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ゲーム「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」感想

 本感想はNintendo Switchから発売された「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の感想となります。「ゼルダの伝説シリーズ」の1つで、オープンワールドなゲームシステムです。
最初に結論を書いておきますが、「個別で見るとすっごく面白かったけど全体で見るとバランス悪く感じたなあ。面白いのにな」という感想です。

ジャンル:アクションアドベンチャー
プレイ時間:105時間
媒体:Nintendo Switch

■ ゼルダの伝説シリーズとは

 ゼルダの伝説を全く知らない方用に説明しておきます。
私が知っている範囲のゼルダシリーズについてですが、作品の前後は気にしなくて問題ありません。どこから手を出しても問題ないのです。なぜならゼルダシリーズは「ゼルダ姫を救うために勇者リンクがガノン(もしくはガノンドロフ)という巨大な敵を打ち倒す話」だからです。
メインストーリーはいつも一緒で、その背景や関わる人々や描写のされ方が違うだけなんです。
あーでも、一部だけは前後関係してるのでそこだけ要注意です。具体的には風のタクト・夢幻の砂時計・大地の汽笛のDSシリーズかな。
 ゲームシステムは謎解きがメインで、ゲームに仕掛けられたギミックを駆使&謎解きして敵を倒すというのが主軸です。通常の戦闘は脳筋ゴリゴリ戦闘で行けるけど、頭を使って敵を倒す戦闘スタイルが一般的となっているシリーズです。



■ ストーリー

 公式から引用します。

大厄災と呼ばれる災害が起こりハイラルは滅亡した。
それから100年後、主人公リンクは地下遺跡で永い眠りから目覚め、不思議な声に導かれて大地へと踏み出す。

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド「冒険の舞台」

「すでに厄災は起こってしまい、そこからラスボスを倒しに行く話」となっています。

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■ ゲームシステム

オープンワールドが面白い

  今作、本当にオープンワールドが面白いです。公式サイトでも謳っていますが、「目に見える範囲すべて行ける」んです。誇張でもなんでもなく。これがめちゃくちゃ楽しい!
オープンワールドは昨今流行りのゲームシステムでもあり、なんちゃってオープンワールドからガチなものまで様々存在しますが。今作はガチの方です。崖を登ったり高いところから飛び降りたりすることも出来る!

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世界の移り変わりが存在する

 朝昼晩と1日の経過が存在しますし、天気も晴れ雨曇り雷雪等存在します。そしてこの世界にはモンスター以外にも動物や虫が存在して、朝から夕方までは動物達はいるけれど夜には見かけなくなったりもします。世界がちゃんと移り変わっているんですね。ちなみに月の満ち欠けもしています。
 そんな中で主人公であるリンクはその世界にしっかり生きて介入する訳です。なので周囲の天候によって着る服を変えたり、動物や虫を捕まえるために自身から出る音を最小限にして気づかれずに捕まえるということも出来る訳です。これが面白い!
 天気は、雨や雷になると崖登りをしても滑ってしまってほぼ登れなくなるというデメリットが発生したり、雷になると金属製の武器を装備していると自身に落雷しやすくなってしまったり。
 足音(と言うか自身が発する音)はこれを限りなく小さくすることで敵に発見され辛くなったり、虫を捕まえやすくなったりします。かなり便利。
 気温は少し暖かかったり寒かったりする程度なら問題ないのですが、暑すぎたり寒すぎたりすると主人公にダメージが入るようになります。ちなみに暑すぎる場所だと発火するのが面白かったな~!まあそうだよな!隣、溶岩だもんな!

最初はマップがないのが面白い

 今作では全体マップが開示されておらず、地方ごとに存在する塔に登ることによってマップを入手することができます。
なので新たな地方の地図が欲しければ塔に登るしかないんですが、周りに敵がいっぱいいて登れなかったりとか、妨害されるようなものがあってたどり着けなかったりとか、邪魔なものの存在で周辺マップが入手出来ないことがあるんですよ。そうすると自分で見る画面内の世界こそがすべてなんです。地図を開放するまでの先に進む不安、ドキドキ感が面白かったなー!

