![教1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/6847605/rectangle_large_type_2_3fe30ed734564e0066a74d83432ff412.jpg?width=800)
「教」の字。
(前回noteのつづきです。)
「藝」の字よりひきつづき、「教」の字のほうも白川静さんの『常用字解[第二版]』で引きまして。
引用をするにあたり、前回もそうだったんですが、コンピュータで変換できない字が載っておりまして。そのばあいは、カッコ【 】の中で「註」として、わたしがその旨を申しております。
では、引用を申しあげます。。。
教 キョウ(ケウ) おしえる・おそわる会意。もとの字は【註:変換できない字。「教」に似ている。形は以下の説明より。】に作り、爻(こう)と子と攴(ぼく)(攵)とを組み合わせた形。爻は屋根に千木(ちぎ)(交叉(こうさ)した木)のある建物の形で、校舎をいう。子はそこで学ぶ子弟。爻と子とを組み合わせた【註:こちらも変換できない字。上が「爻」、下が「子」。】(こう)は学(學)(まなぶ)のもとの字である。爻に攴(鞭(むち))を加えて、学舎で学ぶ子弟たちを長老たちが鞭で打って励ますこと、鞭撻(べんたつ)することを示し、【註:爻(こう)と子と攴(ぼく)(攵)とを組み合わせた変換できない字。】は「おしえる」の意味となる。千木のある建物の形式は、わが国の神社建築に残されているように、神聖な建物の形式である。古代の中国では、その神聖な建物に一定年齢に達した貴族の子弟たちが集められ、長老たちから伝統や儀礼などを教えられたのである。
‥‥という。。。
なるほどぉ、字と字がどんどん組み合わさり「教」という字ができていった流れがわかるー。
そして。
たしかに、対談で糸井さんがおっしゃっていたような「鞭で打って」とあるなあ。
また、これを見てあらためて知ったけれども、「鞭撻」という熟語には「鞭」が入っているんだねぇ。
なんだかちょっとこわい気もする。。。
さらにさらに、前回と同様、『字解』に掲載されている甲骨文字を、じぶんで書いてみた。
‥‥というふたつなのですが。
やっぱり、「鞭」の痛々しさが表されている気がする。。。
なにげなく使っていたけれども、「教」の字にはそういう意味があったなんてぜんぜん知らなかったから、ほんとうにおどろいたなぁ。
(つづきます〜。)
平成30年6月16日
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