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【詩】奴

ざらついた舌で脳を舐めるような唸り声
「如何なる時もお前と共に」

私の中にそいつは棲みつき
決して逃れられないその手は
粘液に塗れていて
強かに肉に食い込む骨の枝
引き千切られるのは
私の誰か


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