謎解きが面白い

 普段のゼルダシリーズですと主人公が使える特殊技と言うのがいくつかあります。この特殊技は大体物語が進むと習得出来るものなのですが、今作では最初にすべて習得出来る形になっています。
今作ではダンジョンは存在せず、祠と呼ばれる謎解きメインの場所が存在します。その祠で特殊技を駆使して謎を解いていくのが面白かったですね!
謎解きで使用を想定される特殊技を使わなくても、無理やりクリア出来る方法もあったりするのでそれも面白いかと思います。たぶんこのゲーム、解き方は人それぞれなのでクリアした後に他人のプレイを見てみるのも楽しいかもしれません。

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強敵との出会いが面白い

 最初めちゃくちゃビビったのですが、散策してる途中でいきなり怖いBGMが入ってクソでかい敵が追いかけてくるんですよ。いや本当にビビった!
今作では強敵が何体かいるようで、世界のどこかに点在してるんです。そんなことを知らない初見プレイヤーはビビって逃げ帰る訳ですね。
しかし色々進める内に主人公も強くなりますし倒し方も分かってくるので軽々(?)倒せていくのが楽しいです。私が好きな倒し方は高所遠距離に陣取って爆弾を転がして倒すという安全第一な倒し方です。時間はかかるけどダメージを負うことなく、アイテムを消費することなく倒せます。ざまぁ~~~!

主人公の強化

 「主人公は強くなる」と書きましたが、本シリーズはレベルの概念が存在しません。では何で強くなるのか?HPです。HPがハートの数で表現されており、ハート1つは4ダメージで消失します。回復するためには回復手段のあるアイテムを食べるか、宿に泊まるかくらいです。なのでこのハートの器というのを増やしていくのがシリーズの強化方法です。もしくは強い武器を手に入れるかですね。基本的にはこの2パターンになります。
しかし今作、武器は基本使い捨てです。使用していくと壊れます。壊れないのはマスターソード(一番強い武器)と伝説武器くらい。強い武器を手に入れても基本的に使い捨て前提なのでこれが結構キツかったです。
でも武器は使い捨てなのに盾以外の防具は使い捨てじゃないんだよなぁ。不思議……。

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主人公、すぐ死ぬ

 誇張でもなんでもなくすぐ死にます。ハートの器がないので。ゼルダシリーズは基本すぐ死んでしまうことが多いのですが、雑魚的にやられることはそんなになかったんです。私がプレイした中では。でも今作はすぐ死ぬぅ~!でもリトライが容易い~!オートセーブだから~!デメリットもない~!
気軽に死んでいきましょう。嫌ならハートの器を増やしていきましょう。

ボスとの戦闘が面白い

 メインで関係するボスとの戦闘はいつものシリーズを彷彿とさせるようなギミックありの戦闘です。うーん楽しい!ギミックに気付くまでがきついんですけどね!でもラスボス以外は時間がかかってるとヒントをくれました。親切設計と取るか余計なお世話と取るかは人次第なやつですね。

ミニゲームがいくつかある

 やらないとやばいミニゲームから気軽に出来るミニゲームまで様々です。
やらないとやばいやつは「コログの実」集めと言って、こいつを集めて持ち物の上限を増やします。主に武器を増やさないと、今回のゲームシステムは消耗品であり基本使い捨てなので持ち武器が全部壊れてしまったら武器がない状態で敵と戦わないといけなくなってしまうんです。そうなると危険なので武器はできるだけ確保できるようにしておく必要があります。
 あとは盾サーフィンだとかまあ色々。クリアするとご褒美やルピ(お金)がもらえる系のミニゲームです。やってもやらなくても良いやつ。

