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リッシンベン調査団はゆく。

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広い広い「漢字」の世界を、じぶんなりに調査・探索してみたいの。
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2018年6月の記事一覧

「教育」と「学芸」。

前回noteでは「教」の字、前々回noteでは「藝(芸)」の字を、それぞれ『常用字解』で調べてみたですが。 漢字の形って、まずは絵のような甲骨文字があったり。それから、形と形がくっついたり、はたまた、省略されたりしながら、ちょっとずつちょっとずつ、げんざいの字になっていったんだなあ。とぞんじますが。 それだけ途方もない歳月がかかって、できたもの。って思われるわね。 ってぇなるとだよ。 たとえば、これまで各時代時代のあらゆるひとたちの「手」の動きや「体」の動きや「思い」

「教」の字。

(前回noteのつづきです。) 「藝」の字よりひきつづき、「教」の字のほうも白川静さんの『常用字解[第二版]』で引きまして。 引用をするにあたり、前回もそうだったんですが、コンピュータで変換できない字が載っておりまして。そのばあいは、カッコ【 】の中で「註」として、わたしがその旨を申しております。 では、引用を申しあげます。。。 教 キョウ(ケウ) おしえる・おそわる会意。もとの字は【註:変換できない字。「教」に似ている。形は以下の説明より。】に作り、爻(こう)と

「藝」の字。

(前回noteのつづきです。) 糸井重里さん×古賀文建さんの対談のなかで、糸井さんが「『人がひざまずいて、植物を育てている』という象形文字から『藝』という漢字ができていったらしい。」とおっしゃっていて。 ぼくは、これを読んで、じぶんの持っている白川静さんの『常用字解[第二版]』で「藝」の字を引いてみましたっす。 これまたすこし長いんですが、『常用字解』より引用を申しあげます。。。 芸(藝) ゲイ うえる 会意。もとの字は藝に作り、音符は埶(げい)。(註:「埶」はコンピ

初めて知って驚いて。

このごろは、ほぼ日にかんけいしたことを何回かこのnoteで申しておりますが。 まだまだもうあとすこしだけ、さいきん、ほぼ日を読んで、いいな、と思ったことを申しあげます。 それはさ。 5月28日から6月5日まで連載されておりました糸井重里さん×古賀史健さん対談「同じじゃないから、愛がある。」で、糸井さんがおっしゃったことなのですが。 対談では、「手で書くおもしろさ」についておはなしされておりまして。この「第5回」のなかで、糸井さんが、漢字の「藝」と「教」のちがいについて