kazuha

最期の一葉の物語を求めて >> すべてフィクションです <<

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届かない祝福

いつかこうなる日を待ち望んでいた 胸が躍る。きっとうまくいくと思える。 ぐちゃぐちゃになりながら駆け抜けた日々が 積み上げた作品たちを煌びやかに照らしてくれる 何も知らないフリをして 何も気付かないフリをして いいねも拡散も既読もいらない ただここにこれを残すためにあった日々 こんなに誇らしい事が他にあるだろうか うれしくてうれしくて、思わず外に飛び出て叫んだ 嘘も本当もいらない ただ、ただ、嬉しい きみの本気をみられることが ありがとう、届かない祝福

    • どれを書こうかな

      • 記憶の温感、そこへ

        お互いにそんなに興味はないけど、 ただ交流したい。交流したという事実が欲しい 店内の乾いた空気に、とっくに乾いたグラス 乾いた声に、乾いた話題。そして乾いた関係。 かつて住んでいた街を散々ディスった後に女は言う。「あんな街にもう住みたくない。 男は即座に返す。「ミロードがありますよ」 そのミロードは新宿のようにキラキラしていない。便宜的なミロード。あってもなくてもいいがある方が少しだけ良いミロード。 なんのオチもない。ただの夜の出会い。

        • 回想機構

          雨粒が激しく窓を叩いている 深夜に目を覚ます 台風が近づいているらしい 街から生活を奪っていった昨年の被害を思い出す 新しい楽器を買った。 これにはレバーが付いていて、回すことで音色が変わる仕組みになっているらしい 切り替える時のガチャガチャとした音もまた、アクセントとして楽しめるらしい 大きめのため息を肺に溜め込み、ひといきに吹き込む 呼吸に含まれる心音から周波数を作り出し、共鳴機構を伝って伝って可聴域の音を生成する 「この共鳴機構が革新的なんだ」と店主は

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        届かない祝福

          どこかで観たような写真撮って、どこかで読んだようなテキスト書いて、自分のオリジナリティはどこにあるんだろう。 っていう、どこにでも書いてありそうな事を書いてしまうこの世は地獄

          どこかで観たような写真撮って、どこかで読んだようなテキスト書いて、自分のオリジナリティはどこにあるんだろう。 っていう、どこにでも書いてありそうな事を書いてしまうこの世は地獄

          むかし読んだことがあるんだけど、 「どんなに汚い手を使ってでも、君を見守るから、そんなものを"愛情"なんて呼ばないでくれ」 って何て小説だっけ??

          むかし読んだことがあるんだけど、 「どんなに汚い手を使ってでも、君を見守るから、そんなものを"愛情"なんて呼ばないでくれ」 って何て小説だっけ??

          『汚れた手のひらこそ輝きをもつ』

          『汚れた手のひらこそ輝きをもつ』

          スキ、フォローありがとうございます! 少しでも日常を離れてフッと楽しめるテキストを書いていけたらな、と思っています。

          スキ、フォローありがとうございます! 少しでも日常を離れてフッと楽しめるテキストを書いていけたらな、と思っています。

          キスその後

          まだまだねむい 目をこすりながら、洗面台に立つ いくらこすってもねむいものは眠い ん? 人差し指にキラキラしたものが付いてる 鏡をのぞきこむ 頬のあたりにうっすらと なんだ? ラメ? 角度を変えたりして キラ キラ 遊んでみる そっか、キスしたんだ

          キスその後

          眩暈

          夏の終わりが近づいて来た。 この夏、別れてしまった人は、まだ傷口がヒリヒリしてる頃かもしれない。 あれ?あなた? 相手がまだあなたに気があるように思えるなら、それは独りよがりな幻想だキモチワルい。あなたにだけそんなに都合よく、この世界は出来ていない。 声 肌のこすれる感触 笑うしぐさ 怒った時のなだめ方 ケモノみたいな匂い いつも頼むメニュー あなたが大切にしてきたものたちは、もうこの世の中から蒸発してしまった。姿も形もない。かろうじて残った記憶も60日く

          小さなことに気を取られる話

          どうしてヒトは小さなことに気を取られてしまうんだろう? 指の逆剥け あいさつの声の低さ +0.1のバージョンアップ 片思いの失恋 もっと強くならないと。

          小さなことに気を取られる話

          ヘラったフィクションばかりになってるので、もう少しちがうのを書きたい

          ヘラったフィクションばかりになってるので、もう少しちがうのを書きたい

          写真活動

          もう飛んでしまって、使う予定がなくなった撮影小物がトクトクと届く 「ピンポーン」とチャイムが鳴り にぎったドアノブ「あっつっっ」から、外のヤバさが伝わる ドアの外には、 Amazonダンボールを抱えた若い女の子 肉体労働の似合わない青白い表情には、真珠みたいな大きさの汗玉がにじんでいる 軽く会釈をすると、荷物をそこへ置き、足早に去っていった サインをする必要もない なんだかコミュニケーションの虚しさを感じて、「サインをする必要もない」と口にしてみる。 いざ音

          写真活動

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          もうこれ以上、 どこにも行く場所がない感情が LINEにはたくさん遺ってる。 もう呼吸をすることもないし、 名前を呼ばれることもない生き物みたいな 古い感情 メッセージ来るのが楽しみで、 なにもないのにページをめくり続けた時間も もう動かない時計のように、 あの日の時刻を指している 呼吸をやめた時計 持ち主より早く死んで 持ち主よりも長く残り続けるログ 燃やしてしまいたい感情もそこに。

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          理想より大事なもの

          甘えた理想よりも 生き抜くために、マシな選択を選んだ そういうシビアな表情が 明日のあなたをつくる 明日の自分をつくる #フィクション #歌詞 #誰か使って #ショートストーリー

          理想より大事なもの

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