金策がシビア

 ゼルダシリーズって街とかの草むらを刈ったりツボ壊したりするとルピがいっぱい貰えて嬉しいっていう印象が強かったんですけど、今作では金策がシビアでした。特に初期。
友人に料理や薬作ってそれを売るのが良いよ!と教えてもらったのでなんとかなりましたが、いや~~でもキツイ!





~~~~ネタバレするよ~~~~






■ 四神獣のマップが楽しい

 四神獣の中に入って攻略することがあるのですが、「四神獣を動かす」ことが可能なんです。象タイプの神獣なら鼻を動かしたり、鳥タイプの神獣なら体をまるごと動かしたり!動かすことによって行ける範囲が変わったりして何らかの変化が発生するんです。動かせることに気付くまでが時間かかったんですけど、これがもう本っ当~~~に楽しかった!でもこれたった4つしかない!そりゃそうだ四神獣なんだもんな!でもこのタイプ増やしてほしかった~!!



■ ストーリーに意外性はない

 目覚めを迎えた後、簡単に経緯を説明されますが、本当にそれ以上なかったです。100年前にガノン(ラスボス)倒すの失敗しちゃったけど、ゼルダ姫がガノン抑えてるから早く来て!こいつなんとかして!って言うのが全部です。なのであらすじはチュートリアルでほぼ分かる。ストーリーのわくわく感はチュートリアルが一番盛り上がった気がするかなぁ。
あとは過去の記憶と失態を取り戻していく話なので、関係性の理解が深まるくらいかな?でもこういうのも嫌いじゃないので全然問題なかったです。



■ 面白いのにバランスが悪い

 オープンワールドは楽しいんです。ストーリーも楽しいんです。でも振り返ってみるとストーリーの印象がめちゃくちゃ薄い。なんでそう思ったのか分析したいと思います。

  • 単純にストーリーの時間が短い説

 私は本作を100時間以上プレイしているとプロフィールに書かれていたのでそのくらいプレイしていると思うんですが、その中でもチュートリアルを入れてもストーリーは5時間くらいじゃないかなと感じてしまいます。
ストーリーがあるものが、最初の目覚めの話(チュートリアル)、記憶を失ったリンクが記憶を取り戻す話(1つだけチュートリアル)、ラスボスに奪われた四神獣を取り戻す話の3種類となってます。あ、その後はラスボスを倒す話かな。チュートリアル以外は無視しても問題ありません。そのままラスボスを倒しに行けます。ものすっごく大変でしょうが、行けます。
私はすべてクリアしてストーリーを見ましたが、これ単体なら結構好きな話なんです。すべて過去の失態を取り戻す話なので結構後ろ向きの話だなという印象を受けましたが、良いと思うんですよね。でも世界を探索している時間がほぼすべてで、ストーリーの解放もバランスよく提供される訳ではないので、不思議とバランス悪く感じてしまった気がします。

  • 本作のストーリーに寄り道スタイルがマッチしてないのでは説

オープンワールドはすごく好きですし今作のゲームシステムもすごく好きですし探索しまくった私が言うのもなんですが、ゼルダ姫は今ガノンを抑えててリンクにヘルプ出してるのに、リンク(私)は遊んでいていいんだろうか……って思ってしまった。
今作では特定の日数を経過するとモンスターが湧く「赤い月」が発生するのですが、その度にゼルダ姫が「リンク……また赤い月が来ます……気をつけて……」って言ってくれるんですよ。その度に「すまねえ~~!!遊んでてすまねえ~~!!」ってなってたのでそこが引っかかって心底楽しめなかったのかもしれないのか……?


■ まとめ(ネタバレなし)

 プレイ時間は100時間以上。クリア後に分かる達成率では32%でした。100時間やって達成率32%!ぱねえ!
ゼルダシリーズが好きな人と言うよりオープンワールドが好きな人にはオススメ出来るかと思います。あとはやりこみが好きな人かな?
楽しかったけどやっぱバランス悪く思っちゃったので無作為オススメはしないでおきます。不満点はあるけど、でも私はちゃんと楽しめました。
続編出るらしいのでそれも楽しみ。今度は未来の話だろうから申し訳無さは感じないでしょう。どうなるかな~!

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