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書籍感想

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小説や漫画など書籍作品の感想を突っ込んでます
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小説「オペラ座の怪人」感想

 映画や劇団四季版、別アプローチのミュージカル・ファントムとオペラ座の怪人を様々な媒体で観てきました。こうなったら原作を見るしかない。すべての原点を、見る!

■ 見たやつ三輪秀彦訳のものを見ました。調べてみたらこの人の訳が一番古いみたいです。

■ 小説の特徴 著者であり元新聞記者であるガストン・リリーがオペラ座の痛ましい事件の生き残りに取材をし、その情報をまとめて本にする、という形の記述です。

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書籍「書楼弔堂」感想

京極夏彦の作品。

すっごく面白かった!京極夏彦が書く作品は”哲学”やら”思想”やらを入れ込んでるものがほとんどだと思ってるんだけど、これはそれがとても顕著だった。というか、作品内でド直球に哲学語ってた。でも押し付けがましくなくて、多面的に思想を語るのが良い。その思想や執念や感情を京極夏彦は「妖怪・お化け」として語ってる作品が多いけど、この作品では「妖怪とはいないものである。目に見えないものである

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