ:神に仕えて神のお告げを伝える女。みこ)が長髪をなびかせ、両手をあげて舞いな

“百が如く” の【如】の字のこと。

先日観にまいりましたユニコーンのライブでの 【ユニコーン100周年ツアー “百が如く” 】 というツアータイトルをよくよく眺めていたらね。 この【百が如く】の【如】の漢字ってば、じつは、 「おんなへん」に「口」という形だったのねぇー。 【如く】とは 「○○のように」というような比喩の意味ですので。 このツアータイトルの 【ユニコーン100周年ツアー “百が如く” 】 というのもさ。 【ユニコーン100周年】と言いつつも、その【100】とは、 「再結成10年+現メンバー30年

【憫】からのつながり。

「りっしんべん」の漢字を読書中の本より探しながら、 その寄り道として 「もんがまえ」の漢字を探しているときにね。 ふと、「憐憫」や「不憫」や「哀憫」などなどの 【憫】という文字は、 「もんがまえ」と「りっしんべん」の合わせ技やわ。 と思って。 この【憫(ビン・ミン・いたむ・あわれむ・うれえる)】を、 これまた同様に、白川静先生の 『常用字解』で引こう!!! と思ったけれども。 この『常用字解』にはさ、 常用漢字のみが掲載されているとのことで。 おそらく【憫】は常用漢字でない

【門】という境界線。

漢字の成り立ちを調べたいときには、ぼくは、 白川静先生の『常用字解(第二版)』を引くのですが。 こんかい、せんじつのブログで申しあげました 「もんがまえ」の漢字をすこし調べてみまして。 それでね、たとえばナチュラルの 【門】という字は、 「両開きの扉の形」とのことで。 たしかに、そんな形っぽいなあ。 また、このほかにもね、 【問】という字は、 「『門』と『口』とを組み合わせた形。  神を祭る戸棚の両開きの扉に  『口(さい:祝詞(のりと)を入れる器)』を置いて、  神のお

リッシンベン調査団は探し当てる。

ここ数か月の毎月13日にはさ、 どういう理由で始めたかはあんまり憶えていないのですが、 一か月のあいだで見つけてきた 「りっしんべん」の漢字をブログでしるす、というのを やっておりまして。 さいきんなんだかタイミングが合わなくって、 今月はきょう、しるそうと思うんですが。 でもね、じつは、 さすがにもう何か月もやっているからなのか、 あんまり「りっしんべん」の漢字、見つかんない。 たとえばで申しあげますと、 以前にも挙げていると思われる【戦慄】という熟語の 【慄】の訓読