敵(てき)

本当にやることがない。正確に言えば、やれることがない。

今とても体調が悪くて、こうして文章を打つのも目まいを我慢してのことなのである。

しかし明日の昼過ぎには体調は必ずよくなる。晴れて私は社会の一員となり、やがて夜勤のアルバイトに出かけるだろう。

この体調のことを記録するべく、本稿をしたためることとする。

私が「軽度うつ」を患っていることは、以前の記事(上記に引用)で述べた。記事にある通り、医師から処方される薬を飲んでさえいれば、生活がままならなくなるような発作的な症状は防ぐことができる。

ところで私の「軽度うつ」の発症要因は複合的ではあるのだが、そのうちの大きな一つに発達障害があることは疑いようがないと感じる。生まれ落ちて約20年、私はこの傾向を努力によって必死にカバーしてきた(カバーしきれていなかったとはいえ、どうにかなるくらいには軽症なのだろう)のだが、その努力が限界を迎えた結果、今は社会不適合者として暗い道を彷徨している。

私が月一度ほどの頻度で通っている病院は、診察の際に次回の予約を入れていただくシステムになっている。私が通院を始めて2年以上になるが、申し訳ないことにその予約の日程で病院に行けたことは一度か二度ほどしかない。その理由として言えるものははっきり言って特にない。特にないのに、行けないのである。

病院に行けないことで困るのは、処方された薬を飲み切ってしまうこと。私が飲んでいる薬の場合、1日でも飲まないととんでもない離脱症状が出てしまう。この症状は本当につらいので、私は薬を手に入れるまで全ての予定をキャンセルせざるを絵ない。そして私は神にも縋る思いで病院に連絡し、なるべく早い日程の予約を入れてもらうのである。

私のが最後に薬を飲んだのは、一昨日のお昼ごろである。今のこの吐き気や目まい、喉の渇きは、まさしく離脱症状によるものだと、これまでの経験から断言できる。一昨日通院の予約を入れていたものの、身体がこわばっていたためうかがうことができなかった。まあ明日(昨日、水曜日)通えば良いか、と思っていたところ、なんと担当医が水曜・木曜(本日)と臨時でお休みを取られていた。よって私は明日のお昼の通院まで薬なしの生活を強いられることとなった。因果応報、自業自得である。でもあまりに体調が悪くてつらいから、明日は這ってでも病院に行くだろう。

離脱症状に苦しむ度に、予約した日に病院に行きなさいよ!と自分で自分に説教するのだが、説教したところで次の予約日を守れるわけではないしただ疲れるだけなので、もはや説教しようとも思わない。ADHDのこういった諦め癖は良くないと思いつつ、合理的であるとも思ってしまう。そして、薬の有無に体調ひいては生活そのものを左右されてしまう人間なんて、無力すぎるから消えてしまえば良いとか、まあまあ思ってしまいます。

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