【外資系の転職術⑤】中堅にはもう1つ…海外では当たり前の方法で、日本でも今後広がると思われるルート。
ここまでの紹介では、ステージごとに、
まずはキャリアが短い方向けに2つ:
1️⃣ マス向けに宣伝されているエージェントに登録
2️⃣ 知り合いからの声掛けや紹介
そして、それにかかる裏技も1つ:
その次に、中堅の方向けに、最初の1つ:
3️⃣ エージェントからの紹介
をご紹介しました。
今日のご紹介は、中堅の方向けの2つ目です。
これがまだまだ日本では浸透しておらず、やっている人とやっていない人で大きな差が出ているところに思います。
それは、
4️⃣ LinkedInを通じたエージェントからの紹介
です。
私のXでも以前ツイートしました。
LinkedInは、1つのSNSとして、存在自体は、日本でもだいぶ認知されていると思います。
ですが、人事としてあくまで肌感覚ですが、
①外資系に長年どっぷり浸かっている人
②大学、大学院、短期留学など、少しでも海外で学校に通ったり暮らしたりした人
は、アカウントを持っている率が高い一方で、
③日系企業の方、はもちろん、
④外資系でも、日系っぽい文化のチームや会社の方
は、アカウントがない率が高い気がします。
これは、もし転職を考えているのであれば、とてももったいな…と感じています。
私はキャリアが20年あり、ほぼずっと外資である、という前提ではありますが、LinkedInは、エージェントから連絡がない日はほぼなく、多い日は3-5通きます。
これは私に限ったことではなく、周りの知り合いも同じような感じです。
これが外資だからなのか、私が英語が得意だからなのか、など、少し自信がなかったので、日系企業勤務で、海外経験も転職経験のない、主人(技術系)に聞いてみたところ、彼も、LinkedInを通じた、転職エージェントからの連絡は、1日3件とはいかないものの、そこそこくるそうです。
それもそのはず。外資企業や外資エージェントは、日系に勤めている方や、エージェント登録をしていない方には、LinkedInを通じて、コールドコールのような形で、積極的に声掛けをしているからです。
さてこのLinkedInを通じた連絡。数が多いこともあり、エージェントの方には申し訳ないですが、全てにお返事はできていない方が多いと思います。私は採用側としてもLinkedInを通じた活動を見ていますが、エージェントに反応がない方は多いです。
私も、業務に追われていると、リアルタイムで全てを確認するのは難しいですが、できる限り、後からでも全て目だけは通すようにしています。
自分のメールに内容が飛んでくるので、LinkedInをわざわざみに行かなくても、自然と目に入ります。
これは、転職の意思がある時もない時もです。
そうする事で、今どういうポジションがマーケットに出てきているのか、また自分がどのようなポジションで声をかけられるのか(つまり自分のマーケットバリューは何か)を知ることができます。
中には、いやいや、そのポジションはちょっと…というのは、もちろんあります。それはそれで、そっとしておけば良いのです。
例えば自分の経験で言うと、以前オファーを辞退させて頂いたポジションと、全く同じ会社の全く同じポジションの案内を、4回ほど受け取ったことがあります。その時と違うエージェントだと、私が一度辞退しているという情報は当然持っていないので、仕方ありません。
(とはいえ、そのうち2回は、採用企業の担当者から直で声掛けされたので、さすがにその時は、過去の候補者(というかオファー出した相手)は、先に調べてから、声掛けリスト作ろうよ…と苦笑いしました。まぁそういう体制だからこそ、その人事のポジションが必要なんだな、と腑に落ちたといえば腑に落ちました。)
また、7-8年前に自分がやっていた業務と同じようなポジションの案内は日常茶飯事です。こちらも、7-8年前より進化してるはずなので、その時に戻るようなポジションは当然ですが応募する予定はないですが、エージェントさんからすると、ダメ元であったり、場合によってはライフスタイルの変化で、以前やっていたようなポジションに戻りたい人もいる可能性もあります。
ですので、お声掛けいただいたことをありがたく受け止め、興味があればご連絡し、興味がない場合は、時間に余裕があれば、丁重に辞退のご連絡をする、で全く問題ありません。
他にも、紹介された具体的なポジションには興味はなくても、連絡をしてきたエージェントと、「特に転職をするつもりはないけれど」という前提でキャッチアップ面談をする、というのも、快諾してくださるエージェントさんが多いと思います。
エージェントさんは、常に良い候補者と出会えるよう探していますので、案件紹介はあくまで連絡するきっかけで、それを通じてエージェント面談をし、将来的に面白そうな案件があったら教えてね、で関係成立です。
ちなみに相手が英語話者の場合、英語だとこんな風に伝えるのも一案です。
上は、かなりシンプルな英語で、LinkedInのチャットぽく書いてみました。
せっかくなので、ChatGPT先生に、これをカッコいい感じに直して、とお願いしたら、こんな感じで返ってきました。
(個人的には、最後から2文目の I’m open to connecting for a general catch-up to stay informed for potential future collaborations はちょっと違うので、これは1つ目の例の future reference を使い、I’m open for a general catch-up to stay connected for future reference の方がこのシーンではしっくりくるかと思います。転職活動を “collaboration” 「協力体制」、と呼ぶのはちょっと違和感があり。“future reference“ 「将来の参考までに」、くらいの方が合っているため。)
内容としては、ChatGPT先生の和訳を拝借させていただくと、
という感じでしょうか(ChatGPTが書いたものを少し直しています)。
そして、もう1点、ここで重要な事です。それは、
LinkedInは採用企業から直接、連絡がくることもある
ということ。
先述の通り、ある程度になると、LinkedInでの連絡はかなり多くなり、魅力的な候補者であればあるほど、メッセージに反応してもらえない場合も増えてきます。これは、そのポジションに興味がないからだけではなく、単純にメールが多すぎて、全てを見れていない、という理由の可能性があります。
そして(ここが候補者の現金なところですが)連絡してきている人が、企業の採用担当者だと、反応率が上がる、言われています。ですので、エージェントからの連絡で反応がない場合は、次の手として、採用企業から連絡する、ということも大いにあり得ます。
ここまでくると、実は、今日ご紹介している、4️⃣ 中堅向けのルート、というよりは、次にご紹介する、最後のルート、5️⃣ 一本釣り、つまり「真のヘッドハンティング」にだいぶ近くなってきます。
次回は、この 5️⃣ 一本釣りのヘッドハンティング、を最後にご紹介できればと思います。
※念の為の注意書きですが、私はLinkedInの回し者ではございません!外資の現場では本当によく使われているので、ご紹介しております…。
🌷ここまで読んでくださりありがとうございました!🌷
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